近畿大 入試結果と建築学部(新設)情報

2010年7月8日 木曜日

近畿大 東大阪キャンパスにて高校・予備校・塾の先生対象の説明会が実施されましたので、参加してきました。

近畿大 外観

近鉄大阪線 長瀬駅から徒歩10分、近鉄奈良線 八戸ノ里駅から徒歩20分のところにある都市型キャンパスです。

総合社会学部 校舎

説明会はこの4月に新設された総合社会学部の学生たちが学ぶ、これまた4月から運用され始めたばかりの新しい校舎で行われました。

説明会が約1時間、その後キャンパス内を1時間ご案内いただくという、大変充実した説明会となりました。お伝えすべきことがたくさんありますので、順を追ってご説明いたします。

まずは、やはりこの春に行われた入試結果をまとめておく必要があるでしょう。次の表は公募・一般・センターそれぞれの志願者と合格者の数及び昨年からの増減を示したものです。

近畿大 志願・合格者数と増減

今年志願者数が10万人を超えましたが、実に16年ぶりのことだそうです。また、志願者数は4年連続で増えています。

大学全体の志願者数の増加に対し、合格者数が増えていないことが上の表からわかります。これにより、実質倍率がわずかながら上昇してしまっています。

学部別の志願動向については掲載を割愛していますが、理系学部はすべての学部で志願者が昨年よりも増えていますが、理系学部合計の合格者数は昨年より減ってしまっています。これには明確な理由があります。今年新設された総合社会学部は、その定員を理系学部から回した、という経緯があります。理系学部は総じて定員が減っているので、合格者数を減らす必要があった、というわけなのです。

今春新設された総合社会学部の結果も気になります。公募推薦及び一般(前期)において心理系専攻が合格最低点トップ、社会マスメディア系専攻が同2位という人気・難易度の高さを見せています。その結果、一般(後期)時点ではすでに入学者が充分確保できたようで、その影響で一般(後期)は合格者を絞る必要があり、結果20倍を超える実質倍率になってしまいました。

こちらのエントリー「近畿大 一般入試に向けて②」でご紹介しましたが、公募推薦時点で総合社会学部の各専攻は高い合格最低点を示しており、これを知った受験生たちが一般入試では嫌がって他の学部・学科へ回るかな?と思っていたのですが、総合社会学部の人気は根強く、一般入試(前期)時点でもかなりの人気を集めたようです。

さて、来年春には「建築学部」が新設されます。現在は理工学部内に設置されている建築学科を学部に昇格させる形で設置されます。

一級建築士の出身大学別合格者数(国土交通省調べ)において04~09年度合計で西日本最多という成果を近畿大はあげています。これを受けてかどうかは定かではありませんが、今回の建築学部設置に関しては建築の学会から「ぜひ」と依頼された、という話を聞いています。

また、今回の建築学部は理工学部内の1学科から外れて学部単独にする、ということになりますが、このメリットとして「数ⅢCを入試科目から外すことが可能になる」ことがあります。これにより理系でも「数ⅢCが苦手だ」というような受験生たちからでも志願をしてもらいやすくなります。また、理工学部から外れることで、どちらかというと文系学生向けと思われる専攻も設置可能になります。理系・文系問わず志願してもらいやすい学部、となるわけです。

建築学部は建築学科1学科(募集定員は240名)のみで、以下4つの専攻が設けられる予定です。専攻は3年時に選択することになるそうです。

①建築工学専攻 ②建築デザイン専攻 ③住宅建築専攻 ④企画マネジメント専攻

入試における特徴点としては、「一般前期A以外の日程においては文系科目のみで受験可能」という点と、「センター利用型入試も実施される」という点があります。こちらについての詳しいことは入試要項などでご確認ください。

7月25日(日)にはオープンキャンパスが行われます。

近畿大 オープンキャンパス

経済学部の学びについて詳しく教えてもらえるシンポジウムも同時開催されます。今、近畿地区で一番勢いがある、といってもいい近畿大の一大イベントです。必ず足を運びましょう!