高校生と保護者 進路について話す頻度と内容①

2012年3月15日 木曜日

3月中旬となった今、国公立大の中期・後期試験や私立大一般入試の後期が実施されており、大学入試はもう終盤戦といった様相です。

現在高校2年生の皆さんは学年が変わるといよいよ受験学年である高校3年生、言い換えれば「受験生」となります。今回はそんな新高校3年生の皆さんとその保護者の皆さんにご覧いただきたい内容です。

春になりますと、あちこちで大学入試関連の説明会や講演会などのイベントが実施され始め、新高校3年生の皆さんもそのうちのいくつかには足を運ぶ機会が出てくることと思います。

過去にもこちらのブログで何度かご紹介をしておりますように、開成教育グループ入試対策課は「高校が主催される進路イベントでの講演」や「大学合同説明会での進路相談コーナー」としてあちこちで進路選びについてのお話をさせていただいています。

最近、合同説明会でブースに座ってご質問をお受けする機会では特に、高校生と保護者の方が一緒に来られている、あるいは保護者の方だけでお見えになられているケースをよく見かけます。女子高校生とそのお母さん、という組み合わせを最もよく見かけるのですが、中には男子高校生とお母さんが一緒に会場を見て回っている、という姿もちょくちょく見かけます。

イベントを主催されている会社の方、各大学の関係者にお聞きすると、最近はやはり保護者の来場が増えているそうです。大事なお子様の最終学歴やその後の就職などについて非常に心配されておられる保護者の数が増えている、ということなのではないでしょうか。

ただ、進路相談コーナーでお話を聞いている中には、受験生本人の意向を無視して話を進められる保護者の方がおられたり、座って話を始めるまで受験生の志望分野や志望大学を保護者の方が知らなかったりと、受験生本人と保護者の間で進路についてしっかりとした意思の疎通が出来ていないと思しき例を時々目にします。

なお、当ブログでは過去に以下の2つのエントリーで高校生とその保護者の間で進路に関する意識の違いについてご紹介しています。合わせてご覧ください。

意外と違う 進路についての高校生と保護者の認識①
意外と違う 進路についての高校生と保護者の認識②

こういったことを受けて、今回は高校生と保護者が進路についてどの程度話が出来ているのか?と、具体的にどういった話をしているのか?について調べてみました。

今回ご紹介するデータは、2003年度より社団法人全国高等学校PTA連合会と株式会社リクルートが共同で開始した「高校生と保護者の進路に関する意識調査」の第5回調査結果より抜粋しています。

まずは、高校生が自身の進路選択についてどの程度考えているのか?と、それを進路について保護者と話をする頻度ごとに細分化して検証したデータをご紹介します(画像をクリックすると拡大します)。

自分の進路選択についてどの程度考えているか

調査対象/全国の高校2年生とその保護者
(全国高等学校PTA連合会より依頼した9都道府県の公立高校27校:2年生2クラス分の高校生と保護者)
高校タイプ/普通科18校 専門学科7校 総合学科2校
● 調査期間/2011年9月20日~10月31日
● 調査方法/ ①高校生:ホームルームにてアンケートに回答
②保護者:高校生から保護者へアンケートを手渡し
③学級担任が高校生分と保護者分を取りまとめ、その後学校責任者が学校分として返送
● 回収数/高校生1,960、保護者1,422
● 有効回答数/高校生1,959、保護者1,417

今回の調査には全国の高校2年生が約2000名協力してくれたようですが、その全体の結果が一番上にありますとおり、「かなり考えている」が20%、「ある程度考えている」を合わせ81%が「考えている」という結果になっています。上から2つ目・3つ目は男子・女子別の結果ですが、女子は男子よりも「考えている」割合が高く、8割を超えているのが特徴です。

進路対話頻度別(進路について親子で話す頻度)に見ると、「よく話をする」や「たまに話をする」という層ほど進路選択についてよく考えているという回答が多くなり、親子の会話頻度と積極的な進路意識とは深い相関があることがわかります。

進路の話、となると話を切り出す方も話を聞く側の人間も共に「身構える」内容になると思います。何気ない会話も含めて、普段から親子間で会話がある所だと進路の話は切り出しやすいでしょうし、親子間で進路の話をすることでお互いにさらに考えが深まったり他の分野に興味を持ったりと、進路についての考えが刺激される機会にもなるでしょう。

反対に、普段会話がない所にヘビーな進路の話を持っていくのは気が引けますし、それが「また今度相談しよう」と棚上げすることにつながり、やがては進路についての思考を止めることになってしまうことになります。

親子間で普段会話があるかないか、がこんなにも高校生の進路選択に大きな影響を与えている、というデータでした。進路の話をいきなり切り出すのではなく、これから先はまず、受験生と保護者の双方がお互いの毎日の様子を教えあうなど他愛もない内容でもいいので、何か話をする機会を頻繁に持つようにしておきたいところです。

