兵庫県の女子校である百合学院中高の塾対象説明会の様子をご紹介します。
タイトルにもありますとおり、現在のスカラー・自己探求(IE)・創造表現(CE)の3コース体制から、選抜特進・特進の2コース制とすることで、より進学面を強化したものへと変更されることになっています。
それぞれのコースが目標とする進学先は次の通りです。
選抜特進:京阪神、国公立大
特進:関関同立・産近甲龍
この改革に至った背景として、最近保護者・生徒から国公立大進学の希望が多く出ていたり、理系では薬学・看護の希望者が多いなど、進学に対する意識が変わってきている点を挙げておられました。
上記のような進路を実現させるため、学力上位層向けのハイレベル講習を来年より実施予定とされています。また、同様に学力上位生向けのプログラムとして代ゼミサテラインもすでに導入されているようですが、こちらは選抜特進は必修、特進は希望者が対象という形でコースごとに濃淡をつけられています。
特進コースにおいては、これまで自己探求(IE)や創造表現(CE)で実施してきた活動の中で次のようなものを引き続き実施されることになっています。
企業探究プログラム、表現活動プログラム、インターンシップ
7限目を「自習学習の時間」として設定して全員参加とされていますが、同時に学年団の教員全員がこの自習学習の時間に対して何らかの形で携わっており、特に学力アップの基礎となる学習法をアドバイスされているそうです。
その他には習熟度別授業を英数で実施する、といったオーソドックスなことも実行されています。社会は日本史B(特に近現代史・文化史など)に力を入れているようで、高1から始めておられます。
習熟度別授業は併設の中学校でも導入されており、すでに10年が経過しているそうです。2クラスの生徒たちを英数国においては3段階に分けており、中1英語に限っては5クラスに分けているという、非常にきめ細かい対応をされています。
定着度の確認や徹底についてもきめ細かいご対応をされています。
隔週の火曜日に確認テストを実施し、合格点である70%を取れていない者を対象として土曜日に指名者補習を行う取り組みがありますが、これは昨年から開始されています。
変わった取り組みとしては、7つ設定されたテーマの中から興味がある講座を選択して学ぶ「Step Time(選択授業)」があります。生徒自らが楽しみながら企画・運営に携わり、資料を集めたり考えたり表現したり、最後に発表会を行うということで生徒主導型の授業となっています。なお、このStep Timeは国や県が指定する特色教育振興モデル校の補助事業対象としてスタートしているそうです。
百合学院中高の教育内容について、高校での大きな変更点を交えながらお伝えしました。