常翔学園中 江坂・吹田・上新庄からスクールバス運行

2010年5月19日 水曜日

2011年4月に開校予定となっている常翔学園中について、過去にひとつこちらのエントリーでご紹介しましたが、その後詳しい案内がこちらに届いています。

常翔学園中 6年間の教育内容

上の案内によりますと、生徒の学力は心の伸長に合わせて6年間を

「中1(RRステップ)」
「中2・3(EEステップ)」
「高1・2(JJステップ)」
「高3(FFステップ)」

の4つの期間に分け、段階ごとに目標を設定して進学に備えるようです。以前のエントリーでもご紹介しましたとおり、最終的には難関国公立大・私立大への現役合格を目指します。

また、始業前の「モーニングテスト」、3・4限目連続の「100分授業」、できるまで何度も反復学習をする「スパイラルタイム」を週1回設ける、など独自の学習スタイルで学力を伸ばすことも発表されています。

さて、今回お送りいただいたこのご案内ですが、裏面(以下の画像)に「アクセス」が掲載されています。そこに気になる表記がありました(クリックすると拡大します)。

常翔学園中 アクセス

ご覧の通り、江坂→阪急吹田→阪急上新庄というルートでスクールバスが運行されることが決まったようです。淀川より北の地域から受験生を積極的に集めよう、という意気込みが感じられます。このことでどれぐらいの受験生が集まるのか、大変興味深いところです。

6月26日(土)には受験生・保護者対象による「開校説明会」が実施されることになっています。その次の説明会は9月以降に設定されていることから、少しでも同中学を受験することをお考えのご家庭は、この6月の説明会は必ず参加しておきたいところです。

また、ちょっと気が早い情報ではありますが、10月31日(日)にはプレテストも実施されますので、ここでは出題傾向や問題の難易度などを実体験できますので、こちらも要チェックです。

また詳しい情報が入り次第、この場でご紹介いたします。

進学指導特色校「文理学科」 入試概要が明らかに!

2010年5月18日 火曜日

5月14日(金)に大阪府教育委員会会議が実施され、そこで2011年度の大阪府公立高等学校入学者選抜方針などについて決定されました。それを受け、翌日15日(土)には新聞各紙でもこれに関する記事が掲載されました。

注目されていた進学指導特色校「文理学科」の入試概要についても明らかになっています。各教科の学力検査・調査書それぞれの配点を見てみましょう。

進学指導特色校 入学者選抜(配点)

学力検査が英国数3教科・360点に対し、調査書は165点となっております。調査書の部分をよく見てみますと、理科と社会の点数が高くなっていますが、これは理科と社会の学力検査が実施されない分、内申の比重を高くすることで英国数とバランスを取ることが目されているのでしょう。

学力検査と調査書それぞれの比率を見てみますと、「学力検査:調査書=7:3」ということになります。これまで大阪府の学力検査と調査書の比率は6:4~4:6でしたから、それを考えると当日の試験の出来が合否を大きく左右する「実力重視」の傾向にあるということになります。

この7:3という比率についてもう少し言いますと、東京都が2001年度より日比谷高などを「進学指導重点校」として指定した際に同じ比率が採用されています。今回の決定にあたって、そのあたりも参考にされたのではないでしょうか。

次に、5教科の内申・学力検査の配点を文系・理系それぞれに分けて見てみましょう。

進学指導特色校 入学者選抜(文・理別)
5教科に限って見てみますと、文系科目300点・理系科目165点となっており、文系科目と理系科目ではおよそ1:2の割合となっています。文系科目に比重が置かれている、ということがわかります。

また、気になるのが「小論文」です。大阪府ではこれまで総合学科などでも小論文が出題されてきていますが、文理学科の学力検査の小論文がどのようなものになるのかは、現時点ではまだ情報がありません。「試験は何分なのか?」「何文字なのか?」「どんなテーマが出されるのか?」、非常に気になります。

現時点で判明した情報はここまでですが、10校それぞれが各地で説明会を行っています。このブログでは過去に説明会日程や予定されている内容についてご紹介しています。大手前高と天王寺高の説明会についてはこちらのエントリーで、茨木高と高津高の説明会についてはこちらのエントリーでご紹介しています。これらの説明会で各校の取り組み内容が明らかになってくるでしょう。

