清教学園中 2011年度入試に向けて

2010年9月14日 火曜日

清教学園中高の塾対象説明会に参加してきました。

清教学園中高 チャペル

当日は学校内にあるチャペルで実施されました。上の写真の右上にちょこっと見えるのがパイプオルガンです。このチャペルで在校生たちは週1回礼拝を行っています。

2010年度入試のおさらいと、2011年度入試に向けての情報をご紹介します。まずは、2010年度入試の結果についてです。

2010年度入試では多くの私立中が志願者数を減らした形でしたが、清教学園中も同様で、志願者数が前期で42名・後期で72名減少しています。

志願者が減った理由を先生方はいろいろと説明されていましたが、開成グループ入試対策課の分析では「最近レベルが上がりすぎたので敬遠された」ものと見ています。実際に、合格者の五ツ木駸々堂模試平均偏差値を見てみますと、2008年度入試⇒2009年度入試で前期・後期、Ⅰ類・Ⅱ類問わず、2~4ポイント上昇していました。

さて、今春の後期受験者は一体どういった中学と併願されていたのでしょうか?それについても詳しいデータを公表していだたいています。主な併願先と人数は、清風南海53名、四天王寺24名、大教大天王寺12名、近大和歌山10名となっています。大阪南部あるいは大阪市内でも南に位置している学校との併願が主流、となっていることがわかります。

では、2011年度入試についてご紹介いたします。

定員に変更が出ています。前期の定員はⅡ類で10名増えて100名となり、Ⅰ類と合わせて210名へと変更されます。その分後期でⅡ類の定員が10名減って20名となり、Ⅰ類と合わせて30名になります。これによって後期での入学がますます難しくなると思われます・・・。

清教学園中を第一志望として考えている受験生は前期で受験されることと思いますが、「2010年度入試では受験者数が減った」「前期の定員が増える」という2つのことから、前期の受験者数は大きく増加することが予想されます。

受験生は、「清教学園中志望者の中で自分は一体どれぐらいの位置にいるのか?」を秋ぐらいの段階でしっかりと知っておく必要があります。

五ツ木駸々堂模試でも大体の位置取りはつかめますが、11月に行われる「清教模試」ならば、同校の入試傾向にあった問題で、しかも同校を志望する受験生ばかりが受験するテストとなりますので、かなり正確な立ち位置が把握できます。

また、清教模試実施後の11月23日(祝・火)には成績懇談会があります。実際に清教学園中の先生方から対策ポイントをお聞かせいただけますので、こちらも合わせて必ず参加するようにしましょう。

第二回清教模試、その他の入試関連行事についての文書を下にご紹介しておきます(クリックすると拡大します)。

清教学園中高 入試イベント

今年も開催!開成グループ主催 中高進学フェア

2010年9月13日 月曜日

開成グループが総力を挙げて実施している、毎年恒例の「中高進学フェア」ですが、今年は9月20日(祝・月)に実施されます!

当日のプログラムが完成しましたので、一足早く当ブログでご紹介いたします(クリックすると拡大します)。

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中高進学フェア

開成グループ 進学フェア

日時:2010年9月20日(祝・月) 10~17時
場所:マイドームおおさか
プログラム:
①中学入試分析会(10:00~11:40)
今年度の中学入試総括と来年度入試の難易度予想、そして最新の中学入試情報の提供をいたします。

②高校入試分析会
(大阪第1・2学区・兵庫(伊丹・宝塚学区):16:00~17:00)
(大阪第3・4学区:13:00~14:00)
大阪・兵庫(伊丹・宝塚学区)の公立高校入試の総括と今後の動向予想、さらに私立高校入試状況の変化や最新の入試情報についても説明いたします。

③公立高校教育講演会
北野・豊中・茨木・春日丘・千里・大手前・市岡・高津・天王寺・住吉・生野・三国丘・泉陽の各公立高校の校長先生や入試担当の先生にお越しいただき、各校の教育内容や様々なイベント、生徒達の様子などについてのお話をしていただきます。

④私立中高進学説明会
(9:30受付スタート 10:00開始 17:00終了予定)
テーブルをはさんで各私立中・高の入試担当の先生方から直接、詳しい学校説明をお聞きいただけます。
※お申込みいただいた方には、当日、素敵な景品の当たる『お楽しみ抽選会』にもご参加いただけます。(但し、3校以上の私学ブースを回られた方に限ります。)

⑤シリウス文理学科模試
大阪府立高校 進学指導特色校「文理学科」を目指す中学3年生を対象にオリジナル模試「シリウス文理学科模試」を実施いたします!(※参加費無料)

⑥親学セミナー
⑦中学受験講演会

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本当に盛りだくさんでお送りしますこの進学フェア、一般の方もぜひご参加いただきたいと思います。お申込みはこちらからどうぞ!

