同志社女子大 高い就職率・資格合格率

2012年4月3日 火曜日

同志社女子大が3月25日(日)に実施されたオープンキャンパスにお邪魔してきました。

同志社女子大①

今出川キャンパスと京田辺キャンパスの両方での実施でしたが、今回は今出川キャンパスに行ってまいりました。これは後日談ですが、京田辺・今出川両キャンパスで今回オープンキャンパスが開催されましたが、合計874名もの参加者がおられたそうです。さすがは人気女子大の一角だけあります。

同志社女子大②

まずは大学の概要についての説明をお聞きしました。

同志社女子大は今年で創立136年、卒業生は5万人以上おられます。ちなみにお隣同志社大は創立137年だそうです。

教育理念は「キリスト教主義」「国際主義」「リベラルアーツ」の3つで、特にリベラルアーツを大事にしている理由としては「教養があってこその専門」という部分を重視しているから、とのことです。

自校の授業だけでなく、同志社大との単位互換制度(2012年度で443科目)があったり、参加している大学コンソーシアム京都の単位互換制度(49大学・短大が参加、2012年度547科目)が利用出来るなど、学びの幅は広く確保されているのも魅力です。

同志社女子大は大学改革に熱心に取り組まれています。一番わかりやすい例としてはやはり「学部・学科数」ではないでしょうか。1999年には2学部5学科しかありませんでしたが、2012年4月時点で5学部10学科を有するまでとなっています。

また、今年からは現代子ども学科に保育士養成課程(定員50名)を設置することが決まっています。伝統だけでなく大学改革にも積極的であることがわかります。

後程ご紹介しますが、就職率の高さもウリの1つです。その就職率の高さに直結するキャリア教育の推進の一環として、以下4つを目的として今年から「同志社女子大学の学生に卒業までに身につけてもらいたい10の力」を「DWCLA10」として提示されています。

4つの目的
①自立した社会人となるための基礎力の獲得
②キャリア意識の形成と発展
③社会的視野を広げる基礎知識の獲得
④学問と社会の関わり合いを示し、勉学意欲を向上させる

DWCLA10
分析力・思考力・創造力・プレゼンテーション力・コミュニケーション力
リーダーシップ・思いやる力・変化対応力・自己管理力・自己実現力

就職率や資格合格率をご紹介しましょう。主なものを以下に列挙します(すべて2010年度生)。

・就職決定率 92.5%
・管理栄養士合格率合格率 98.9%(全国平均40.5%)
・公立小学校教員採用試験合格率 69.0%(58名中40名合格)
・薬剤師国家試験合格率 98.7%

就職・資格取得関連のどれをとっても数値が高いことがわかりますが、こういった点が評価されて全国約780大学を対象とした全国大学満足度ランキングにおいて2003年・2007年の2度も3位を獲得されています。

同志社女子大③

続いて、食物栄養学科の詳細について拝聴してきました。

食物栄養学科内には「食物科学専攻」と「管理栄養士専攻」の2つがあり、共に「食」「栄養」を扱うものの、管理栄養士国家試験受験資格の有無も含めてそれぞれの専攻で特徴が異なります。

まず、食物科学専攻の特徴は以下の通りです。

①食品学・調理学・栄養学をバランスよく学ぶ
⇒ 京菓子や京料理を扱うなど、京都の大学ならではの学びも含まれる
②実験・実習が多いだけでなく、商品開発・提案に必要なプレゼン力の養成にも注力
③この専攻単位での就職率は91.7%
④管理栄養士国家試験受験資格は得られないので注意が必要

続いて、管理栄養士専攻の特徴は以下の通りです。

①卒業に必要な単位数が138単位と他より多め
②病院や福祉施設に赴いての実地研修や100人分の給食を計画的に提供する実習など、実験・実習多い
③管理栄養士国家試験は「全員受験・全員合格」が目標
④同専攻単位での就職率は86.6%、病院の募集は卒業後の5~6月にあるため3月末の就職率計測時点では行き先が決まっていない子が多数いることが原因

「食」「栄養」の分野といえばやはり「管理栄養士」が真っ先に思い浮かぶところです。管理栄養士専攻はその名の通り管理栄養士国家試験突破を目標としてカリキュラムが組まれている一方、食物科学専攻はそういった試験についての縛りがないことからカリキュラムに自由度や幅が感じられるものになっています。

