関西大倉高 45分⇒55分授業へ

2011年6月30日 木曜日

関西大倉高の塾対象説明会に行って参りました。

関西大倉高 説明会

カリキュラム上の変更点として「授業時間の変更」を発表されました。

具体的に申しますと、現在は45分×7コマでの授業実施を55分×6コマに変更されるということです。これによって「実験や実技のともなう授業の充実」「復習の時間を含めて余裕ある授業展開」「高校での理科3科目履修」「授業総時間の増加」を実現させることが狙いです。

さて、その関西大倉高は2010年度より新設された「特進S」に加え、「特進」「総合」の3コース制を展開されています。

併設中学校からの内部進学者は基本的に高校入学者に混ぜない方針とされていますが、高校の特進Sと中学のSクラスは今後教科によっては合同で授業を展開しようかどうか、ということを現在検討されているようです。

また、総合と特進の間は高2・高3それぞれの進級時にコース間入れ替えが実施されますが、総合と特進から特進Sへ上がるには高2進級時のワンチャンスしかありません。

コース変更ということについてはこのような事例もあります。関西大倉高では高校入試終了から入学式までの間に「クラス分けテスト」なるものが実施され、その成績次第では上位コースへ繰り上げてもらえるそうです。ですから、入試では実力が出せずに自分が希望するコースとは違うコースでの合格になってしまった場合でも、このテストで点数を取れれば入学前という早い段階でリベンジ出来る、ということになります。

今年2011年度の入試結果についても簡単に振り返っておきましょう。

当初は13クラスの入学を想定されておられたようですが、最終的には14クラスを受け入れた形です。

専願・併願別に受験状況を見てみますと、専願は31名増えたものの、併願で87名減少しているのが目につきます。減少したほとんどが女子で、女子の受験者数トータルで64名も減っています。

女子志願者減の要因の1つとして「白ソックスが不評」というのが近隣の塾や現在在籍している生徒の保護者の意見であるそうで、これについても今後どのようにするか検討しているそうです。どうなりますことか・・・。

公立高校との併願、特に文理学科各校との併願状況についても気になるところです。はっきりしたデータは提示いただけなかったものの、茨木高(文理)と北野高(文理)を比べると茨木高(文理)との併願者が多かった様子です。

その公立高 文理学科との併願が多かったであろう特進Sコースですが、当初の35名1クラス募集のところに今年は47名が入学されました。それに加え、先に紹介したクラス分けテストにて15名を繰り上げて受け入れたことにより、入学式を迎えた段階では62名にまで膨れ上がったこともあり、現在は31名×2クラスで運営されているようです。

元々は35名1クラスに徹底した指導を行って京都大・大阪大へ送り出すことを目標とするコースです。あまり多くの生徒を対象とはしにくいコースのコンセプト、ということもありますので、恐らく来年は1クラスに収まる人数になるような形の入試、はっきりと言ってしまえば合格者を絞り込むことになりそうな予感がします。来年は特に特進Sの入試にはご注意いただく必要があるかもしれません。