国公立大と私立大 大学入学までにかかる費用の違い

2011年3月16日 水曜日

国公立大と私立大の違い、今回は国公立大と私立大それぞれで大学入学までにかかる費用の違いについてご紹介したいと思います。

なお、過去のエントリーでは以下のような記事もご紹介しています。合わせてお読みください。

国公立大と私立大 学費ってどれぐらい違うの?
国公立大と私立大 就職率ってどれぐらい違うの?

なお、今回のこの記事は「全国大学生活協同組合連合会」が行った「2010年度保護者に聞く新入生調査の概要報告」に基づいて作成しています。

さて、入学までに必要となる費用を細分化しますと、次の表のようになります(画像をクリックすると拡大します)。

大学入学までにかかる費用 内訳は?

ご覧のとおり、非常にたくさんの項目に分かれています。ただ、「住まい探し」「生活用品」といった分類はひとり暮らしをした場合にのみ必要となる費用ですから、大学に進学する方全員が必要となるわけではありません。

では、このことを頭に入れた上で、国公立大と私立大では入学までに必要となる費用はどれほど違うのか?について検証してみましょう。

ひとり暮らしをする人としない人とでは必要となる費用が大きく異なりますので、その点を反映させたグラフとしています。また、国公立大・私立大という大きな区分だけではなく、学部・系統によって授業料などが異なりますので、そちらについても「文科系」「理工系」「医歯薬系」の3分類しています(画像をクリックすると拡大します)。

国公立大と私立大 大学入試までにかかる費用の違い1

先ほどもご紹介したとおり、自宅生と下宿生とでは必要となる費用が大きく異なっていることがよくわかります。また、私立大は総じて総額が国公立大よりも高く出ていますが、特に私立医歯薬系に入学する際の費用が飛びぬけて高くなっています。

ひとり暮らしをする予定の皆さんのために、住まい探し~生活に必要な物を買う、という流れで必要となる費用の統計を以下にご紹介しておきます。

・住まい探しのための費用:22万2,400円
(ただし、地区によって額が大きく異なる。東京26万8,000円、京都25万3,000円、神戸27万100円、北海道15万6,300円、中国・四国15万9,600円)
・家賃(管理費込み)の予算:4万7,600円
・生活用品購入費用28万7,000円

仮に「自宅から通える国公立大」という選択肢であっても入学までに100万程度は必要になる、という事で、学費以外の部分も意外と軽視できません。その点を考えつつ、大学受験生の保護者の皆さんにはご準備を進めていただければと思います。