桃山学院中高 2011年度入試大きな変更点

2010年7月6日 火曜日

桃山学院中高の塾対象説明会にお招きいただきましたので、お邪魔してきました。

桃山学院中高 外観

上の写真は大通りを挟んだ反対側から撮った外観なのですが、ご覧の通りあまりにも立派すぎる校舎が圧巻です。

説明会会場

説明会は高校棟の講堂(トリニティ・ホール)で行われました。ご覧のように満員でした。

まずは中学校の取り組み内容について簡単にご紹介しましょう。

中学校は2008年に開校しており、今春入試での入学生をもって中1~3全学年がそろい、完成年度を迎えています。

説明会では、現在中学3年生である1期生のベネッセ模試の偏差値推移が発表され、順調な成績上昇ぶりをアピールされておられました。以下の通り、着実に上昇しています。

1年2回

2年1回

2年2回

2年3回

3年1回

平均点偏差値

49.5

51.7

51.9

54.1

55.0

高校の話題としては、2007年より設置したS英数コースの1期生が今春大学入試を迎え、大学入試結果において大変大きな成果をあげたことが挙げられます。

具体的に数値をご紹介しますと、国公立大現役合格者数においては昨年48名から今年93名と一気に倍増しています。2007年は現役で29名だったことを考えますと、隔世の感があります。また、旧帝大現役合格者数も昨年2名から今年10名といった大幅増を実現しています。東京大合格者も出ていますが、実に22年ぶりのことだそうです。

このように国公立大の実績において大きな躍進を遂げたわけですが、やはりS英数コース生の健闘があっての結果であることは明らかです。

さて、中学校・高校ともに来年度入試において大きな変更点がありますので、順にご紹介いたします。

まずは中学入試の変更点です。3点あります。

①B方式の日程を変更。これまでは3日目の月曜実施だったが、1日前倒しして日曜日の午後(15時半)実施。よって、1/15(土)・1/16(日)・1/18(火)の日程となる。

②C方式の入試科目「小論文+算数」を改め、「国語力テスト+算数」へ。国語力テストは「日本語についての総合的な理解力と運用力を問う」ものとなる。

③毎年10月に実施していたプレテストを、今年は11月23日(祝)に後倒し実施。

特に②についてコメントしますと、開校初年度から「A・B方式とも不合格→C方式の小論文のおかげで合格」となった受験生が実際に開成からも出ており、実際にその生徒は入学直後「学年でも成績は良いところに位置している」ということで、「入試では測れない隠れた力」を持つ生徒を発掘できている大変貴重な入試形態だな、と思っていました。今回のこの変更がどのような変化をもたらすのかが気になります。

高校入試についても大きな変更点があります。

①これまでの「標準」を「文理」とコース名を改称し、同時に共学化。

②中学校からの内部進学を始めて迎えることになる。それに伴い定員が120名減少する。定員が削られるのは文理コースで、一気に半減して120名となる。

この2つの変更によって文理コース、特に男子については大きく難化することが予想されます。注意が必要です。

2001年、高校で国際コース開設、同コース限定で同時に踏み切られた共学化以降、絶えず進化をし続ける桃山学院中高。来年度入試も中高ともに目が離せません。