2012年度近畿地区中学入試 入試日程⑥

2011年11月24日 木曜日

2012年度近畿地区中学入試 入試日程①
2012年度近畿地区中学入試 入試日程②
2012年度近畿地区中学入試 入試日程③
2012年度近畿地区中学入試 入試日程④
2012年度近畿地区中学入試 入試日程⑤
に続くエントリーです。2012年度近畿地区中学入試における各校の入試日程の位置取りを府県ごとにご紹介し、大きな動き・トピックスや府県ごとの特徴などをご紹介しているシリーズです。

今回は「番外編」とでもいいましょうか、このシリーズ①~⑤でご紹介した入試日程を総合的に見て「来年度入試ではこんな併願パターンが出来る」という例を、2つばかりご紹介したいと思います。

まずは「清風中が統一解禁日午後で新入試を導入」「高槻中が洛星中の後期と同日に入試日を新設」「西大和学園中が入試回数1回減+午後入試化」といった形で話題が集中している、男子難関~上位校の併願パターンについて考察してみたいと思います。

下の画像は、先にご紹介した清風中・高槻中・西大和学園中などを中心とした男子校及び共学校の難関~上位校における入試日程の位置取りを示したものです。

男子難関~上位校 例

男子が受験可能な難関~上位レベルの学校でやはりキーポイントとなるのが西大和学園中の位置取りです。それと同じく、大阪桐蔭中の1回目・2回目の午後入試も大変絶妙な位置取りにいることから、併願パターン作成の際には通らざるを得ない道となっていることがわかります。

図内に黄色く示されている所を順番に受験していくと考えた際、何と14日(土)~20日(金)の1週間の間に実に10校受験が可能となります。

・・・男子受験生でこういった難関~上位校を狙われている皆さん。実際にはここまで過酷な併願パターンとされるご家庭は無いとは思いますが、「1日に2校の入試を受ける」ことや高槻中の後期など「遅くの日程まで頑張る」といった形が来年度入試では起こり得ることで、今回図内で黄色く示したような併願パターンに限りなく近い形となる方が出てくるかもしれません。そうなった場合は「持久力勝負」となります。

「持久力」というのは何も体の面だけを指しているのではなく、むしろ精神面でやる気や根気が持続する方のことがより重要になるでしょう。今のうちに周りの受験生よりもタフな体・精神力を持てるように意識しておきたいものです。

さて、男子難関~上位校では過酷な併願パターン設定が可能であることをお示しした次は、今や大人気の大学附属校の併願パターンです。

数々の男子校と同様に、今年は特に大学系列校の入試日程に大きな変更が出ています。ご存知の通り、同志社香里中と同志社女子中において後期日程が新設される、という点がそれです。

関関同立各大学が直接運営している附属校、あるいはそれに限りなく近い形での運営・内部進学状況となっている学校の入試日程を以下にまとめてみました。

大学附属校 例

男子校の時と同じように、黄色く示している部分をたどるような形で併願することが可能である、ということをお示ししています。

上の画像内の通りに受験しますと、14~16日の3日間で関関同立すべての附属校を制覇することが可能となります。同志社女子中がパターン内に混ざっていますので女子限定のものとなっていますが、15日午前を立命館中・16日午前を同志社香里中とすれば男子受験生でも関関同立の横断が可能となります。

「関関同立附属校 全制覇!」を目指す受験生が出て来てもおかしくは無い日程である、ということがわかります。

しかし、「そんな受験生はいないだろう」とお思いかもしれませんが、実際に今年度入試においては同志社中・立命館中・関西大学中の順番に3日間受験を続けた受験生もおりました。

と、2例とも少し極端な併願パターンの組み方となっている例でしたが、こんなことが出来るぐらい2012年度中学入試は入試日程が混沌としている、ということを申し上げたいのです。

全6回続きました中学入試日程のシリーズは今回で終了となります。一連のエントリー・情報が受験生の皆さんのお役に立てば幸いです。