受験生・保護者の皆さん、来週月曜日はマイドームおおさかでお会いしましょう!

滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率⑤

2010年9月10日 金曜日

滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率①
滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率②
滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率③
滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率④

に続くエントリーです。2010年度滋賀県公立高入試問題の科目ごとに小問別正答率をご紹介し、「過去問対策する上でのポイント」「試験を受けるにあたって注意すべき点」についてご紹介していますこのシリーズ、今回で最終回となります。

今回は英語についての情報をご紹介いたします。英語の平均点は47.3点でした。小問別正答率は以下の通りです(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

滋賀県公立高 小問別正答率(英語)①

滋賀県公立高 小問別正答率(英語)②

以下、滋賀県教育委員会が発表した解答の分析の一部です。

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大問1の聞き取り問題では、絵を見て答えを選ぶ問題の正答率や、初歩的な会話の流れや内容を聞き取る問題の正答率が高く、中学校の授業で英語を「聞く・話す」活動に積極的に取り組ませている成果が現れている。しかし、具体的な内容を聞き取ったり、前後の流れから内容を理解し、英語で適切に表現したりする問題では正答率が低かった。日ごろから、相手が何を伝えようとしているのかを注意しながら聞き、自分が表現しようとすることを自ら考え、適切に表現できるような活動を一層充実させることが望まれる。

大問2 は、スペリングの類似する2 つの単語について、生徒と外国人の友人が書いた電子メールを素材にし、内容を的確に読み取るだけでなく、英語で適切に表現する力をみる
問題である。平易な表現については正答率が高く、定着がみられるが、英語で適切に表現する力を問う問題などの正答率は低かった。日ごろから、生徒が学んだ言語材料を積極的に活用し、自分の意向が正しく伝わるように書く力を育成することが望まれる。

大問3 は、生徒と先生の会話を題材に、英語の理解力や表現力などを総合的にみる問題である。日常会話における適切な応答表現を選択肢から選ぶ問題や、会話の流れを把握しているかをみる問題では、比較的高い正答率であったが、場面や状況に応じて英語で適切に表現する力をみる問題や与えられたテーマについて英語で書く力をみる問題の正答率は低かった。まとまりのある英文を読み、その内容を的確に読み取ったり、与えられた題材について、自分なりの感想や意見を読み手に正しく伝えたりする活動を取り入れることが重要である。

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「初歩的な英語を聞いて話し手の意向を理解する力や、英文を読んで大まかな流れをつかむ力はあるが、大切な部分を聞き取る力や的確に読み取る力、自分の意見や感想などを相手に正しく伝えるように書く力は十分に定着しているとはいえない」と、滋賀県教育委員会は指摘しています。

やはりここでも、自分が思っていることを的確に表現する力、つまり「記述力」に課題があるということです。自分の考えや気持ちを書いたり話したりするような、ある程度まとまった分量の英作文を定期的にこなすことで英作文力をつけることが、今後の対策テーマでしょう。

全5回にわたって2010年度滋賀県公立高入試問題についてご紹介してきました。滋賀県公立高を目指す受験生の皆さんの参考になればうれしいです。

滋賀県公立高を目指す受験生の皆さん、困ったことがあったらいつでも開成グループ各教室へ来てください。

追手門学院中高 2011年度入試変更点

2010年9月9日 木曜日

追手門学院中高の塾対象説明会に参加してきました。

追手門学院中高 説明会会場

中学・高校ともに大変大きな変更点があります。順を追ってご紹介していきます。

まずは中学校です。

A日程に限り、追手門学院中と追手門学院大手前中のどちらを第一志望としても構わないという選択制度を新導入されます。この驚きの新制度、追手門学院中で同中の入試問題で受験して合格基準点に達した場合は、第一志望を追手門学院大手前中として出願しておきますと、追手門学院大手前中の進学クラスでの合格となるというものです。

