明治大 今日本で一番勢いがある大学

2011年11月17日 木曜日

明治大の受験生対象説明会にお邪魔してきました。

当日は「明治大学フェスタ!」と銘打たれたイベントとして、大阪を含む全国6か所で実施されたもののうち大阪会場で実施されたものに参加してきました。

明治大の概要です。

キャンパスは駿河台C・和泉C・生田Cの3か所にあり、特に生田Cは農・理工が入っていることから設備が充実している上、同大農学部卒の植村直己の不撓不屈の精神を語り継ぐモニュメントがあるのが特徴です。キャンパス関連の最新情報としては、2013年に中野に新キャンパスを設置する構想があり、国際日本学部が移転予定となっている、ということが挙げられます。

その3つのキャンパスに9学部が置かれており、学生総数は約30000人・教員約2500人もいる上に、卒業生は50万人ということで卒業後のネットワークが十二分なものであるだろうこともうかがい知れます。

「卒業生」という言葉が出ましたので、明治大の卒業生をご紹介しておきましょう。ビートたけし(お兄さんの北野大も明治大卒、現明治大理工学部教授)を筆頭に、最近では俳優の向井理・北川景子・井上真央、アナウンサーでは安住紳一郎・葉山エレーヌ、スポーツでも数えきれないほどの有名選手を輩出している点もまた明治大の自慢の1つとなっているようです。

大学の本分である学びの部分ではどのような特徴があるのでしょうか?

明治大では「他学部履修制度」で学部横断の学びが可能となっているだけでなく、「学部間共通総合講座」では学外から講師を招いて講座を開講するなどし、知的好奇心を喚起したり満たしたりする取組が多いことをご説明いただきました。前述の通り50万人の卒業生がおられますから、あらゆる分野にネットワークを築けていることでしょう。

また、「学習支援室」では、授業で疑問に思ったこと・課題やレポートの書き方・授業の履修方法といった事柄に対して相談にのる場所を設けているとのことです。現代の大学生に合わせた、きめの細かいサポートですね。

また、近頃言われている大学の国際化ですが、明治大では「世界に開かれた大学」を目指して以下のような取組をされておられます。

①学部間共通外国語科目では、約150クラス(レベル別)が開講され、7割以上が会話クラス。
②短期海外語学研修と、その参加者向けのサポート講座
③夏期・春期の「集中講座」は1日6時間×2週間の語学漬けによって短期留学に迫る学習効果を得る
④協定校留学としての行き先は28カ国104大学
⑤学部ごとに留学制度を設けている(例 国際日本学部ではフロリダのディズニーワールドへのインターンシップ留学がある)

「大学の心臓」と言われる図書館ですが、明治大には3か所、計237万冊の蔵書があります。その中で和泉Cの図書館が現在建て替え中となっています。

図書館関連の話題で大変ユニークなものをご紹介しますと、「米沢嘉博記念図書館」という、まんがとサブカルチャーに特化した専門図書館があり、来る2014年にはまんが・アニメ・ゲームの複合アーカイブ施設として「東京国際マンガ図書館」を完成させる予定であることを発表されています。

マンガ・アニメ・ゲームなどのサブカルチャーにおいて現在ではまだ評価が定まっていないような作品や事物も含めて保存することで、未来で文化の歴史を正確にとらえる一助としてもらう、ことを目的として東京国際マンガ図書館の設立を目指されています。

さて、入試制度についても簡単に検証してみたいと思います。

年明け以降は一般選抜、全学部統一、センター利用前期、センター利用後期の計4回の入学機会があるのが特徴です。これらの入試はすべて2月中に実施が終了することになっています。

お気付きの方もおられると思いますが、関西のほとんどの私大で実施されている「センター併用型」や「3月(後期)入試」は実施されていないのが特徴です。

作問についてです。

一般選抜は学部ごとに入試問題を作成し、試験が実施されることになっています。文学部では漢文が独立大問として出題される一方、商学部には独立した問題は出題されない(小問レベルで漢文内容は出ているよう)など、国語において傾向が特に違う様子ですから注意しましょう。一般選抜ではマークと記述の併用となっており、記述力も必要となります。外国語は出願時に登録が必要、選択科目も同様に登録が必要ですが、理工学部と農学部のみ試験会場で選べるそうです。

一方、全学部統一は「明治大学版センター試験」と銘打たれており、全国8都市での実施、全学部共通問題で全問マークとなっています。一般入試では学部間の併願が不可となっていますが、こちらの全学部入試では一部日程に限り複数学部出願が可能です。ただし、どの科目を受験するかによって併願可能な学部が限られるので、入試要項などでよく精査してから試験科目を決める必要があります。

センター利用型については、前期では全学部、後期では4学部のみの実施となっています。センター利用型での注意点として、リスニングの利用方法や換算方法が学部間で異なる点が挙げられます。特に商学部ではリスニングが必須となっているので、注意しましょう。なお、地歴公民・理科は、いわゆる「高得点科目利用」となっています。

秋口に大阪駅近くの大変大きな会場で実施された大学の合同説明会に明治大もブースを構えておられましたが、関西大・近畿大といった近畿地区の人気大学に負けないほどの盛況ぶりでした。明治大の勢いはここ近畿地区にも確実に押し寄せて来ている、そんな気がしました。

特に、これから受験校を選ぶことになる高1・2生の皆さんにおかれましては、「関東の大学だから」という単純な理由で明治大を除外することなく、一度は候補として検討してみることをオススメしたいと思います。