同志社大 グローバル地域文化学部の詳細

2012年3月30日 金曜日

同志社大が3月24日(土)に今出川Cと京田辺Cの両キャンパスで実施された「春のキャンパス見学会」にお邪魔してきました。

同志社大①

同志社大では現在2つの大きな取り組みを行っておられます。

①国際化に対応
2011年4月に京田辺Cに「グローバル・コミュニケーション学部」を新設、次いで2013年4月には今出川Cの北に新しく烏丸C(2012年11月完成予定)を作り、そこに「グローバル地域文化学部」を新設予定。

②キャンパス整備事業
法学部や経済学部のように1回生を京田辺C・2回生以降を今出川Cで学ぶことになっている学部に関してはすべて1~4回生を今出川Cで学べるように整理中。2013年4月から4年間同じキャンパスで一貫して学べるようになる。それに伴い、今出川Cでは新棟建設の大規模な工事が行われている。

同志社大②

さて、今回この「春のキャンパス見学会」に参加したのは、2013年4月に開設予定となっている「グローバル地域文化学部」の学部説明を聞くことが目的でした。早速、順を追ってご紹介していきたいと思います。

ただし、この学部は2013年4月の開設を目指して現在認可申請中のため、詳細についてはまだ決まっていない所があったり、現在発表されていることであっても今後変更になる可能性が大いにあります。その点ご留意の上で以下を読み進めて下さい。

今回新設されるこのグローバル地域文化学部は、現在工事中の烏丸キャンパスに2013年4月に開設予定となっています。

学科は「グローバル地域文化学科」の1学科のみで、下に挙げる3コース制となっており、入試段階で3コースのうちどれかを選んで受験することになります。

①ヨーロッパコース ②アジア・太平洋コース ③アメリカコース

3つのコースいずれかを選択し対象の地域研究を軸にして、関連する地域やグローバルな問題を横断的かつ総合的に研究する、ということになるようです。また、地域を深く理解する視点がグローバル化が進む世界を正確に捉える力につながる、との考えから「グローバル」と「地域」の両方の視点からアプローチすることになるとの説明もありました。

この学部が求める学生像・意欲は次の4つに集約されます。どれか1つでも当てはまる人は、一度この学部を志望候補として考えてみてはどうでしょうか?

①世界の地域文化・歴史・社会に関する今日的な問題を学びたい
②地域文化に対する理解を深めつつ地域のもつ問題の解決法を考えたい
③国際社会への貢献に必要とされる外国語運用能力を身につけたい
④英語以外の外国語にも興味があり、地域を知るためにも実践的に活用したい

同志社大③

ここまではグローバル地域文化学部のねらいや大まかな仕組みについてでしたが、ここから先は細かい話に移っていきます。

「グローバル」と言えば切り離せないのが「語学」です。この学部では英語が必修言語とされますが、第二外国語として以下のものから選択可能とされています。

ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、ロシア語、コリア語、インドネシア語
トルコ語、ポルトガル語、アラビア語、イタリア語

ただし、前述の通り3つのコースに分かれてそれぞれの地域事情に関して学習・研究していくわけですから、それぞれのコースにゆかりのある言語と全く関係の無い言語が出てきます。よって、それぞれのコースが推奨する言語が設けられる、あるいはコースによって選べる言語が限定される可能性があるようです。今後の動向に注視が必要です。

指導して下さる先生方についても早くから準備をされているようです。ネイティブ教員や外国語教育のスペシャリストが「地域」を指導したり、各地域のエキスパート教員を充実させるなど、教育スタッフを充実させている印象です。

同志社大④

2011年春には「グローバル・コミュニケーション学部」が開設されていますが、その学部では1年間の留学が必須となっています。それに対してグローバル地域文化学部では、期間の長短を問わず卒業までの間に「海外フィールドワーク」「海外大学での研修」「世界の企業や機関で体験する海外インターンシップ」といったものに最低1回参加する必要がある、との条件が課されるようです。

