大阪薫英女学院中高 成績上昇の様子と進学先大学

2011年10月12日 水曜日

大阪薫英女学院中高の塾対象説明会にお邪魔してきました。

なお、同中高は春にも説明会を開催されております。当ブログではこちらのエントリー「大阪薫英女学院中高 国公立大合格者数大幅増」でいろいろとご紹介しています。合わせてご一読下さい。

大阪薫英女学院中高

その過日のエントリーでは「入学時の成績と大学進学先」の詳しいデータを基にして「成績を上げています」「国公立大合格の合格者数をドンドン増やしていきます」とご説明されていたことをご紹介しているのですが、今回の説明会ではもう少し踏み込んで「入学時と高3時の偏差値の上がり幅と進学先大学名」という形でデータをご紹介いただきました。下のデータをご覧ください(画像をクリックすると拡大します)。なお、大学名は入学した所となるので、実際に受験して不合格になった所や他の合格大に関する詳細は不明です。

大阪薫英女学院中高 成績上昇と最終進学先

まずは、中高一貫生の成績上昇の様子と進学先についてです。

中高6年間で成績を挙げた例のうち上位15名をご紹介いただいています。入学時には偏差値がやっと40に乗っている生徒でも関西学院大や関西大に入学しているケースが見られます。

また、今春卒業した中高一貫生75名のうち、入学時よりも偏差値が上がった生徒は55名(73%)で、平均して5.5ポイントのアップを実現されているそうです。

高校入学生は3年間でどのような伸びとなっているのでしょうか?

高校3年間で成績を挙げた例のうち上位20名をご紹介いただいています。入学時には偏差値が30台の生徒でも関西外国語大・同志社女子大・京都女子大に入学しているケースや、この学年の入学年度では下位コースとなる文理コース(入学時のレベルとしては偏差値で大体50前後でした)から関西大・同志社大に行っているのは白眉です。

今春卒業した高校生(一貫生除く)231名のうち、入学時よりも偏差値が上がった生徒は175名(76%)で、平均して4ポイントのアップとなったそうです。

上の表でご紹介した進学先大学ですが、一般入試での合格だけでなく、公募制推薦入試・AO入試・指定校推薦、薫英ならではの帰国生入試など様々な入試での進学者が含まれている点をご承知おき下さい。

これだけの成績アップを実現させている秘密はたくさんあるようですが、その中でも特に今回の説明会では大学入試直前期に実施される次の3つの取り組みについてご紹介をいただきました。

①外部予備校の先生による「大学進学ゼミ」が高2の3学期から実施
②英単語や現代文の語彙、世界史や倫理政経の知識などの力を養成する「Jトレーニング」を高3の放課後に実施
③理系進学者・国公立大志望者を対象として理数の徹底したトレーニングを行う「理数指導室」

今回の説明会ではこういった大学入試に向けての取り組みについてのお話が中心となりましたが、それとは別に聞き逃せないお話も1つありました。

それは、大阪薫英女学院中高では大学進学先だけでなく、大学卒業後の就職先まで調査をされており、大学進学後のことまでも気にかけておられる、という点です。

具体的なエピソードとして、立命館アジア太平洋大に進学した生徒が、大学卒業後ANAグループの総合職として同大で初めて採用された事や、関関同立各大学から「薫英出身者の就職が良い」と評価されているとのことをお話いただきました。

英語力が評価された、ということもあると思いますが、海外という見ず知らずの土地で1年間過ごした、という経験が卒業生たちに度胸をつけさせていて、それが就職活動時に何らかの形で役立っているということなのではないでしょうか。

このお話から、大阪薫英女学院中高は偏差値とそれの延長線上にある大学進学先だけでなく、人間力の養成という面でも高い効果を出している様子が伺えます。

今年学園創立80周年をお迎えになられて、ますます飛躍する大阪薫英女学院中高の様子でした。