確定! 2012年度大阪府公立高 前期 最終出願状況

2012年2月21日 火曜日

2月17日(金)に出願が締め切られた大阪府公立高 前期選抜、その翌日には早速出願状況が新聞各紙にて紹介されておりました。前期選抜を控え、改めて主要な高校の最終倍率を、昨年・一昨年・3年前の倍率と毎年出願前に実施・発表される「第2回 進路希望調査結果」と合わせてご紹介します。

なお、昨年及び一昨年の最終出願状況についての記事は以下になります。ご興味がある方はこれらも合わせてご一読下さい。

昨年  ⇒「2011年度大阪府公立高 前期 最終出願状況
一昨年 ⇒「大阪府公立高校 前期 最終出願状況

まずは、主な学科/コース合計の倍率をご紹介します。

大阪府公立高前期 最終出願状況①

昨年は10校トータルの倍率が3倍を超えた文理学科ですが、今年は2.90倍と昨年に比べて落ち着いた数字になりました。しかしながら昨年同様、10校間で倍率に大きな開きが出ています。そのあたりの所は後程改めてご紹介します。

文理学科が新設されたにもかかわらず、特に総合科学や国際文化を持つ各校の倍率は意外にも上昇した昨年ですが、これら2つの学科については今年も高い人気を維持しています。

また、希望調査段階で高い倍率を示していた理数科も最終的には2倍を超える高倍率となりました。こちらのエントリー「大阪府高校入試 2012年度第2回進路希望調査結果③」やこちらのエントリー「大阪府高校入試 2012年度第2回進路希望調査結果④」でご紹介しました通り、文理学科を狙っていた受験生たちが高い倍率や入学に必要とされるレベルの高さを嫌ってこちらに鞍替えしている例が多いことと予想されます。

続いて、文理学科10校それぞれの倍率を見てみましょう。

大阪府公立高前期 最終出願状況②

昨年の最終倍率からの増減にご注目下さい。

昨年から大きく倍率を上げたのが大手前高(+0.29)・三国丘高(+0.17)・北野高(+0.10)といったところになります。ただ、これらの学校は倍率が上昇したとはいえ、10校全体の平均倍率よりもはるかに下回っている倍率ですし、例えば豊中高や茨木高といった他校に比べても全然低い倍率で収まっています。

北野高・大手前高・天王寺高・三国丘高という、現在の4つの学区のトップ校に設置されている文理学科は、受験生たちが持つイメージでは他6校と比べて「敷居が高い」という印象なのでしょう。「チャレンジ受験」がしにくい、反対に言えば「自信がある受験生しか出願してこない」学校なのだと思います。よって、倍率が低く出がちなのだと推測します。

反対に今回倍率が高かったのが、茨木高(3.68倍)・豊中高(3.59倍)・四條畷高(3.39倍)といったところです。特に豊中高や四條畷高に関しては、先にご紹介した4校とは反対に「チャレンジ受験」組が多いのではないかと予想されます。

続いては理数・総合科学・国際文化です。

大阪府公立高前期 最終出願状況③

理数は2校とも大幅な倍率上昇となっています。文理学科の受験を回避した層が多く流れてきているのではないでしょうか。

総合科学では千里高が大きく倍率を下げていますが、昨年の2.58倍が高すぎたことを受けて受験生が他校へ流れてしまったものと思われます。しかし、それでも2倍に迫る高い倍率は維持している点から、人気は健在であることは確かです。

国際文化の3校も昨年並みあるいはそれ以上の倍率を維持しています。泉北高は昨年とほぼ同じ倍率に収まったということで、ここに出願した受験生の皆さんはほっとしていると思います。

国際教養と単位制はどうなっていますでしょうか。

大阪府公立高前期 最終出願状況④

国際教養の各校間では倍率の上下がかなり激しくなっているのが印象的です。大きく倍率を上げたのが枚方高(+0.51)・佐野高(+0.38)・箕面高(+0.33)といったところで、反対に大きく倍率を下げたのが花園高(-0.43)・旭高(-0.26)となっています。ここ数年で最も高い倍率となった枚方高と佐野高の2倍超えは特に驚きです。

最後に総合学科各校の倍率をご紹介します。

大阪府公立高前期 最終出願状況⑤

一部で昨年からの大きな上昇・下降が見られるものの、特に突出して倍率が高い所があるわけでもなく、例年の傾向等も加味すると、今年の倍率は順当に収まったと判断できる範囲内かと思われます。

さて、間近に迫った大阪府公立高 前期選抜。倍率は以上のようになっていますが、今となってはこればかりは受験生がどう頑張っても変えようがありません。(こんな記事を書いておいてこう言うのも何ですが)倍率の高い・低いにとらわれることなく、今まで学習してきたことを再度おさらいし、あいまいに把握しているという分野が無いようにし、「勉強したところは絶対に点を取るんだ」という意気込みで試験に臨みましょう。

受験生の皆さんのご健闘をお祈りしています。