龍谷大学付属平安高 付属校としての1期生が卒業

2011年6月24日 金曜日

龍谷大学付属平安中高の塾対象説明会の様子をご紹介いたします。

ご存知の通り、2008年4月よりかつての平安中高が龍谷大学の付属校となり、現在の校名である「龍谷大学付属平安中高」に改称されました。

今年、2008年4月に付属校としての龍谷大学付属平安高に初めて入学した、言わば「付属校1期生」が卒業を迎えました。龍谷大への内部進学制度の詳細も含めて、気になる龍谷大への進学状況を詳しくご紹介いたします。

まず、内部進学の方式ですが、次の3種類存在するそうです。それぞれの方式と、今年卒業した学年での合格・入学者数は次の通りです。

①A方式:3年次に龍谷大進学クラスに所属し、専願で龍谷大へ進学する
⇒ 259名入学
②B方式:併願方式、第一志望大の合格発表まで手続きを待ってくれる
⇒ 13名合格中3名入学
③T方式:理工学部の公募推薦を受験、出願の際平安生である書類を同封する
⇒ 3名合格中0名入学

圧倒的に専願であるA方式の割合が高い事がわかります。

龍谷大学付属平安高には、「プログレス」「クリエイト」「アスリート」の3つのコースがあります。その内、プログレスについては国公立大や難関私立大を積極的に受験するコースとなっています。

そんなプログレスですが、今年プログレスから龍谷大への内部進学をしたのは52名いたそうです。

ちなみに、そのプログレスから龍谷大への内部進学を希望する際は5教科で3.0、在籍生のほとんどが龍谷大への内部進学を希望したであろうクリエイトであれば同3.3が基準として設けられていたようです。

その他、公募や一般で27名の合格者中7名が入学しているのも計上すると、実に269名が龍谷大へ入学したとのことです。

龍谷大への内部進学についてがこれではっきりとしましたが、これまで今一つはっきりとしなかったのが高校の「プログレス」と「クリエイト」の違いでした。

先ほどプログレスの紹介で「国公立大や難関私立大を積極的に受験するコース」と記載しましたが、もう少し詳しく説明しますと「3年生では国公立大進学クラス(文系・理系)と龍谷大進学クラス(文系・理系)とに分かれる」というのがプログレスの中身でした。

つまり、プログレスの生徒でも龍谷大一本に絞って高校生活を送ることが出来たのです。しかしそれではクリエイトとのはっきりとした差別化にはなりません。

そこで、次年度の募集からそれぞれのコースを3年後の進路別に明確に分けることにされました。

プログレス・・・国公立・難関私立大を受験するコース
クリエイト・・・龍谷大へ内部進学をするコース

京都府下の私立高全41校の募集人数が7568人である一方で入学者の総合計は6757人。実に811名も定員を割っている状況で、その上、京都府内私立高全41校中33校もの学校で定員割れが起こりました。

そんな中で昨年は456名の入学者数であったのに対し、今年は379名という入学者数を迎えており、龍谷大学付属平安高は定員を確保できたたった8校のうちの1校となっています。

龍谷大への太い内部進学のルートがはっきりとわかった今、来年度の入試においても多くの受験生が集まってくることでしょう。要注意の1校です。