1点に泣かないように!主要大 合格最低点周辺の人数分布

2011年11月9日 水曜日

大学の公募推薦入試が本格的に実施されている時期となっています。公募推薦入試が一段落し、年が明けて1月下旬ごろからいよいよ一般入試が開始となります。

各私立大の多くにおいてはこの一般入試、とりわけ2月に実施されるで最も多い募集人数を設定されています。大学受験生の皆さんにとって一般入試は「最大のチャンス」となります。

また、関関同立を例に出してお話をしますと、関西大と立命館大は3月にも一般入試(後期)が実施されるものの、同志社大・関西学院大では2月に実施する一般入試が(センター利用型などを除いて)筆記試験による最後の入試機会となります。

その最大かつ最後のチャンスに確実に合格をとるために必要な力は一体何なのでしょうか?

次のグラフをご覧ください。

合格最低点周辺の人数分布②

上のグラフは、関西大の法学部一般入試において、2010年度と2011年度それぞれで「合格最低点周辺の点数に何人の受験生がいたか」を示しています。棒グラフ上の白抜き文字が、その点数を取った実際の人数となっています。

合格最低点を中心とした+3~-3点の間にこれだけの受験生がひしめいているのです。+3~-3点といいますと、問題数でいえば1問~2問の差といったところです。つまり、1問の出来・不出来が合格・不合格を分けた(と思われる)ケースがこんなにもたくさん起こっていた、ということになります。

関西学院大のケースも見てみましょう。

合格最低点周辺の人数分布③

こちらも今年(2011年度)の入試では1点差・2点差で不合格となった受験生が合計で30名もいたことになります。2点差ということは、まさに「1問の間違いが明暗を分けた」形となります。1問差で憧れの関西学院大の合格通知を手にし損ねたこの30人の受験生たちがかわいそうでなりません。

最後に龍谷大のデータです。

合格最低点周辺の人数分布④

経済学部 スタンダード文系方式の2年分のデータです。毎年、1点差で不合格となっている受験生が25名ほどいることがわかります。

大学受験生の皆さん。これから先の学習において注意してほしい点は、「1点の重み」を十二分に意識した学習をするように心がけること、です。そのためにはまず・・・

・誰が読んでも分かる字で答えを書く(記述型の答案の場合)
・マークシートを塗りつぶす時も雑にならないように
・マークミスや答えの写し間違いといったケアレスミスをしない

といった点を確実にこなせるようにしておきましょう。

教科書や問題集で知識をインプットすることももちろん大切なのですが、それ以上に大切なのが「持っている知識や導き出した答えを、正確に答案用紙に反映させる」ことです。

「1点の重み」を十二分に意識した学習をしましょう。