大阪府公立高校 後期選抜 最終倍率①

2010年3月12日 金曜日

先週半ば~今週頭にかけて6回にわたりお伝えしてきました「大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率」や、3月8日のエントリーでした「大阪府公立高校 後期選抜 進路希望調査」といった大阪府公立高校 後期選抜についての記事が続いております。受験生の皆さん・保護者の方々のご関心も相当高いようで、今週頭には1日で約200HITを記録した日もありました!

ご覧頂きました皆さまのご期待に添えるようなブログ作りを今後も続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、今回も大阪府公立高校 後期選抜に関する記事となります。3月11日付新聞各紙に「最終倍率」に関する記事が掲載されておりました。各学区の主要校の最終倍率を、昨年・今年の進路希望調査時点の倍率、昨年の最終倍率のデータとともにご紹介いたします(いずれの画像もクリックすると拡大します)。

第1学区 最終倍率

まずは第1学区です。

北野は昨年の最終倍率と全く同じ倍率となりました。

進路希望調査時点で高倍率だった茨木・春日丘両校は、春日丘は調査時点から下がったものの、両校とも1.4倍を超える高倍率となってしまいました。茨木は府内第1位、春日丘は府内第2位の高倍率ということで、茨木市内にある公立高両巨頭2校が「ワンツーフィニッシュ」を決めた形です。受験生にとってみればイヤなワンツーフィニッシュだと思いますが・・・。

1.2倍を超えているところでは箕面・桜塚・刀根山がありますが、特に刀根山は昨年の最終倍率と比べると大きく倍率が下がっており、昨年よりも手ごろな状況にはなっているものの、依然として高い倍率であることは確かです。

第2学区 最終倍率

第2学区です。

大手前が昨年から大きく下げて1.2倍台となっております。1.3倍を超えることがここ数年当たり前となっていたので、意外な倍率に驚いています。

その逆に、四條畷が大きく倍率を上げており、1.4倍を超え、府内第3位の高倍率となりました。進路希望調査段階でも高い倍率でしたが、それにも動じずに志望校を貫きとおした受験生が多かったようです。

進路希望調査結果の低倍率を見て受験生が殺到した、と思われるのが香里丘です。定員割れあるいはそれに限りなく近い低倍率になることを期待して志望校を変えた受験生が多く、結果として大阪府全体の平均倍率程度にまで引き上がってしまった、ということではないでしょうか。

第3学区 最終倍率

続いて、第3学区です。

天王寺が1.2倍ちょうどという、ここ5年の中で一番低い倍率となっています。例年1.2倍後半~1.3倍ちょっと、という推移でしたので、大手前の倍率同様に非常に驚いています。

昨年の最終倍率1.1倍が魅力的に映ったのでしょう、今年の進路希望調査時点で倍率が高かった生野ですが、少し下げて1.25倍。高津と全く同じ倍率となりました。妥当なところに落ち着いたと思います。

狭山は定員割れ、阪南も1.0倍ちょうどということで、「やったー!」と喜んでいる受験生の顔が浮かびます。

第4学区 最終倍率

最後は第4学区です。

三国丘が昨年の最終倍率から大きく倍率を上げ、1.3倍という高倍率になりました。しかし、今年の進路希望調査時点から考えると相当ダウンしています。調査結果を見てびっくりし、あわてて受験校を変更した受験生がたくさんいたのでしょう。

和泉と久米田の2校が昨年の最終倍率から大きく倍率を上げています。特に久米田は第2学区の四條畷と同率で府内第3位の高倍率となっています。

久米田の大幅な倍率上昇とは反対に、佐野の倍率が大きく下がっています。昨年、佐野の最終倍率が高かったのに対し、久米田の倍率が手ごろだったことから、受験生が久米田に流れたのだと思われます。

今回のエントリーでは進路希望調査結果時点の倍率も交えた昨年・今年の比較、という切り口から今年の最終倍率をご紹介した形ですが、次回のエントリーでは最終倍率に的を絞り、「大阪府全体の倍率」「学区ごとの倍率」「主要校の倍率」について、過去5年の流れ・傾向について分析してみたいと思います。

受験生の皆さんにはぜひこちらの記事も読んでほしいと思います。

昨年の後期選抜 合格者の教科別平均点を紹介しています → こちら!
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