グローバル・コミュニケーション学部は実践的な外国語運用能力の練成に特化した学部、対するグローバル地域文化学部も語学は重視されるもののあくまで「地域を理解するための道具」として語学は位置づけされている、というのが素直な印象です。

まだ先の話になりますが、就職の話題です。グローバル地域文化学部卒業者の想定される就職先として、一般企業の他に「グローバル展開する企業」「地方の国際担当の公務員」「国際交流や国際協力に関わる書記官やNPO・NGO職員」「教員」といったものが挙げられました。ただ、こればかりは実際に卒業生が出るまではわからないことなので何とも言えませんが・・・。

就職と近しい話題で言いますと「取得資格」ですが、この学部では中学校教諭(社会)及び高等学校教諭(地歴公民)が取得可能となっています。学部名から想像する通り、社会の先生ということになります。

さて、3つのコースを選んで入試を受けることになる、ということは先にご紹介したとおりですが、入学後は原則として他コースへ移ることはできないようですから注意が必要です。ただし、他コースの科目も履修は可能だそうです。

同志社大の国際化の一翼を担うこの新学部「グローバル地域文化学部」は、新しい建物で学べるというのも魅力です。現在建設中の烏丸キャンパスについては2012年11月に完成予定となっていますから、志望する受験生は同志社大の秋のイベントに必ず参加するようにしましょう。

京都女子大 学科・専攻別 教員免許関連データ

2012年3月29日 木曜日

京都女子大の春のオープンキャンパスにお邪魔してきました。

京都女子大①

過去にこちらのエントリー「京都女子大 高い就職率・資格合格率を誇る」でご紹介しました通り、京都女子大の自慢は「就職・資格取得」です。このエントリーでご紹介して以降、就職率や資格取得率等の新しいデータは出ていません。もうじき卒業される2011年度生の実績についてはまた改めてご紹介する機会を設けたいと思います。

さて、今回のオープンキャンパスでは就職・教員免許や管理栄養士などの資格取得に関するサポート、奨学金や寮生活といった生活面でのサポートである「就職支援プログラム」や「学生生活支援」についてのご紹介に力が入っていました。

その中でも、京都女子大に通う学生は特に学校の先生を目指す方が多いようで、2010年度卒業生実績では112名、就職決定者の実に1割ちょっとがいわゆる「正規採用の教諭」として社会に出られたようです。また、常勤講師や非常勤講師も含めると196名となり、就職決定者の約2割にも上るようです。

その教員採用に関わるデータとして、次にご紹介する「教員免許取得状況」についてはかなり詳細なものとなっています。ぜひご覧ください。

京都女子大 教員免許取得及び教員採用者・率

上の表を見ておりますと、発達教育学部 教育学科内に設置されている教育学専攻では121名中実に118名が教員免許を取得しており、取得率は98%になっています。

先生になることを志して入学してきた方たちが集まる専攻ですからこの数値は「当然」という見方もあるかもしれませんが、他大学の教育系学部・学科ではこのような高い割合となる教員免許取得率を出せていない所もたくさんあるのではないでしょうか。

さて、2010年度卒業生1076名の職種別就職状況は以下の通りとなっています。

一般職:25.8% 教諭:18.2% 総合職:11.9% 販売・接客:8.7% 営業:7.4%
栄養士・管理栄養士:5.2% 保育士:5.0% 介護福祉士・社会福祉士:4.1%
その他:13.7%

ちなみに、就職者のうち正社員での採用率は92%、従業員500人以上の企業には40%が就職されているそうです。

京都女子大では、就職支援行事として実施される有料講座に関しては保護者会や大学から補助が出るそうです。個人で受けるよりも得ですね。また、こういった就職支援行事は1回生から参加可能とされているそうで、早期から就職を意識させることにも一役買っているようです。

さて、京都女子大は全国から入学者が集まる大学ということもあり、寮を備えておられます。特徴としては、学生寮の規模が大きいことと、また「起床は7時」「門限は10時」「上回生と必ず相部屋(原則4名)」「毎朝お仏参(礼拝)がある」など、規律正しい生活・共同生活によるコミュニケーション力や人間力の育成といった面に留意しながら運営されておられること、の2点です。

