追手門学院中高 2011年度入試変更点

2010年9月9日 木曜日

追手門学院中高の塾対象説明会に参加してきました。

追手門学院中高 説明会会場

中学・高校ともに大変大きな変更点があります。順を追ってご紹介していきます。

まずは中学校です。

A日程に限り、追手門学院中と追手門学院大手前中のどちらを第一志望としても構わないという選択制度を新導入されます。この驚きの新制度、追手門学院中で同中の入試問題で受験して合格基準点に達した場合は、第一志望を追手門学院大手前中として出願しておきますと、追手門学院大手前中の進学クラスでの合格となるというものです。

大阪北部にある追手門学院中と市内にある追手門学院大手前中、その地理的な違いから受験生の地域分布が両校では若干異なります。今回のこの新制度によって一体どれほどの受験生が追手門学院大手前中を第一志望とするのか予想できませんが、大阪北部の受験生が追手門学院大手前中を意識するきっかけにはなります。

ある意味では、追手門学院中の入試が追手門学院大手前中への「バイパス」となるこの制度、これまで見られなかった制度ということで今後は注目です。

入試問題にも変更点があります。算数の出題内容が以下のように変更されることが発表されました。

①計算問題・穴埋め等の基本的な力を問う問題を増加
②面積を求める問題が新たに追加

「問題用紙1枚目にある問題で点を取れれば合格に近づきます」と言われていましたので、合否ボーダー付近にいる受験生の力をしっかりと見ようという内容になる様子です。

余談ですが、今春の入試では①作文の出題がなくなる ②部首・画数・ことばのきまりを10点分出題へ など国語の入試問題が大きく改編されました。それに続いて算数も、ということで、出題傾向改定が次々と進められている状況です。

なお、この算数の形式変更は今年のプレテストから反映されます。なお、プレテストは

1回目 2010年10月23日(土)
2回目 2010年11月20日(土)

に実施されます。特に1回目のプレテストは追手門学院小の生徒たちも受験される上、2回目と比べて丁寧な解答解説・成績票が配布されることもありますので、追手門学院中の受験を考えている受験生は1回目のプレテストは「必須受験」と考えておきましょう。

続いては高校入試の変更点です。

これまで英数Ⅰ類・Ⅱ類、理数、総合文理コースを改め、以下のように変更になります。どのコースも文理分けは2年次より実施されるとのことです。

英数理数 選抜:難関国公立大への進学を第一目標、40名募集
英数理数 Ⅰ類:国公立大への進学が第一目標、英数理数選抜に準ずるコース、80名募集
英数理数 Ⅱ類:国公立大・私立大への進学が目標、他コースと同カリキュラム、120名募集

コース制を改編されることにより、次のことを狙われているそうです。

①学習・進学面の強化
・難関国公立大・国公立大・難関私立大へシフト
・第一志望進路実現を目指す
・すべてのクラスに「国公立大」受験可能カリキュラム

②「志望」大学に対応するクラス編成
・各コース・クラスの「特色ある取り組み」
・「クラス替え」を実施

③学力+「人間力」
・「自ら考え、自ら行動する」力+「関係性」の力
・「学ぶ」「体験する」豊かな「人間関係」

近年、国公立大志望者が増えていることから、全てのクラスで国公立大受験を対応可能とされた形であると同時に、これまでは文系・理系をはっきりと分けた形のコースとしていたのを「文系・理系一括募集」という形したのが特徴点です。

中学・高校ともに大きな変更がある追手門学院中高の説明会報告でした。