滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率②

2010年8月31日 火曜日

以前のエントリー「滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率①」に続くエントリーです。2010年度滋賀県公立高入試 教科ごとの小問別正答率と解答分析をご紹介しています。①のエントリーでは国語についてご紹介していますので、まだお読みになられてない方は合わせてそちらもお読みください。

今回は数学についてご紹介いたします。

数学の平均点は46.8点でした。

小問別の正答率については次の通りとなっています(クリックすると拡大します)。

滋賀県公立高入試 小問別正答率(数学)

滋賀県教育委員会が発表している解答の分析の一部を以下にご紹介します。

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大問1の数と式の計算の基礎的・基本的な問題については正答率が比較的高く、よく理解できていた。垂線の作図方法を円の性質に着目して見直す問題は、根拠を明らかにして筋道立てて説明する内容であったが、正答率が低かった。日ごろから、作図の手順と操作の目的を理解できるように学習することが求められる。また、きまりに従ってコマを動かす問題では、条件を満たす確率を求める小問の正答率が低く、問題の意図をしっかり読み取って確率を用いる能力の育成が望まれる。

大問2の直線上を進むボートとそれを見ている人との位置関係をもとにした問題は、証明や作図をしたり、平行線と線分の比など平面図形の性質について考察したりする内容であったが、(2)、(4)の正答率は低かった。与えられた図形の性質について直観的にとらえたり、見通しをもって論理的に考察し表現する能力の育成が求められる。

大問3の平面上に置いた2 つの長方形を一定の条件で動かす問題は、重なった部分の面積の変化について数理的に考察し、関数関係を式やグラフに表す内容であったが、(1)以外は正答率が低かった。身近な事象について、与えられた条件を的確にとらえ、関数関係を見いだし表現し考察する能力の育成が望まれる。

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滋賀県公立高入試の数学は、基礎的・基本的な問題が多く出されており、取り組みやすいものとなっています。それが証拠に、数や式の計算、場合の数、関数、図形といった基礎的・基本的な問題についてはおおむね良くできているようです。こういった問題は必ず正解出来るようにしておきましょう。

「数学的な表現や処理の仕方」を習得するなど、数学的な思考力・判断力・表現力をつけることが、他の受験生と大きく差をつけるポイントになるでしょう。残りの半年ではここを意識して対策を進めましょう。

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次回は社会についてご紹介します。お楽しみに。