2011年度入学生からは353名が入寮し、2011年4月時点では675名の寮生数でスタートされたそうです。在学生の実に約11%が寮生だそうです。

ちょっと足を伸ばせばすぐ河原町や京都駅前に行けるという便利な所に大学はありますが、大学のすぐ周辺には東山・祇園・清水寺といった神社・仏閣が多く点在する地域ですので、非常に落ち着いた環境の中で生活や学習を行えます。その上、文字にすると少々厳しく映る上記のような規則がある学生寮ならば、親元を離れることになっても安心です。

大学生活を真面目に過ごし、教員や管理栄養士といった難しい職業・資格を目指すにはもってこいの大学、ではないでしょうか。

関西学院大 2012年春のオープンキャンパスレポート

2012年3月28日 水曜日

3月17日(土)、雨の降る中行われた関西学院大のオープンキャンパスの様子をご紹介します。

関西学院大①

関西学院大と言えばやはりこの風景ではないでしょうか。来校者向けの立て看板とともに撮影しました。残念ながらこの日は雨降りでしたので、晴れの日に必ず見かける「芝生に座って談笑する関学生」や「芝生を走り回る近所の子ども」の姿はありませんでした。

関西学院大②

関西学院大の学生さんによる発表の様子で、実際にどんな大学生活を送っているのかについてお話して下さっています。この他にも、大学入試で苦労した点やアドバイスといった受験体験に関してお話してくれる回、高校と大学の違いについて解説してくれる回、一般入試での合格に特化してお話をしてくれる回、といった様々な内容の学生講演が用意されていました。

関西学院大③

上の写真は学生さんが作られた掲示物で、関学生の実態を示す統計データをご紹介しているものです。この他にも、クラブ活動紹介、女子学生間で最近流行のファッション、留学生に聞いた関学の良い点・悪い点、食堂の場所やメニューの紹介、といった掲示物がたくさんあり、イベントの合間に休憩も兼ねて見て回るには最適でした。

関西学院大④

学生さんたちが受験勉強の際に実際に使っててよかったと思う参考書・問題集を紹介してくれている所です。合格者がオススメしてくれるテキストというのは、受験生にとって非常にありがたい情報なのではないでしょうか。

関西学院大⑤

最後の写真はオープンキャンパスに関する写真ではないのですが、関西学院大をご紹介する上でぜひご紹介したい1枚です。

今回オープンキャンパスが行われた上ケ原キャンパスにある「ランバス記念礼拝堂」で同日行われていた結婚式後の集合写真の様子になります。関西学院大の卒業生はこちらのチャペルで結婚式を挙げることが出来るそうです。学生生活を過ごした思い出の地で永遠の約束を交わせるなんて、素敵な話です。雨模様だったのが残念ではありますが、参列された方々だけでなく、たくさんのオープンキャンパス参加者からもきっと祝福を受けたことと思います。今回結婚されたお二人の末永い幸せを心から願っております。

近畿大 2012年春のオープンキャンパス

2012年3月21日 水曜日

こちらのエントリー「近畿地区主要私立大 2012年春のオープンキャンパス」では日時・場所等のご紹介をしましたが、近畿大の春のオープンキャンパスが間もなく実施されますので、改めてご紹介いたします(画像をクリックするとオープンキャンパスプログラムのPDF文書が開きます)。

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近畿大 オープンキャンパス

近畿大 春のオープンキャンパス

日時:2012年3月25日(日)11~16時
場所:近畿大 東大阪キャンパス

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近畿大のオープンキャンパスは、新高校3年生の皆さんには必ず行っておくべきでしょう。その理由としては・・・

①キャンパスが広く、マンモス大学の規模を肌で感じ取れる
②開催されるイベントの種類が多いので、近畿大全般のことだけでなく、これから先の大学受験のことで役立つ情報がたくさん得られる
③参加者が非常に多いので、ライバルの存在を確認できる

というところでしょうか。

本格的な受験勉強開始に向けて役立つことが多いはずです。近畿大のオープンキャンパスにはぜひ足を運んで下さい。

高校生と保護者 進路について話す頻度と内容②

2012年3月19日 月曜日

高校生と保護者 進路について話す頻度と内容①」に続くエントリーです。

前回の「~①」では、高校生が自身の進路選択についてどの程度考えているのか?について、保護者との進路について話す頻度別にとった統計も交えてご紹介をし、親子間で普段会話があるかないか、が高校生の進路選択に大きな影響を与えている、ということをお示ししました。

