常翔学園中 注目の入試結果

2011年5月10日 火曜日

2011年度の中学入試における大きなトピックスの1つとして「常翔学園中の開校」があります。今回のエントリーでは、常翔学園中の入試結果をご紹介いたします。

なお、当ブログでは過去に以下のようなエントリーで常翔学園中を取り上げています。合わせてご一読下さい。
常翔学園中 2011年4月開校へ
常翔学園中 江坂・吹田・上新庄からスクールバス運行
常翔学園中 開校説明会の様子
常翔学園中 入試問題 出題形式判明!

それでは、今年の入試結果を以下の画像でご覧いただきたいと思います。

常翔学園中 入試結果

募集人数はⅠ類24名・Ⅱ類76名の合計100名募集となっていました。それに対し、入学者数が101名ということで、初年度から定員を満たした形です。

また、表の下に入学者のコース別男女比率が記載しています。Ⅰ類では大体3:1、Ⅱ類では5:2、学校全体でも7:3の比率となっており、若干男子の割合が高くなっています。

想定されていた「入学に必要なレベル」は、Ⅰ類で偏差値50程度、Ⅱ類は42程度、ということでした。開成教育グループ 入試対策課の分析では、A日程とC日程では上記の力があれば合格出来たものの、B日程についてはそれよりも若干上の力が必要だったではないか、と結論づけています。

今年の中学入試において、特に中堅レベルの各校間では「上宮中の共学化」という話題が最も大きく影響を与えるものとして考えられておりました。その上宮中とレベルも地域も近しいところで開校するとあり、思う通りの入学者数やレベルを確保出来るかどうかに注目が集まっていましたが、ここまでお読みいただいた通り、入学者数もレベルも予定通りの形に落ち着いています。

小6児童数の減少や長引く不況に起因する「中学受験者数の減少」の真っ只中にあるものの、大成功となった常翔学園中の初年度入試。今年の入試状況を見ている限りでは常翔学園というブランドが受験生・保護者にある程度浸透してきている、あるいは、常翔学園に期待を寄せる方々が大勢いるということをはっきりと示しているように思います。

2012年度入試においても注目すべき1校となるでしょう。