大阪北部にある追手門学院中と市内にある追手門学院大手前中、その地理的な違いから受験生の地域分布が両校では若干異なります。今回のこの新制度によって一体どれほどの受験生が追手門学院大手前中を第一志望とするのか予想できませんが、大阪北部の受験生が追手門学院大手前中を意識するきっかけにはなります。

ある意味では、追手門学院中の入試が追手門学院大手前中への「バイパス」となるこの制度、これまで見られなかった制度ということで今後は注目です。

入試問題にも変更点があります。算数の出題内容が以下のように変更されることが発表されました。

①計算問題・穴埋め等の基本的な力を問う問題を増加
②面積を求める問題が新たに追加

「問題用紙1枚目にある問題で点を取れれば合格に近づきます」と言われていましたので、合否ボーダー付近にいる受験生の力をしっかりと見ようという内容になる様子です。

余談ですが、今春の入試では①作文の出題がなくなる ②部首・画数・ことばのきまりを10点分出題へ など国語の入試問題が大きく改編されました。それに続いて算数も、ということで、出題傾向改定が次々と進められている状況です。

なお、この算数の形式変更は今年のプレテストから反映されます。なお、プレテストは

1回目 2010年10月23日(土)
2回目 2010年11月20日(土)

に実施されます。特に1回目のプレテストは追手門学院小の生徒たちも受験される上、2回目と比べて丁寧な解答解説・成績票が配布されることもありますので、追手門学院中の受験を考えている受験生は1回目のプレテストは「必須受験」と考えておきましょう。

続いては高校入試の変更点です。

これまで英数Ⅰ類・Ⅱ類、理数、総合文理コースを改め、以下のように変更になります。どのコースも文理分けは2年次より実施されるとのことです。

英数理数 選抜:難関国公立大への進学を第一目標、40名募集
英数理数 Ⅰ類:国公立大への進学が第一目標、英数理数選抜に準ずるコース、80名募集
英数理数 Ⅱ類:国公立大・私立大への進学が目標、他コースと同カリキュラム、120名募集

コース制を改編されることにより、次のことを狙われているそうです。

①学習・進学面の強化
・難関国公立大・国公立大・難関私立大へシフト
・第一志望進路実現を目指す
・すべてのクラスに「国公立大」受験可能カリキュラム

②「志望」大学に対応するクラス編成
・各コース・クラスの「特色ある取り組み」
・「クラス替え」を実施

③学力+「人間力」
・「自ら考え、自ら行動する」力+「関係性」の力
・「学ぶ」「体験する」豊かな「人間関係」

近年、国公立大志望者が増えていることから、全てのクラスで国公立大受験を対応可能とされた形であると同時に、これまでは文系・理系をはっきりと分けた形のコースとしていたのを「文系・理系一括募集」という形したのが特徴点です。

中学・高校ともに大きな変更がある追手門学院中高の説明会報告でした。

立命館フェア 9月26日(日)開催

2010年9月8日 水曜日

学園創立110 周年・APU開学10 周年記念企画として、「立命館フェア」が9月26日(日)にみやこめっせで実施されます。

以前のエントリー「大学附属校合同説明会 続々開催!」でこのイベントについてもお知らせをしたのですが、その段階では日程と場所しか明らかになっていませんでしたが、今回は更に詳しい内容をお伝えできます。詳しい内容は以下の通りとなっています(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

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立命館フェア

立命館フェア

立命館フェア(裏面)

日時:2010年9月26日(日)10~15時
場所:みやこめっせ
詳細:芸術作品展示、サイエンス教育紹介、国際教育紹介、研究発表・ポスターセッション
映像制作上映、附属校入試相談、企画ステージ

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たくさんのイベント・コーナーが用意されており、立命館の多様な教育内容を余すところなく紹介して下さいます。

当日は立命館小、立命館中・高、立命館宇治中・高、立命館慶祥中・高、立命館守山中・高の在籍生たちも参加して、立命館の一貫教育の取り組みについて紹介してくれるようです。学校の先生方からいろいろな話を聞くのも良いのですが、やはり実際に在籍している生徒たちの姿を見ることで分かることもたくさんあります。見逃せません。また、わざわざ北海道から立命館慶祥中・高の皆さんが来られるのも、大変貴重な機会でしょう。

以前のエントリー「立命館中高 長岡京市へ移転」と「立命館中高 長岡京市へ移転【続報】」でご紹介したとおり、立命館中高が移転することが決定しています。また、他の大学も土地取得に動いているという話があるなどまだまだこれから先どうなるかわかりませんが、大阪の茨木市に新しい土地を取得して新キャンパスを設置するという動きがあることも先般報道されたとおりです。