進学指導特色校「文理学科」の学力検査は他の公立高校の専門学科と同じ日となる2011年2月23日、合格発表は2011年3月2日の予定となっています。

向陽・乙訓・西乙訓高 合同説明会 参加しました

2010年5月17日 月曜日

5月9日(日)のお昼から長岡京文化会館にて行われました「京都府立高校3校合同説明会」に参加してきましたので、当日の様子をご紹介します。

冒頭で「4月末時点の申込は800名」と言われていたのですが、説明会の開始直前には1000名収容可能なホールがほぼ満席状態でした。

府立高校3校合同説明会①

上の写真にもありますとおり、発表は西乙訓高⇒向陽高⇒乙訓高の順で行われました。各校30分の持ち時間を最大限に利用した受験生・保護者へのアピール合戦が始まります。

西乙訓高①

トップバッターの西乙訓高ですが、冒頭で「卒業生がデザインした」という「たけぼー」というゆるキャラ?が登場し、会場の空気を和ませます。学校説明をする間ずっと舞台に居るのかな?と思いきや、会場に軽く手を振ったあとすぐに退場してしまい、また会場内の笑いを誘っていました。

西乙訓高②

その後は何と吹奏楽部の1・2年生が2曲演奏してくれました。「ピンクレディーメドレー」を演奏するなど、会場に居る受験生のお父さん・お母さんに配慮した?選曲がされていたのが印象的です。

西乙訓高③

吹奏楽部が2曲披露した後、西乙訓高の先生による学校紹介です。「勉強ばかりで、校則も厳しい」というイメージ通り、週33コマの授業・週の3日は7限授業(高3は週31コマ+週4コマの「講習」)というハードな学習面の紹介がありました。このカリキュラムだからこそ、毎年の卒業生のうち20%以上が国公立・関関同立大へ進学する、ということが達成できているのでしょう。

しかし、それよりも驚いたのが「クラブの加入率」で、90%以上の生徒が加入しているということでした。さすがに高3になると加入率が下がるのですが、それでも70%は越えているということです。バトミントン部や卓球部は全国レベルであることも付け加えておきたいと思います。

向陽高①

西乙訓高に続いて、向陽高が発表をしました。こちらは卒業生3名を招き、インタビュー形式で在校生が様々なことを質問していき、向陽高の魅力を浮き彫りにする、というものでした。

「向陽高を選んだ1番の理由」を聞かれ、卒業生3名中2名が「家から近いから」と答えたのは個人的には少しがっかりしたものの、そういった「自分の価値観を曲げない高校選び」をしつつも、選んだ向陽高で3年間頑張り通し、最終的に国公立・関関同立大へ進学していった、という点には非常に感心しました。

向陽高②

その後の向陽高の先生による説明では、「部活の先に合格が見える向陽」を合言葉に掲げて説明をされていました。特に、Ⅱ類(2クラス)の卒業生は4人に1人が国公立大へ進学している、というデータを出されており、進学面でのアピールが印象に残りました。

乙訓高①

最後の発表は乙訓高です。先に紹介した2校とは違い、高校の先生が説明をするだけとなった発表でしたので、会場で聞いている中学生・保護者の反応が今一つ良くなかったのが気がかりではあります。

ただ、この春から新設された「スポーツ健康科学科」の説明に充分時間が割かれており、この春入学した同コースの1期生2名のビデオメッセージを紹介するなどしていたのが印象的でした。

乙訓高は今年は年末にかけて何と12回もの学校説明会を実施される予定であるなど、受験生に向けてのアピールを徹底して行う姿勢であることがしっかり伝わってきました。

さて、この3校合同説明会は今年で3回目の実施となりますが、会の最後で「1000名を超えるなど、かつてないほどの参加者数」と発表されておられたことからもわかるように、長岡京市・大山崎町・向日市といった地元地域でのこれら3高校に対する期待値が高くなっています。「公立高無償化」という国の政策が後押ししている、ということもあるのでしょうが、ただそれだけの理由で(大変天気の良い)日曜日の午後にこれだけ大勢の受験生・保護者が集まるとは思えません。

公立高の良さである「自由な校風」「体育祭・文化祭などの行事の楽しさ」「クラブに没頭できる」といったのびのびした部分を大切にしつつ、学習面もしっかりと面倒を見る、そういう姿勢がこれら3校にはあり、それが地元の受験生たちからきっちりと「選ばれる」理由となっている、そんな気がしました。