今回のエントリーでは、受験生本人と保護者の間では進路についてどんな話をしているのか?についてのデータをご紹介します。これから進路について話し合いを進めていく必要がある新高校3年生の皆さんとその保護者の皆さんは必ずご覧ください。

今回ご紹介するデータは、2003年度より社団法人全国高等学校PTA連合会と株式会社リクルートが共同で開始した「高校生と保護者の進路に関する意識調査」の第5回調査結果より抜粋しています(画像をクリックすると拡大します)。

進路について保護者とどんな話をしているか

調査対象/全国の高校2年生とその保護者
(全国高等学校PTA連合会より依頼した9都道府県の公立高校27校:2年生2クラス分の高校生と保護者)
高校タイプ/普通科18校 専門学科7校 総合学科2校
● 調査期間/2011年9月20日~10月31日
● 調査方法/ ①高校生:ホームルームにてアンケートに回答
②保護者:高校生から保護者へアンケートを手渡し
③学級担任が高校生分と保護者分を取りまとめ、その後学校責任者が学校分として返送
● 回収数/高校生1,960、保護者1,422
● 有効回答数/高校生1,959、保護者1,417

「保護者と進路の話をする」と回答した高校生に話す内容をすべて選んでもらったところ、「高校卒業後の具体的な進路について」が58%とトップになっています。次いで「将来どんな職業に就きたいか」「現在の成績について」「将来の自分の夢」などが挙がっています。上の画像ではご紹介していませんが、性別にみると女子は男子に比べて会話の内容が幅広くなっており、特に「高校卒業後の具体的な進路」「将来の自分の夢」は男子を大きく上回っています。

やはり高校生自身のことについての話題が多いのは当然ですが、一方で「保護者の(現在の)仕事の話(15.7%)」や「経済・企業の動き(8.1%)」という話題も挙がっていることから、保護者というフィルターを通して職業や社会のことを知るということが高校生にとって貴重な機会になっていることがわかります。

一方では保護者の皆さんの中に「進路についての話は難しいからイヤだ」と思われている方も多いのではないでしょうか?実際、子どもの進路選択において具体的に話を進める際には、どうしても「これからの社会の動きを予測する」ことが必要になってきます。

保護者の皆さんは受験生にとって「最も身近な大人」です。最も身近な大人として、社会の現状を理解して保護者の皆さんなりにこれからの社会の行く末を予想することが、受験生たちの進路選びに大きな参考になることと思います。日頃から社会で起こっている出来事を中心に会話の機会を持つ、と良いのではないでしょうか。

保護者の皆さんにもどうか受験生たちと一緒になって進路選びに参加してほしいと思います。

高校生と保護者 進路について話す頻度と内容①

2012年3月15日 木曜日

3月中旬となった今、国公立大の中期・後期試験や私立大一般入試の後期が実施されており、大学入試はもう終盤戦といった様相です。

現在高校2年生の皆さんは学年が変わるといよいよ受験学年である高校3年生、言い換えれば「受験生」となります。今回はそんな新高校3年生の皆さんとその保護者の皆さんにご覧いただきたい内容です。

春になりますと、あちこちで大学入試関連の説明会や講演会などのイベントが実施され始め、新高校3年生の皆さんもそのうちのいくつかには足を運ぶ機会が出てくることと思います。

過去にもこちらのブログで何度かご紹介をしておりますように、開成教育グループ入試対策課は「高校が主催される進路イベントでの講演」や「大学合同説明会での進路相談コーナー」としてあちこちで進路選びについてのお話をさせていただいています。

最近、合同説明会でブースに座ってご質問をお受けする機会では特に、高校生と保護者の方が一緒に来られている、あるいは保護者の方だけでお見えになられているケースをよく見かけます。女子高校生とそのお母さん、という組み合わせを最もよく見かけるのですが、中には男子高校生とお母さんが一緒に会場を見て回っている、という姿もちょくちょく見かけます。

