センターリサーチ段階での関関同立人気動向

2012年1月26日 木曜日

過日のこちらのエントリー「国公立大 2次出願に向けて ~2012年度 系統別人気動向~」では、センター試験終了後に各予備校が実施したセンターリサーチの結果に基づいた国公立大の系統別人気動向をご紹介しました。

今回のエントリーでは、同じセンターリサーチにおける関関同立の人気傾向をご紹介したいと思います。なお、今回ご紹介する人気動向は「センター利用型入試」を対象として集計されたデータが基となっていることをご承知おきいただいた上で、ご覧いただきたいと思います。

関関同立 センターリサーチ動向(河合塾)

まず、大学名の下に数字が入っていますが、これは「昨年の人気を100とした際の今年の人気指数」となります。

大学全体で昨年よりも人気を集めているのは同志社大と立命館大で、特に立命館大は13%ものアップとなっています。

反対に人気を下げているのが関西学院大と関西大の2つです。関西大は1割以上の人気下落ということで、一時の大人気傾向に少々陰りが見えつつあります。

学部ごとに人気指数を入れていますが、昨年時点よりも人気が5ポイント以上アップしている所を赤く、反対に人気が5ポイント以上下がっている所を青くしています。

では、ここからは細かく見ていきたいと思います。

まず、関西大は青色がついている学部が多く、大きく人気を下げている学部ばかりであることがわかります。

一方で、立命館大は赤色がついている学部がほとんどを占めている状態です。昨年よりも人気傾向にある学部ばかり、ということになりますから、注意が必要でしょう。

今年は「文低理高」と言われる志望動向ということで、理系学部が大変人気を集めています。今回ご紹介している関関同立の動向においても、関西大以外の理系学部はすべて希望者数が大きく増えていることがわかります。また、立命館大の薬学部に至っては昨年比15%もの増加となっていることから、ハイレベルな入試になることが容易に予想できます。

人気があまり集まっていない文系学部においては、立命館大以外の3大学で経済系が苦戦をしているようです。意外と狙い目になるかもしれませんので、経済系は積極的に受験を考えることをオススメします。

全国的に法学部が不人気となっていますが、同志社大(法)が136、立命館大(法)も106という人気を集めていますので、関関同立においては全国の人気動向が必ずしも当てはまっているとは言えない状況のようです。また、「法学部は簡単にレベルを下げて合格者を増やすつもりはない」と言っている大学もありますので、ご注意ください。

以上、関関同立の学部別センター試験利用型動向分析でした。