大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率③

2010年3月5日 金曜日

大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率①
大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率②

に続くエントリーです。まだ上記2つをお読みになられていない方は、先にこれらをお読みになってからこの③をお読みいただくとよりわかりやすいと思います。

さて、今回は昨年の大阪府公立高校後期選抜で出題された5教科のうち「社会」にスポットをあてて、正答率や全体の傾向、これから試験までの間に行うべき対策についてご紹介したいと思います。昨年の得点率や無答率を小問ごとにグラフで紹介します(クリックすると拡大します)。

後

問題全体の特徴としては、地理・歴史・公民の3分野融合が図られている点と、表やグラフから問われている情報を読み取る問題がカギを握っている点、が印象的です。

前回の国語でもご紹介しましたように、記述問題での得点率の低さ、あるいは無答率(白紙で出した率)の高さが他を圧倒しています。2(3)②で「議院内閣制」について記述をする問題だけでなく、1(2)②「常任理事国」と2(4)③「世界人権宣言」という単純に「語句を書かせる問題」までもが低い得点率になっています。単純に語句を答えるだけの問題で点を落とすのは大変もったいないことです。

対策ポイントですが、まずは教科書に書かれている語句は漢字で書けるようにしておくこと、その語句の意味・内容を確実に覚えておくことが大切です。教科書の語句を覚えるときには、いらない紙に何度もその語句を書いて練習しながら意味を頭に入れましょう。

「議院内閣制」について説明する問題のような「記述問題」では、国語のエントリーでもご紹介したとおり「記述問題は『求められている内容を適切に表現する力』が必要」です。何について書けばいいのかを良く理解した上で、読み手(この場合は採点官)が読んで意味がわかるものを書かないといけません。その力を得るためには「毎日記述問題に取り組み、周りの人に文章を見てもらっておかしなところが無いか指摘してもらう」ことが効果的です。

ここまで国語・社会についてご紹介してきました。次回以降では残り英数理についてもご紹介していきます。