勢いが止まらない立命館、その様子をみやこめっせでぜひ体感してください。

滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率④

2010年9月7日 火曜日

滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率①
滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率②
滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率③

に続くエントリーです。上の3つのエントリーをまだお読みでない方は、合わせてお読みください。2010年度滋賀県公立高入試問題の小問別正答率などを教科ごとに詳しくご紹介しているこのシリーズですが、これまで国語・数学・社会についてご紹介してきました。

今回は理科についてです。理科の平均点は49.6点でした。小問別正答率の表を下に掲載しています(クリックすると拡大します)。

滋賀県公立高入試 小問別正答率(理科)

滋賀県教育委員会が発表している解答の分析の一部を以下にご紹介します。

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大問1では、温度と湿度の条件によって水滴に変化した水蒸気の量に違いがあることについて問う問題や、水蒸気が水滴に変わりはじめるときの温度について問う問題では正答率が高く、温度と湿度、水蒸気と水滴の関係に関する基礎的・基本的な事項はおおむね理解できているといえる。一方、グラフを活用する問題や考察したことを記述する問題では正答率が低く、今後さらに実験結果や調べたデータを考察し的確に表現する力の育成が求められる。

大問2では、根のようすから単子葉類の特徴について問う問題や、根の成長を細胞の成長と関連づけて問う問題では正答率が高く、植物の根やその成長の基礎的・基本的な事項はおおむね理解できているといえる。一方、根の体細胞分裂における染色体の動きについて問う問題では比較的正答率が低く、今後さらに観察結果を考察する力の育成が望まれる。

大問3では、水溶液に電流を流したとき、それぞれの電極で物質が生成されるしくみを説明することや、実験で起こった化学変化を原子・分子のモデルを用いて表すことなど、化学変化に関する基礎的・基本的な事項を問う問題については比較的正答率が高い。一方、電気分解の実験から、発生する気体を割りだし、その気体の性質を問う問題や、化学変化における物質の量的関係を考察する問題では正答率が低く、今後は複数の実験結果を関連付けたり比較したりして分析し、活用していく力の育成が求められる。

大問4では、コイルに磁石を近づけると誘導電流が発生することを問う問題や、磁極の違いと誘導電流の向きとの関係を問う問題については比較的正答率が高い。このことから、電磁誘導に関する基礎的・基本的な事項の理解については、おおむね達成できていると考えられる。一方、誘導電流が流れる理由を問う問題や、斜面上の台車の運動と関連付けて、棒磁石を動かす速さの違いから誘導電流の大きさの違いを考察し説明させる問題については正答率が低く、今後は実験結果を分析し、的確に表現する力の育成が求められる。

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全体的には基礎的・基本的な事柄が問われている問題の正答率は高く出ていますが、滋賀県教育委員会も指摘しているとおり、「科学的に考察し認識する力や、それを的確に表現する力はやや弱い」ようです。

理科の成績アップのコツは、自然や毎日の生活の中に見られる何気ない現象などに興味・関心を持つこと、そしてそれを基礎的・基本的な知識を使いながら科学的に探究することが挙げられます。

もちろん、実験や考察したことを的確に表現できる力も必要になります。「表現する力」については、これまで他の教科の解説でも「非常に大切」とお伝えしています。「記述力」をつける勉強は、どの教科にも通じる対策になります。

公立高入試に強い開成!滋賀県の難関公立高にも毎年たくさん合格しています!

滋賀県公立高入試、残りは英語だけとなりました。次回のエントリーもお楽しみに。

2010年度近畿地区私立中 プレテスト日程 ほぼ出揃う

2010年9月6日 月曜日

近畿地区私立中のプレテスト日程がほぼ出揃いました。

秋~冬に各私立中学が実施しておりますこの「プレテスト」、中学によってテスト自体の名称は異なるものの、各中学の入試問題と同じ傾向・同じ形式で出題されており、「入試本番の雰囲気に慣れることができる」「出題傾向がわかる」「受験勉強の指針となる」などのメリットがあります。まさに、入試本番へ向けて大変重要なテストとなっています。

以下、主要な中学で実施されるプレテストの日程を、10~12月分についてまとめております。「テストに慣れる」という意味もありますので、1回でも多く受験されることをお勧めいたします。