イベントを主催されている会社の方、各大学の関係者にお聞きすると、最近はやはり保護者の来場が増えているそうです。大事なお子様の最終学歴やその後の就職などについて非常に心配されておられる保護者の数が増えている、ということなのではないでしょうか。

ただ、進路相談コーナーでお話を聞いている中には、受験生本人の意向を無視して話を進められる保護者の方がおられたり、座って話を始めるまで受験生の志望分野や志望大学を保護者の方が知らなかったりと、受験生本人と保護者の間で進路についてしっかりとした意思の疎通が出来ていないと思しき例を時々目にします。

なお、当ブログでは過去に以下の2つのエントリーで高校生とその保護者の間で進路に関する意識の違いについてご紹介しています。合わせてご覧ください。

意外と違う 進路についての高校生と保護者の認識①
意外と違う 進路についての高校生と保護者の認識②

こういったことを受けて、今回は高校生と保護者が進路についてどの程度話が出来ているのか?と、具体的にどういった話をしているのか?について調べてみました。

今回ご紹介するデータは、2003年度より社団法人全国高等学校PTA連合会と株式会社リクルートが共同で開始した「高校生と保護者の進路に関する意識調査」の第5回調査結果より抜粋しています。

まずは、高校生が自身の進路選択についてどの程度考えているのか?と、それを進路について保護者と話をする頻度ごとに細分化して検証したデータをご紹介します(画像をクリックすると拡大します)。

自分の進路選択についてどの程度考えているか

調査対象/全国の高校2年生とその保護者
(全国高等学校PTA連合会より依頼した9都道府県の公立高校27校:2年生2クラス分の高校生と保護者)
高校タイプ/普通科18校 専門学科7校 総合学科2校
● 調査期間/2011年9月20日~10月31日
● 調査方法/ ①高校生:ホームルームにてアンケートに回答
②保護者:高校生から保護者へアンケートを手渡し
③学級担任が高校生分と保護者分を取りまとめ、その後学校責任者が学校分として返送
● 回収数/高校生1,960、保護者1,422
● 有効回答数/高校生1,959、保護者1,417

今回の調査には全国の高校2年生が約2000名協力してくれたようですが、その全体の結果が一番上にありますとおり、「かなり考えている」が20%、「ある程度考えている」を合わせ81%が「考えている」という結果になっています。上から2つ目・3つ目は男子・女子別の結果ですが、女子は男子よりも「考えている」割合が高く、8割を超えているのが特徴です。

進路対話頻度別(進路について親子で話す頻度)に見ると、「よく話をする」や「たまに話をする」という層ほど進路選択についてよく考えているという回答が多くなり、親子の会話頻度と積極的な進路意識とは深い相関があることがわかります。

進路の話、となると話を切り出す方も話を聞く側の人間も共に「身構える」内容になると思います。何気ない会話も含めて、普段から親子間で会話がある所だと進路の話は切り出しやすいでしょうし、親子間で進路の話をすることでお互いにさらに考えが深まったり他の分野に興味を持ったりと、進路についての考えが刺激される機会にもなるでしょう。

反対に、普段会話がない所にヘビーな進路の話を持っていくのは気が引けますし、それが「また今度相談しよう」と棚上げすることにつながり、やがては進路についての思考を止めることになってしまうことになります。

親子間で普段会話があるかないか、がこんなにも高校生の進路選択に大きな影響を与えている、というデータでした。進路の話をいきなり切り出すのではなく、これから先はまず、受験生と保護者の双方がお互いの毎日の様子を教えあうなど他愛もない内容でもいいので、何か話をする機会を頻繁に持つようにしておきたいところです。

近畿地区主要私立大 2012年春のオープンキャンパス

2012年3月9日 金曜日

私立大入試は2月で一般前期を終え、3月に入り最後のチャンスである一般後期が実施されております。また、2月末からは国公立大入試が本格化してくるなど、いよいよ大学入試は折り返し地点を過ぎた感があります。現在チャレンジ中の大学受験生の皆さんはあとひと踏ん張り、頑張って下さい。

さてそんな中、今高校2年生・1年生の皆さんを主に対象とするオープンキャンパスが、この春休み中に早くも実施されます。今回のエントリーでは近畿地区の主な私立大が実施する春のオープンキャンパス日時についてご紹介します。

