関西大 後期入試対策講座に参加してきました。最後まで頑張る塾生たちに少しでも有益な情報を持って帰ろうということで、開成教育グループ 入試対策課はここ数年続けてこのイベントに参加しています。昨年のこのイベントの様子は「関西大学 後期入試に向けて」のエントリーでご紹介しています。
構内のあちこちに「○○○○番~○○○○番 試験会場」といった立て看板があり、入試期間真っ只中であることを否応なしに感じます。
説明会会場はご覧の通り、超満員でした。この日は別会場で願書の持参受付が行われましたが、この会場にいる6~7割の受験生が出願したようです。
さて、今回の後期入試説明会では英語・現代文・古文・数学の対策講座と同時に、最新の出願状況や出願のポイントについてご紹介いただきました。
関西大と言いますと、ここ数年非常に人気がある大学として広く認知されています。そこで、今年の一般入試前期の入試動向を一度整理し、一般入試後期に向けての予想をしておきたいと思います。
下の表は、昨年と今年の一般前期日程の志願・合格者の状況と、それぞれの昨年と比較した際の比率を示しています(画像をクリックすると拡大します)。
赤く示されている政策創造学部と人間健康学部は、ご覧の通り志願者が増えているにもかかわらず合格者数が昨年よりも減っています。これらの学部は「合格者を絞っている=レベルが上がっている」と考えることが出来ます。
反対に、青く示されている文学部と社会学部については、志願者数が減っているにも関わらず合格者数が昨年よりも増やされていますから、今年は「入りやすくなっている」のではないでしょうか。
一般入試前期はこのような傾向になっていますので、この傾向が後期入試でも似た形で出てくるのではないでしょうか。現に、このイベントが行われた時点の後期入試出願状況では法学部と社会学部、それに加えて商学部の出願の出足が悪くなっているようです。特に社会学部が狙い目になっている気がします。
さて、出願された方はすでにご存じかと思いますが、この一般入試後期は3月3日(水)についてのみ文系学部と総合情報学部・社会安全学部のうちで、1回の試験で異なる2つの学部に出願可能な「2学部併願方式」というものを採用しています。よって、第一志望学部で合格最低点に届いていなくても、第二志望学部の合格最低点を超えていればそこで合格が出る、ということで合格の可能性がぐっと高くなります。
一般入試後期の昨年の合格最低点を一覧にしてみました(画像をクリックすると拡大します)。
文系学部・理系学部でそれぞれ合格最低点が最も高かったところを赤く、逆に最も低かったところを青くしています。文系学部では実に65点もの差がついています。このデータのとおり、昨年は非常に広い範囲内で合格最低点が散らばっていましたから、1回の試験で2出願出来る一般後期では、2つのうちどちらか一方で合格が出る可能性が高くなりますから、チャンスです。
ちなみに、この一般後期「2学部出願方式」で人気のある併願パターンベスト3は以下の通りです。
経済―商
文―社会
法―政策創造
さて、ここまで一般入試後期の話をしてきましたが、残念ながら一般入試後期の出願は20日(日)で終了しています。しかしながら、センター利用型の入試については明日25日(金)まで出願受付がされています。後期センター利用型は、法学部・文学部・人間健康学部の3学部で「最も高得点科目の配点が満点の半分を占める」という「ベスト3科目傾斜配点方式」というものが用意されていたり、と大変バラエティに富んでいます。計算方法によっては合格ラインに浮上することも考えられますので、関西大HP や募集要項などで一度チェックしてみることをオススメします。
開成教育グループは最後まで頑張る大学受験生を応援しています!春はもうすぐそこ、頑張れ!