画像が3枚ありますが、それぞれをクリックすると拡大します。

2010年度私立中プレテスト日程(10月)

2010年度私立中プレテスト日程(11月)

2010年度私立中プレテスト日程(12月)

先日のエントリー「京都府私立中 プレテスト実施校 大幅増へ」でもご紹介しましたとおり、今年は京都府内の私立中学でのプレテスト新規実施の動きが大変多く、受験生にとっては大変ありがたいことになっています。

上でご紹介した表では未掲載となってはいますが、この記事を書いている8月中旬時点では東山と京都光華がプレテストの実施について検討中、ということです。ひょっとすると「実施する」ということになるかもしれませんので、その際はまた改めてこの場でご紹介したいと思います。

滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率③

2010年9月3日 金曜日

滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率①
滋賀県公立高入試 教科別平均点と小問別正答率②

の続きとなるエントリーです。上の2つをまだお読みでない方は、そちらも合わせてぜひお読みください。

2010年度滋賀県公立高入試問題の小問別正答率などを教科ごとに詳しくご紹介しているこのシリーズ、今回は社会についてです。

早速、小問別正答率の表をご覧いただこうと思います。画像は2つあります(それぞれ、クリックすると拡大します)。なお、社会の平均点は47.9点でした。

滋賀県公立高入試 小問別正答率(社会)①

滋賀県公立高入試 小問別正答率(社会)②

滋賀県教育委員会が発表している解答の分析の一部を以下にご紹介します。

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大問1は、略地図をもとに、世界の諸地域と日本の位置を関連づけながら、気候などの基礎的・基本的事項の理解をみるとともに、資料を正しく読み取り、世界のエネルギー消費量や日本の各県の産業の特色などについて考察し、正しく判断する力や適切に表現する力をみる問題であった。南半球の気候や日本の地域区分についての問題からは、基礎的・基本的な力はおおむね身についているといえる。しかし、各地域のエネルギー消費量の特徴を読み取る問題や日本の産業の特色を考えさせる問題では、正答率が低く、今後は複数の資料を適切に読み取る力を育てていく必要がある。

大問2は、わが国の文化や教育の歴史について、遣唐使の派遣、古代・中世の文化、近世から近現代の教育などを取りあげて、歴史的事象の特徴を的確にとらえる力や適切に表現する力をみる問題であった。古代・中世の時代の特色や文化についての問題からは、基礎的・基本的な事項の理解はほぼできているといえる。しかし、平安時代の文化の特色や義務教育について説明する問題では正答率が低く、問題の意図を読み取り、適切に表現する力を育てていく必要がある。

大問3では、地球環境に関する国際協力や、家計・企業・政府の役割と責任についての基礎的・基本的事項の理解をみるとともに、アルミ缶の消費量・回収量やリサイクルマークに関する資料をもとに考察し、正しく判断する力をみる問題であった。税金に関する問題や企業の社会的責任に関する問題の正答率は高く、このことからおおむね公民的分野における基礎的・基本的事項の理解ができていることがうかがえる。しかし、今後、さらに地球環境に関する問題と自らの生活との関連を考えさせる指導が望まれる。

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地理、歴史、公民の三分野ともに基礎的・基本的事項の理解度を見る問題が多い印象です。また、地理的・歴史的・社会的事象について地図やグラフ、図表など各種資料を活用して考えさせたりする、「多面的・多角的」な見方や考え方が出来る力があるかどうかを見る問題も見られます。

これから先の対策ポイントとしては、基礎的・基本的な知識を覚えることは当然ですが、それだけにとどまらずに、資料からさまざまな情報を読み取り、先に覚えた基礎的・基本的知識を使って適切に表現する力を身につけることが挙げられるでしょう。

また、普段から新聞を読んだりテレビのニュースを見たりして、世間で起こっていることにも関心を持っておくこと、世間で起こっていることについて自分なりの意見を持つこと、も大切ですね。

滋賀県で公立高を目指すなら、開成グループ各教室で勉強するのが一番の近道!

次回以降のエントリーでは、残る理科と英語について順番にご紹介します。

大阪桐蔭中 前期入試を統一解禁日午後に実施!