樟蔭中 新コース「身体表現」設置へ

2010年5月14日 金曜日

去る4月20日(火)に行われた大阪私立女子中学校フェアにて得た2011年度入試に向けての最新情報の一つです。東大阪市にある樟蔭中が、2011年4月より新しいコースとなる「身体表現コース」を設置することが明らかになりました。以下、詳細が書かれたチラシです。

樟蔭中 身体表現コース

「身体表現」というコース名から受ける印象としては、やはり「運動が出来る人ばかりが集まる」コースということになりますが、上記画像内には「クラブ活動(バトントワリング・新体操・ダンス・ソフトテニス)に積極的に取り組みながら、日ごろの学習に対しても意欲的に取り組む生徒を対象とします」と記載されています。

つまり、クラブ活動と勉強を両立できる人に来てほしい、ということがこの文面でわかります。

では、どれくらいの技量を持っていないと入学出来ないものなのでしょうか?そのあたりについて樟蔭中の先生にお話をお聞きしたところ、各競技とも入学後全国レベルの技術取得を目指すような子どもに来てほしいが、バトンや新体操は入学段階である程度経験が無いと後々しんどいことになるので経験を考慮する一方、ダンス・ソフトテニスなどは初心者・未経験者でも入学出来るように考慮したい、とのことでした。

この身体表現コース、従来からある選抜特進と特進2コースの定員はそのまま確保した上で40名の定員とされる予定のようです。ただし、このコースに関しては「専願限定」となりますので、ご注意ください。

またその他の情報としては、このコースの入試科目は2科or4科の選択制、このコースを受験予定の生徒は11月のプレテストは必ず受験する必要がある、などが予定されているとのことです。

ただし、これらの情報については今後変更などが起こる可能性も十分ありますので、必ず募集要項や学校説明会等での情報収集を行うようにしていただきたいと思います。

さて、この樟蔭中高ですが、学校説明会の年間予定も合わせて判明しています(クリックすると拡大します)。

樟蔭中高 入試イベント一覧

一番早いところでは5月15日(土)の学校説明会がありますので、身体表現コースに関してや、選抜特進コースの学習成果、といったことなど、今そしてこらからの樟蔭中高の姿をその目で見て来てはいかがでしょうか?

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大阪府南部3私立中 小5生向け入試イベント

2010年5月13日 木曜日

4月以降、このブログでは度々学校説明会などのイベントについてお知らせしてまいりました。私立中の動きについて振り返ってみますと、特に女子校の入試イベントが早期から実施されていることが特徴的です。

私立中の入試イベントの動きで他に特徴的なものとしては、大阪府南部に位置する清教学園中・帝塚山学院泉ヶ丘中・初芝富田林中の3校が同じ時期に小5生を対象として体験授業などの入試イベントを行う、というものがあります。今回のエントリーでは3校のイベント内容をお知らせしたいと思います。次の表に簡単にまとめてみました(クリックすると拡大します)。

大阪府南部3私立中 小5生向け体験入学

※万全を期すため詳細は学校HP等で必ずご確認ください

ご覧の通り、6月の中旬から3週にわたって3校のイベントが目白押しとなっています。

3校の実施内容を比較して大きく違う内容となっているのが初芝富田林中です。他2校が授業の体験をメインのプログラムとしている一方で、初芝富田林中は授業を受けてもらうプログラムが無く、代わりにクラブ体験にしている点が特徴です。初芝富田林中は学習面での徹底された指導が特に話題に上りますが、一方でクラブ活動に重きを置いた学生生活を送ることを思い描いている受験生には少々敷居が高い印象で見られているのも事実です。今回のイベントではクラブ活動の充実ぶりをアピールすることに焦点を絞り、勉学との両立が可能である点を見てもらおう、ということでしょうか。

この3校に共通した特徴としては、最寄り駅から学校まで路線バスに乗る必要があったり、歩いて10分以上かかるなど、「通学に少々時間がかかる」という点があります。これらのイベントに参加される際は、受験生本人と一緒に自宅から学校まで、自家用車を使って近くまで行くということはしないで、公共交通機関あるいは学校が出しているスクールバス等を利用して行くことをオススメします。これから6年もの間通い続ける道のりになりますから、実体験した上でしっかりとご判断いただきたいと思います。