近畿地区主要私立大 オープンキャンパス開催予定

同じ日に複数の大学が実施しているケースがあります。両方とも見学しておきたいのであれば、各大学のHPでプログラムをお探しいただき、どうしても参加したいプログラムが何時に行われているのかを把握し、2校を上手に回るためのタイムスケジュールを立てましょう。

さて、オープンキャンパスに行く前と行った後でやるべきことを簡単にご紹介しておきます。特に新高3生の皆さんは以下の点を意識して各大学を訪れるようにしましょう。

―Before― 行く前にこれだけは確認を

①大学案内を読んでおこう
せっかく大学の先生や在学生に話を聞けるチャンスなのだから、具体的に質問したいもの。そのためにも、大学案内を読んでおくことはとても重要です。知りたいこと、聞きたいことをまとめておけば、より深い情報を得ることができるでしょう。

②開催時間、場所をチェックしよう
「オープンキャンパスに参加する!」と決めたら、開催日時、場所をしっかり確認しましょう。大学はとても広く、学部や学科によってキャンパスが離れている場合も多いです。自分の志望する学部のキャンパスを間違えないようにしたいですね。

―After― 帰ってきたらこれだけはやっておこう

①情報を整理しよう
雰囲気や研究内容など、オープンキャンパスで確かめた情報はそのまま志望校選びの基準になります。納得した点、イメージと違った部分などをしっかり整理して、そろそろ志望順位を決めていきましょう。「オープンキャンパスで、新たな目的を見つけた」という先輩も多いですので、改めて進路を考えることも大切です。

②勉強プランを練り直そう
入試の出題傾向や合格に向けてのアドバイスなど、入試情報をGETしたら、さっそくそれに合わせて勉強プランを練り直してみましょう。出題傾向に絞ったプランなら、これからの志望校対策も一気にはかどるはずです。過去問は、解かないまでもざっと目を通してみて、苦手分野の出題頻度などをチェックしましょう。

近畿大 2012年度後期入試に向けて

2012年3月5日 月曜日

近畿大の後期入試向け説明会に参加してきました。

近畿大①

近畿大 東大阪キャンパス内にある11月ホールで実施されたこの説明会ですが、大変たくさんの受験生・保護者の方がお見えでした。

近畿大②

公募推薦・一般前期A日程・一般前期B日程の各学部・文系理系別の志願動向を表で配ってもらいましたが、特に文系学部はどの学部・入試方式でも軒並み志願者数減少となっていました。後期入試では文系学部は全般的に狙い目になると思われますが、特に減少が目立つのが法・文芸・総合社会といった所です。

反対に、大学全体の志願者減少にもかかわらず理系学部は人気を維持or昨年以上の人気を得ている所があるなど、元気の良さが印象的です。そんな中、理系では農学部が昨年よりも大きく志願者数を減らしているので、狙い目として挙げられます。

さて、近畿大の後期入試ですが、昨年の各種入試及び総合計の合格者数は以下の通りとなっています。

一般後期 募集定員507名 合格者数1520名
C方式後期 募集定員163名 合格者数409名
PC方式後期 募集定員98名 合格者数402名
合計 募集定員768名 合格者数2331名

後期で2000名規模の合格者数を出している大学は全国にもそうそうないのではないでしょうか?これだけ見ても、近畿大には大きなチャンスが眠っていることがわかります。

近畿大③

合格最低点のお話です。

昨年の一般後期の合格最低点は文系では79~65%、理系で78~58%の中での分布となっています。合格最低点の差が大きいのには推薦・一般前期での手続き者数が大きくからんでおり、昨年特に合格者数を絞りたいところは高く、反対に入学者数がもっと欲しいところは我慢してラインを低くして合格をだしていた、ということになります。よって、この合格最低点が今年もそのまま当てはまることにはなりませんが、参考までにご紹介しておきました。

入試科目数ですが、おおざっぱに言って以下のような形となっています。

一般後期 「3科目受験⇒高得点2科目で判定」の形がスタンダード
C方式 センター高得点2科目を200点に換算して判定
PC後期 一般後期3科目の中から高得点1科目+センター高得点1科目で判定。

