関西大学中高 今春入試を振り返って

2010年6月8日 火曜日

関西大学中高の塾対象説明会が行われましたので、ご報告いたします。なお、先日のエントリー「関西大学 高槻ミューズキャンパス 行ってきました!」では新キャンパスの様子ならびに開校記念式典の様子をご紹介していますので、そちらも合わせてご一読ください。

関西大学中高 説明会

今回の説明会は、今春行われた入試の結果と入学した生徒たちの様子をお教えいただくことがメインでした。

まず、中学校の方からご紹介していきましょう。

今春入試においては、特にB日程での不合格の多さ・追加合格による混乱がありましたので、それについて少しお話がありました。B日程受験者の併願先として、男子は洛星・高槻・六甲、女子は四天王寺・神戸海星といったところを挙げられておられたことからも、B日程では相当レベルが高い(ss65以上)受験生が大量に受験してきたことが原因となっているようです。

ここからは説明会でおっしゃられた内容ではないことを前置きした上で申しますと、そういった受験生たちは当然合格ラインに到達しますが、初日・2日目で他校を合格しているケースが多く結局は関西大学中への入学には至らず、それにより同校は結局一旦引いた合格ラインから大幅に下げて追加合格を出さざるを得ず、結果として混乱が起こったのではないかな?と推測しています。

また、今回の入試と五ツ木駸々堂模試との相関に関するデータについても公表いただきました。A日程ではss57、B日程ではss62が合格者のおおよそのラインとされており、AとBでは5ポイントの開きが出ただけでなく、B日程は当初の予想を大きく上回る合格者のラインとなっているのが驚きです。

さて、科目別平均点が発表されておりましたが、科目間でばらつきがあるものの4教科総合においては学校側が当初目していた「平均60~65%」というレンジにほぼ収まっているのが特徴です。昨年秋に配布された「出題の狙い」で記載されていた「思考力・記述力を問う」という内容通りの出題内容だったようです。

続いて、高校入試についてもご紹介いたします。

専願126名・併願81名を集め、最終的には男子67名・女子63名が入学しました。公立高校無償化による公立高校人気である一方で同高は授業料が年間100万近くかかるというハンデがある上、定員増加による公立の倍率低下という逆境の中、新設1年目としてはよく集まったと分析しています。

科目別平均点についても発表されましたが、英語の平均点が他の4科と比べて著しく低くなっており、「受験生が充分に慣れていない記述型の問題が多かったから」と分析されていました。来年受験予定の方は、英語の過去問を解く際にこの点を覚えておきましょう。

大阪府以外からの受験者数は、京都府23名・兵庫県24名・滋賀県9名・他1名となっていることも発表されました。兵庫県からの受験者数が京都府とほぼ同数、ということが驚きです。

気になるレベルですが、学校側の集計によりますと専願でss58程度、併願ならss60は超えないと合格は難しかったようです。

さて、説明会の後に校舎内をご案内いただいたのですが、写真はNGとのことでしたので、残念ながらそちらの様子はお伝え出来ません。代わりと言っては何ですが、ミューズキャンパスの食堂のディスプレイを一枚撮ってきました。

ミューズC 食堂

「いかにも大学の食堂」といった感じです。「この食堂は中高生も利用できるのですか?」と食堂の方にお伺いしますと「はい、でも中学生は給食です。」と言われていました。

中学生は給食なのでともかくとして、高校生が大学生が利用するこのような恵まれた所で食事が出来るなんて・・・。非常にうらやましい学生生活です。