最後に、お申込みについての注意点です。清教学園中と初芝富田林中の2校は定員に到達次第申込が締め切られることになっています。毎年、申込開始後数日で満員になっているようですので、ご注意ください。

梅花中 中高一貫の「一貫特進コース」設置へ

2010年5月12日 水曜日

4月20日(火)に実施された大阪私立女子中フェアにて得た最新情報の一つ、「梅花中が中高一貫コースを設置」することに関してお知らせ致します。

梅花中はこれまで「特進」と「総合」の2コース体制で募集を行ってきました。その特進コースを見直し、中高6年間一貫のプログラムを行うことによって国公立大や難関私立大への進学を目指すべく「一貫特進コース」として刷新されます。

2011年度より以下のようなコース設定となります。ご覧の通り、従来の特進コースが消え、一貫特進コースという新名称のコースが出来ております。募集人数(予定)や特徴などと合わせてご確認ください。

梅花中高 2011年からのコース設定

コース名:一貫特進コース
募集定員:35名(1クラス)
特徴:
①進級時や学期の節目などでのコース間移動は行わない
②進学先目標としては「このコースの半数以上が国公立大、私大は早慶レベル」

さて、ここから先は開成グループ入試対策課の予想です。

梅花中高がどのようなカリキュラム・進学バックアップ体制とするのか、それをどう受験生・保護者へアピールしていくか、にもよるのですが、①のような思い切った施策と②のような最終的な進学先を想定されている以上、入学時点でこれまでより少し高いレベルの受験生が集まる可能性が高くなりました。

来春の予想合格ラインとしては、従来の特進コースのレベルより少し上になるのではないか、と考えています。

ただし、総合コースについては35名×2クラスの募集予定となっており、こちらはこれまで通りのラインで合格が可能であろうと予想します。

5月15日(土)には中学校の第1回入試説明会が実施されます(クリックすると拡大します)。

梅花中 入試説明会

案内にもありますとおり、新コースについての説明も予定されています。また、制服も一新されていますので、受験生はそちらも気になることでしょう。ぜひ説明会に出席してチェックして来て下さい。

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関西大学 高槻ミューズキャンパス 行ってきました!

2010年5月11日 火曜日

関西大学がJR高槻駅前に建設していた新しいキャンパスである「高槻ミューズキャンパス」の開校記念式典および開校記念オープンキャンパスがありましたので、参加してきました。

同キャンパスは北館・西館・東館の3つの建物があり、開校記念式典は北館4Fのアリーナで行われ、在籍生の保護者なども含めるとほぼ満席となっていました。

関大高槻 開校記念式典

関西大学交響楽団による演奏に合わせて学歌を斉唱したあと、理事長先生などから一通りご挨拶がありました。

高橋・織田選手 ごあいさつ

その後、関西大学の学生を代表してアイススケートの高橋大輔選手と織田信成選手が、ご自分たちの将来の目標もからめながら、今回の新キャンパス誕生に期待をよせる言葉をおくられていました。上の写真は左が高橋選手、右が織田選手です(遠くから撮ったのでわかりにくいですが)。

関大高槻 開校記念式典 小学生の合唱

そのあと、初等部1・2・3年生の生徒たちが自分たちで作詞したという曲を歌い、大きな拍手をもらっていました。入学してまだ半月、学校生活に慣れることで精一杯であるはずの彼らが一生懸命歌を歌ってくれたその姿に、何だか胸が熱くなりました。

午前中の記念式典のあと、午後には開校記念オープンキャンパスということで、小・中・高・大学それぞれの受験を考えているであろう受験生やその保護者、近隣にお住まいの方と思われる方々が非常に多く足を運ばれていました。

関大高槻 オープンキャンパス

上の写真は人工芝のグラウンドの中央で行われたバトン・チアリーダー部HELIOSの発表の様子です。新キャンパスに来られた方々を元気な演奏とダンスで迎えていました。

このキャンパスには関西大学 社会安全学部が入っている関係で、「安全・安心のまちづくりに貢献するための『社会貢献型都市キャンパス』」というコンセプトで建設されており、以下のような最新の設備、教育施設が多数導入されています。

