関関同立 こんな所でも熱い闘いが

2011年11月15日 火曜日

関西学院大、関西大、同志社大、立命館大の4大学は「関関同立」とひとくくりにされ、何かと比較対象や競争相手として挙げられることが多いのは皆さんもご承知のことと思います。

過日こちらでご紹介したエントリー「関関同立について考える① ~志願者数推移~」と「関関同立について考える② ~学部の新設~」では、4大学それぞれの過去約10年に及ぶ学部新設の動き、それに伴う志願者数の増減の様子をご紹介し、熾烈な受験生獲得競争が繰り広げられていることを確認しました。

しかし、大学入学後の方がいろんな面で比較したり・されたり、競争相手として意識したり、はたまたお互いに手を取り合って1つの目的に進んでいくなど、「関関同立」という言葉を意識する機会が圧倒的に多いことを、受験生の皆さんはご存知でしょうか?

その最たる例として、大学野球における関西六大学の「関関戦」と「同立戦(立命館大の方々は立同戦と呼んでいるそうです)」が挙げられます。

野球に限らず様々なスポーツで交流戦が行われるだけでなく、大学院になると「関西四大学大学院単位互換制度」があるなど学術研究面でもこれら4大学の交流が存在するなど、様々な分野において時にはライバル、時には仲間(友)であるという良き関係を築いてきました。

このように、長きに渡ってまさに「切磋琢磨」してきたこれら4大学が、この度新しい分野で激しい火花を散らしています。以下、最近新聞紙上をにぎわせた記事の転載(一部)です。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

関関同立版の「ランチパック」誕生(2011年10月31日産経新聞)

山崎製パン(東京都)の人気商品「ランチパック」の「関関同立版」が1日から2カ月間、近畿地方のコンビニエンスストアなどで販売される。各大学の人気メニューなどを参考に、学生らが開発を手がけた。

開発された商品は、同志社大「ぜんざい風味」▽関西学院大「チキンカツたまごあんかけ風」▽関西大「紫いもあん&ホイップ」▽立命館大「ハンバーグとたまご」-の4種類で、140円~170円。今年4月から各大学の学生らがアイデアを出し合い、山崎製パン側と試作を重ねた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

と、中高生やOL・会社員の食事、勉強や仕事の合間のちょっとしたオヤツなどで人気のヤマザキのランチパックが関関同立の学生たちとのコラボによって「キャンパスランチパック」として発売されています。これは、関関同立4大学それぞれでマーケティングや栄養を学ぶ学生の企画による商品として、関西地区限定商品として年内限定で発売されているものです。

各大学が考案したランチパックの名称と、ポイントは次のようになっています。

・関西大学「紫いもあん&ホイップ(求肥入り)」
商学部荒木孝治教授のゼミ生による企画。スクールカラーの紫紺をイメージし、ランチパックのキャラクターは関西大を代表するスポーツであるアメフトとアイススケートの衣装を着ている。

・関西学院大学「チキンカツたまごあんかけ風」
商学部の学生7名による企画。学内食堂で学生人気メニューをアレンジ。商品パッケージには時計台を入れて関西学院大らしさを出し、ランチパックのキャラクターはアメフト部とチアリーダー部のユニフォームを着ている。

・同志社大学「ぜんざい風味」
経済学部の学生の企画。同大の創設者である新島襄の好物がぜんざいであったことから、もち風フィリングと粒あんを入れてぜんざい風味にアレンジ。パッケージには同志社大のキャンパスが位置する京都らしいイラストがあしらわれている。

・立命館大学「ハンバーグとたまご」
大学院・スポーツ健康科学研究科の学生の企画。他大学と違う点は、①栄養を学ぶ大学院生が栄養バランスを考慮したところ ②白いパンにはハンバーグとグレービーソース風フィリング、全粒粉入りパンにはたまごフィリングをサンドして2つの味が楽しめるところ。

いかがでしょうか?すでに食べられた方はどの味がお気に入りでしょうか?年内いっぱい限定販売だそうですから、まだ食べてない方はこの機会に食べ比べしてみませんか?

関関同立の熱い闘いがこんなところでも繰り広げられています、というちょっとした話題でした。