この中では特にPC後期で「筆記で日本史+センター日本史」という同一科目での判定も可能になることから、大逆転が生まれる可能性が高くなっています。

近畿大を目指す皆さん。最後まで頑張って下さい。

龍谷大 2012年度後期入試に向けて

2012年3月2日 金曜日

龍谷大が受験生を対象として各地で実施された一般後期入試向けの説明会に参加させていただきました。

龍谷大 一般後期向け説明会

龍谷大が3月に実施している入試としては、まず「一般入試C日程」が挙げられます。このC日程の試験日は3月7日(水)で、近畿地区に限って言いますと京都の龍谷大の他に神戸・和歌山・大津といったところでも受験が可能となっています。一般C日程では理系学部の募集が行われていませんので、ご注意ください。ただし、文系学部のみの募集ということで、当日の試験科目は英国の2教科で固定となっています。

一般C日程の特徴としては、もう出願期間が終わってしまっていますが、同一試験日において最大3出願(文学部は1日最大2出願)が可能である、という点があります。1回の試験で多くの学部・学科の判定をしてもらうようにしておくと、意外に良い結果が出てきたりします。複数学部での判定で出願している方は、その点もある程度期待してよいと思います。

こちらC日程の合格発表は15日(木)です。

もう1つ、3月に実施されている入試としては「センター利用型後期募集」があります。こちらはこの記事がアップされる本日3月2日(金)に合格発表が実施されます。

・一般A・B日程の志願動向及び昨年対比は以下の表の通りとなっています(画像をクリックすると拡大します)。

龍谷大 2012年度一般入試志願動向

一般A・B日程合計の志願者数で昨年から922名の増加となっており、産近甲龍で唯一昨年より志願者数を増やしているのが特徴です。ただし、一般のA・B日程で1279名もの志願者を集めるなど高い人気を集めた新設の文学部 臨床心理学科の志願者を差し引くと昨年から357名の減少となることから、既存学部ベースではやはり厳しい志願動向であり、昨年から引き続いて狙い目として考えてよい大学だと思われます。

学部・学科・専攻個々に見て志願増加率が高い所は以下のようになります(短大除く)。

・増加率が高い所:
歴史学科 仏教史学専攻(135.0%)
社会学部 臨床福祉学科(122.5%)
理工学部 機械システム工学科(120.8%)
理工学部 電子情報学科(120.2%)

近年は「理高文低」という言葉があちこちで言われています。つまり、理系学部に人気が集まる状況になっています。龍谷大の理工学部は08年度→09年度→10年度と人気がずっと上がってきていた反動もあって昨年は志願者数が若干ダウンしましたが、今年は理工学部の各学科・専攻の人気が昨年並み~上昇傾向にあります。一般A・B日程の動向では特に電子情報学科と機械システム工学科が昨年から20%もの志願者増となっています。

反対に志願者数を減らしている所は以下のようになります(短大除く)。

・志願者を減らしている所:
社会学部 コミュニティマネジメント学科(74.9%)
国際文化学部 国際文化学科(80.3%)
文学部 哲学科 教育学専攻(86.7%)
文学部 仏教学科(92.4%)

昨年は全国的に国際系が人気であったという傾向でしたので、その追い風を受けて国際文化学部についてはそこそこの人気がありました。今年はその反動で人気を落としています。また、文学部 哲学科 教育学専攻 については、昨年は教育系人気もあって志願者数はある程度確保出来ていた反動で今年は人気を落としています。

上記のデータ等を加味して一般後期に向けての狙い目学部を挙げるとするならば、公募推薦と一般A・Bのすべてで志願者数を減らしている仏教学科・哲学科教育学専攻・経済学部・経営学部・コミュニティマネジメント学科・国際文化学部 ではないでしょうか。

昨年は約500名に、一昨年は250~60名程度の合格者数となっているなど、一般後期の動向が読みにくい大学ではあるものの、最大3出願が可能(文学部内では最大2出願)な点も受験生に有利に働きますし、何よりも入試科目が英国2科で済む点を考えると比較的対策をしやすいと思います。

龍谷大の一般後期に挑戦する受験生の皆さん、最後まで頑張りましょう。