西館
500人収容可能の「関西大学ミューズホール」
安全・安心なまちづくりに貢献する「安全ミュージアム」
17,000冊を収容する「関西大学児童図書館」

北館
広く市民も利用可能な「レストラン ”ミューズ”」
災害時にはプール水を浄化して生活用水として確保できる「室内温水プール」

東館
高槻市を見渡せる絶景ポイント「屋上庭園」
日本の伝統文化を学べる「茶室『高妙軒』」

このキャンパスにあるものすべては私が大学生だった10数年前のころの設備とは全く違った、最新のものです。しかも、このキャンパスには小学生から高校生たちも同居することになります。このような贅沢な設備を小学生のうちから使えるなんて・・・、ここで学べる今の学生たちはうらやましいな、と思いながら帰路につきました。

今回のオープンキャンパスを逃してしまった方は、次の機会にぜひ見学に行ってください。開成グループ 入試対策課が強くオススメします!

茨木高・高津高 学校説明会

2010年5月10日 月曜日

2011年4月より開始となる「進学指導特色校10校」「文理学科」ですが、対象となる10校の動きが活発になってきました。先般は大手前高・天王寺高の学校説明会についてこちらのエントリーでご紹介しました。今回は茨木高と高津高の学校説明会日程についてご紹介いたします。

まずは、茨木高の学校説明会です。5月と7月の2回実施されます。

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茨木高校 学校説明会

①5月29日(土)第1回学校説明会
(進学指導特色校としての取組と文理学科の特色)

[午前]茨木市、高槻市、吹田市の方
受付開始(体育館)9:30~
全体説明(体育館)10:00~11:30
・進学指導特色校に関して
・本校の取組に関して
・学校行事等
個別質問(質問ブース)11:30~

[午後]大阪市、豊中市、池田市、箕面市、摂津市、豊能郡、島本町
第2・3・4学区、私立中学、他府県の方
受付開始(体育館)13:00~
全体説明(体育館)13:30~15:00
・進学指導特色校に関して
・本校の取組に関して
・学校行事等
個別質問(質問ブース)15:00~

②7月17日(土)第2回学校説明会
(普通科の取組と茨木高の生徒による学校生活の紹介)

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5月の説明会は午前・午後の2部制となっており、それぞれを地域に区切って参加対象を分けている、という特徴があります。お住まいの地域によって参加可能な会が午前・午後と異なりますので、お間違いにならないよう注意が必要です。発表されているプログラムを見ている限りは、午前と午後で発表される内容は同じようです。

また、7月の説明会については現時点では詳細が明らかになっていませんが、主に普通科の取り組みについてご紹介されるようですので、第1学区にお住まいの方が参加対象になってくるでしょう。

続いて、高津高の学校説明会についてです。

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高津高校 学校説明会

7月17日(土)・18日(日) 詳細は後日案内されます

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残念ながら、現時点では詳細が明らかになっておらず、日程が発表されているのみです。詳細が分かりましたらこの場でご紹介したいと思います。

この記事を書いている時点では、北野・豊中・四條畷・生野・三国丘・岸和田の学校説明会情報が未判明ですが、これらの学校もすぐに日程を発表されることと思います。進学を希望されている高校のHPは頻繁に見るよう、心がけておいてください。

京都府立高校3校(向陽・乙訓・西乙訓)合同説明会

2010年5月7日 金曜日

京都の南西部にある向陽・乙訓・西乙訓の3高校が合同で生徒・保護者対象の説明会を行います(クリックすると拡大します)。

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京都府立高校3校合同説明会

京都府立3校合同説明会

日時:2010年5月9日(日)13時半~15時半
場所:長岡京記念文化会館

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上のチラシに「私たち3校は、地元とのつながりを大切にします」とありますとおり、向日市・長岡京市・大山崎町といった地域の中学生が参加しやすい阪急 長岡天神駅付近にある文化会館で実施されます。

昨年は7月末に実施されたこのイベント、開成グループ入試対策課も顔を出してきましたが、ホールには本当にたくさんの生徒・保護者が参加していました。在校生がナレーションをつけた学校紹介ビデオを流したり、その他、「たくさんの受験生に受験してもらう」ために各校とも在籍生たちが一生懸命準備をしていた様子がよく伝わってくる発表が繰り広げられました。