2010年9月2日 木曜日

昨年のこの時期、大阪桐蔭中はこれまで入試を実施してなかった統一解禁日に満を持して参戦することを発表され、非常に大きな話題となりました。

今年の入試日程はどうなるのか?についても大変注目が集まっておりますが、2011年度中学入試の日程を各校が次々と公表していく中ずっと沈黙を守り通されてきています。

しかし、8月29日(日)に行われた入試説明会でとうとう入試日程が発表されました。

タイトルにもありますとおり、何と前期入試を統一解禁日の午後に実施することが判明しています。要項の詳しい中身は以下のとおりです(クリックすると拡大します)。

大阪桐蔭中 2011年度入試要項※万全を期すため詳細は学校HP等で必ずご確認ください

大きな変更点となっている部分を赤字にしていますが、ご覧のとおり統一解禁日である15日(土)は午後4時の集合となっています。また、翌日(日曜日)に行われる他校の受験に支障が出ないよう、各科目の試験時間を10分ずつ短縮して、出来るだけ早く帰宅してもらえるように配慮されているのも特徴です。

ただし、この「各科目10分ずつ短縮」は前期試験のみで、中期・後期試験では従来通りの試験時間であることをお忘れなく。

この「統一解禁日の午後に入試を実施」するという大胆な入試日程変更ですが、統一解禁日の午後に入試をやっている学校は他に(現時点で判明している限りでは)大阪産業大学附属中のみで、その他との競合は全くありません。よって、大阪桐蔭中の前期入試が大変多くの受験生の受験パターンに組み込まれることでしょう。受験者数の激増は目に見えて明らかです。

また、大阪桐蔭中は特待生制度も設けられていますので、場合によっては

統一解禁日の午前に受験した学校の合格通知
その日の午後に受験した大阪桐蔭の「特待生」としての合格通知

の2つが同時に受験生の手元に届くことになり、どちらに入学するのか大いに迷わせることになるでしょう。

また、中期・後期入試の日程が2010年度実施分より1日ずつ後ろへ倒されているのも特徴です。これも併願パターンを作成する上で大変大きな影響を与える変更点です。

近畿地区の2011年度中学入試において最も大きなニュースとも言えるこの変更点、大阪桐蔭中の受験動向ももちろんですが、他校の動向にどのような影響を与えるか、非常に気になります。

なお、当ブログでは過去に以下のエントリーで大阪桐蔭中についてご紹介しています。これらも合わせてぜひお読みください。

大阪桐蔭中高 入試直前の対策・当日の解答ポイント
大阪桐蔭中プレテスト問題に見る 今年の時事問題予想

農学・獣医学・生物環境系 大学進学相談会

2010年9月1日 水曜日

農学系総合イベントである「農学・獣医学・生物環境系 大学進学相談会」が、9月25日(土)に実施されます。

農学・獣医学・生物環境系大学連合が主催するこのイベントでは、農学・獣医学・生物環境系の学部を持つ大学がこれらの学問系統について魅力や重要性を正しく伝えるため、共同して宣伝を行います。

実施日時、内容、参加大学などは次の通りです(画像をクリックすると拡大します)。

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農学・獣医学・生物環境系 大学進学相談会

農学・獣医学・生物環境系 大学進学相談会

日時:2010年9月25日(土) 13~18時
場所:梅田スカイビルタワーウエスト3F ステラホール
参加大学:
麻布大・帯広畜産大・北里大・近畿大・東海大・東京農業大・日本獣医生命科学大・日本大・南九州大・酪農学園大
資料参加大学:
宮城大・明治大・名城大
当日内容:入試担当者との直接相談・講演会・入試問題の展示・パンフレットや願書の無料進呈
講演会:
・麻布大学/獣医学部 獣医学科 :村上 賢 教授
「動物のDNA型鑑定と遺伝子診断」
・近畿大学/生物理工学部 遺伝子工学科 :佐伯 和弘 教授
「クローン技術とは何か? ~名牛「安福」の復活~」
・他の理系分野との学びとはここが違う ―広がる将来のフィールドをのぞいてみよう

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ご覧のように、農学・獣医学・生物環境系の学部を持つ大学が一堂に会し、入試情報、大学生活、各大学の魅力、といった情報が一度に手に入る貴重な会となっています。

大学別に分かれたブースで担当者から志望校決定に役立つ様々な情報を聞くことができますが、このイベントはそれだけではなく、こういった学問の楽しさ・未来・重要性について考える機会となる講演会が準備されている点が注目点です。

また、会場に来なければ手に入らない資料・プレゼントもいっぱい用意されているようです。

学年を問わず、理系の方はぜひ参加してください。