龍谷大 2012年度後期入試に向けて

2012年3月2日 金曜日

龍谷大が受験生を対象として各地で実施された一般後期入試向けの説明会に参加させていただきました。

龍谷大 一般後期向け説明会

龍谷大が3月に実施している入試としては、まず「一般入試C日程」が挙げられます。このC日程の試験日は3月7日(水)で、近畿地区に限って言いますと京都の龍谷大の他に神戸・和歌山・大津といったところでも受験が可能となっています。一般C日程では理系学部の募集が行われていませんので、ご注意ください。ただし、文系学部のみの募集ということで、当日の試験科目は英国の2教科で固定となっています。

一般C日程の特徴としては、もう出願期間が終わってしまっていますが、同一試験日において最大3出願(文学部は1日最大2出願)が可能である、という点があります。1回の試験で多くの学部・学科の判定をしてもらうようにしておくと、意外に良い結果が出てきたりします。複数学部での判定で出願している方は、その点もある程度期待してよいと思います。

こちらC日程の合格発表は15日(木)です。

もう1つ、3月に実施されている入試としては「センター利用型後期募集」があります。こちらはこの記事がアップされる本日3月2日(金)に合格発表が実施されます。

・一般A・B日程の志願動向及び昨年対比は以下の表の通りとなっています(画像をクリックすると拡大します)。

龍谷大 2012年度一般入試志願動向

一般A・B日程合計の志願者数で昨年から922名の増加となっており、産近甲龍で唯一昨年より志願者数を増やしているのが特徴です。ただし、一般のA・B日程で1279名もの志願者を集めるなど高い人気を集めた新設の文学部 臨床心理学科の志願者を差し引くと昨年から357名の減少となることから、既存学部ベースではやはり厳しい志願動向であり、昨年から引き続いて狙い目として考えてよい大学だと思われます。

学部・学科・専攻個々に見て志願増加率が高い所は以下のようになります(短大除く)。

・増加率が高い所:
歴史学科 仏教史学専攻(135.0%)
社会学部 臨床福祉学科(122.5%)
理工学部 機械システム工学科(120.8%)
理工学部 電子情報学科(120.2%)

近年は「理高文低」という言葉があちこちで言われています。つまり、理系学部に人気が集まる状況になっています。龍谷大の理工学部は08年度→09年度→10年度と人気がずっと上がってきていた反動もあって昨年は志願者数が若干ダウンしましたが、今年は理工学部の各学科・専攻の人気が昨年並み~上昇傾向にあります。一般A・B日程の動向では特に電子情報学科と機械システム工学科が昨年から20%もの志願者増となっています。

反対に志願者数を減らしている所は以下のようになります(短大除く)。

・志願者を減らしている所:
社会学部 コミュニティマネジメント学科(74.9%)
国際文化学部 国際文化学科(80.3%)
文学部 哲学科 教育学専攻(86.7%)
文学部 仏教学科(92.4%)

昨年は全国的に国際系が人気であったという傾向でしたので、その追い風を受けて国際文化学部についてはそこそこの人気がありました。今年はその反動で人気を落としています。また、文学部 哲学科 教育学専攻 については、昨年は教育系人気もあって志願者数はある程度確保出来ていた反動で今年は人気を落としています。

上記のデータ等を加味して一般後期に向けての狙い目学部を挙げるとするならば、公募推薦と一般A・Bのすべてで志願者数を減らしている仏教学科・哲学科教育学専攻・経済学部・経営学部・コミュニティマネジメント学科・国際文化学部 ではないでしょうか。

昨年は約500名に、一昨年は250~60名程度の合格者数となっているなど、一般後期の動向が読みにくい大学ではあるものの、最大3出願が可能(文学部内では最大2出願)な点も受験生に有利に働きますし、何よりも入試科目が英国2科で済む点を考えると比較的対策をしやすいと思います。

龍谷大の一般後期に挑戦する受験生の皆さん、最後まで頑張りましょう。