同じ地域にあるということで合同で説明会を実施されていますが、進学実績やクラブ活動の中身や実績など、3校の中身は大きく異なります。始めは「家から近いから」ということで興味を持ち始める、ということでも一向に構わないと思いますが、こういったイベントを通して学校の中身をしっかりと見極めて、3年間悔いなく通える高校を選ぶようにしたいものです。

2010年度中学入試 結果分析③

2010年5月6日 木曜日

不定期連載でお届けしております、2010年度中学入試の結果分析。今回で3つ目のエントリーとなります。

今回は、新設校2校同時開校や入試内容の大幅変更など様々な話題を提供し、2010年度を「関大イヤー」とまで言わしめた関西大学系列各校について分析します。

まず、関大系列3校の統一解禁日受験者数を昨年・今年とで比較してみましょう。

関西大系列

昨年は関西大学第一中1校のみだった関大系列の中学校ですが、今年は関西大学北陽と関西大学中等部の2校が仲間入りしています。それにより、昨年よりちょうど1割増しの受験者数となっています。

2校新設されたのに、1割しか受験者数が増えていない?

よく見てみますと、関西大学第一中の受験者数が昨年の約2/3と激減しております。2校新設されたにもかかわらず全体の受験者数が1割増にとどまった原因はここにあるようです。

次の表は、関大系列3校に、新しく「関大コース」を設置した浪速中を含めた4校の入試日程の位置取りを一覧にしたものです。

関西大学系列 入試日程の位置取り

関西大学第一中は2010年度入試から「初日に学力試験、翌日に面接試験」の「2日間入試」体制となりました。そのため、これまでの「初日に関西大学第一中、翌日は○○中」という併願パターンが取れなくなることから、入試開始前から「関西大学第一中は受験者が減るだろう」と予想されていました。

実際に、一番最初にご紹介したグラフのとおり、昨年の約2/3の受験者数まで減ってしまいました。では、その受験者数に対してどの程度合格者が出されたのか?を検証してみましょう。

関西大学第一中 2日間入試の影響は?①

2009年度と2010年度それぞれの入試における、男女別の志願者・受験者・合格者数をグラフにしたものをご紹介しています。ご覧の通り、男女合計の受験者数は昨年の2/3となっていますが、男女合計の合格者数に関しては昨年より約6%ダウンにとどまっています。受験者数の減り幅に対して合格者数はそれほど減っていない、つまり、今年は「広い門」だったことになります。

次は男女別の実質倍率を見て、男女それぞれの入試難易度について考察してみます。

関西大学第一中 2日間入試の影響は?②

2009年度・2010年度それぞれの入試結果を、男女別に並べています。グラフの上にある倍率は「受験者数÷合格者数」で計算される「実質倍率」を示します。2009年度と比べると、男女ともに実質倍率が0.6倍ダウンしています。特に女子は1.5倍を下回っており、例年では考えられない事態になっています。やはり面接試験日が増えたことによる2日間入試化を敬遠した受験生が多かった、ということが原因であることは明らかです。

さて、次に新設された2校「関西大学北陽」と「関西大学中等部」の入試結果についてご紹介しましょう。

関西大系列 新設校入試結果

関西大学中等部 1/18(月)の入試が厳しいものとなったことがわかります。なんでも、この日は相当レベルの高い受験生が多数集まったそうですし、合格者数や実質倍率を見ていただいてもお分かりの通り、相当合格者を絞った様子です。当初予想されていた偏差値ラインでは合格が叶わなかったかもしれません。関西大学中等部の分析結果発表が待たれるところです。

ここまでご紹介しましたとおり、2010年度の関大系列3校はそれぞれ学校の新設や入試制度の大きな変更といった「受験者数が読みにくい」という状況の中で入試を実施されました。この結果を見て来年2011年度入試に向けて受験生がどのような動きをするのか?を、模擬試験での志望状況や各校の説明会の動員状況なども加味しながら、慎重に予想する必要があります。

これら3校の動向は関西の私立中学入試に大きな影響を与えるだけに、今後も要注目です。

今回の分析は以上です。次の回では大学系列校の入試分析とはまた違った、2010年度中学入試において無視することの出来ない話題を取り上げて分析してみたいと思います。