2012年度大阪府公立高後期 最終倍率②

2012年3月14日 水曜日

2012年度大阪府公立高後期 最終倍率①」に続くエントリーです。

3月9日(金)に出願締め切りを迎えた大阪府公立高後期選抜ですが、早速翌日10日(土)の新聞各紙にて最終倍率が発表されました。前回のエントリーでは全日制普通科主要校の最終倍率を、過去の最終倍率や進路希望調査結果などと絡めて見てきました。

今回のエントリーでは大阪府全体の平均倍率、今年の大阪府公立高後期に見られる特徴的な事項について検証します。

まずは、大阪府全体の平均倍率推移をご紹介します。

大阪府全体倍率(総合選択制含む)

今年の平均倍率は1.16倍、昨年の1.05倍から0.11ポイントの上昇となりました。

上のグラフにもあります通り、まさに「V字回復」という言葉がよく似合う復活劇となっています。また、上でご紹介している2003年度以降で見てみますと、0.1ポイント以上の倍率の上下は初めてのことです。

昨年の「1.05倍というかつてない低倍率」「定員割れ校数が41校」という公立高入試の状況を受けて、今春は全日制普通科で約1000名の定員減が行われました。このように、この急な倍率上昇の理由は定員減に起因します。

さて、上のグラフでは大阪府の普通科全体の平均倍率の推移をご紹介している訳ですが、2010年度以前と2011年度以降の2年間では計測している学校種が異なります。画像内に記載されている通り、普通科総合選択制が2011年度から後期選抜で選考されることになりましたので、2010年度までは含まれていなかった数値が2011年度以降では含まれてしまっていることになります。このままでは純粋な比較はできないことになりますので、昨年・今年のデータから普通科総合選択制各校のデータを除いたものを、下でご紹介します。

大阪府全体倍率(総合選択制除く)①

普通科総合選択制各校を除くと、昨年で0.04ポイント・今年で0.02ポイントの倍率上昇となります。つまり、普通科総合選択制の学校は低倍率の所が多い、ということがこれでわかります。

しかし、普通科総合選択制各校のデータを除く前と除いた後で比べると昨年は0.04ポイントの差があったのに対し、今年は0.02ポイントに縮まっています。

普通科総合選択制は府内全部で20校存在しますが、その内昨年は実に16校で定員割れとなっていた一方で、今年の定員割れは4校に留まっています。昨年定員割れとなってしまった16校中9校が今年定員を減少させています。その甲斐あって、普通科総合選択制は低倍率から脱することにほぼ成功しています。

上のグラフを学区再編前と再編後に分けてみますと、このようになります。

大阪府全体倍率(総合選択制除く)②

ここで改めて、2011年度以前の倍率の動きとそれに影響を与えた事象について以下でまとめてみます。

2007年度に9つあった学区が4つになったことで、より受験生にマッチした受験校が選べる、ということで公立高人気が高まって全体倍率が急激に上昇しました。以降、公立高は2009年度入試まで3年連続で高倍率を更新し続けました。

2009年度入試では「100年に一度」と言われている深刻な経済不況が世間を覆ったタイミングと同じくして、大阪では橋下知事(当時)による「私学助成金カット」を発端とする私立高での授業料値上げが大きく影響し、定時制高にも合格できないという受験生が出てくるなど、非常に公立高が人気となりました。

その影響があり、2010年度入試では公立高人気の過熱を見越して約3000名の定員増が行われました。また、私立高でも低所得者への無償化政策が実施されたこともあって1.14倍という落ち着いた倍率になりました。

そして前述のとおり、昨年は1.05倍という過去最低の倍率となりました。理由としてはやはり「大阪府独自の私立高校授業料無償化枠の拡大によって私立専願者の割合が増えた」ことが影響していることが筆頭に挙げられます。昨年より普通科総合選択制が後期選抜に合流したことも影響しています。なお、後期選抜で入試を実施する高校のうち、実に41校で定員割れとなりました。

さて、大阪府全体の平均倍率1.16倍をもう少し詳しく見てみたいと思います。以下の表は、進学指導特色校10校トータルの倍率などと、その他97校トータルの倍率などを比較したものになります。

トップ10校とその他全校 比較

進学指導特色校10校トータルの倍率は1.58倍、昨年から0.08ポイントの上昇となっております。一方で進学指導特色校以外の97校は昨年から0.11ポイント上昇の1.13倍です。昨年に引き続き今年も進学指導特色校10校は抜きんでた高倍率が続いていることになります。

10校の普通科定員は合計で1880名。それに対して10校の総志願者数は2977名。計算すると、この10校だけで募集定員を1097名オーバーした数が受験予定となっています。この1097名はそのまま不合格者となり、おそらくは併願で合格している私立高へ入学するでしょう。

たった10校のトップ校にいかに多くの受験生が集まっているかがわかります。10校とその他校では昨年に引き続き明らかな「2極化」が見てとれます。

この検証結果から、大阪府下に公立高は数多くあれど、受験生たちから特に支持されている高校はトップ10校を含めほんの一握りしかないのではないか?と思われます。

いよいよ公立高後期選抜。受験生の皆さんには倍率のことは忘れて自分の持てる力をすべて出し切って欲しいと思います。頑張れ!

2012年度大阪府公立高後期 最終倍率①

2012年3月13日 火曜日

3月9日(金)に出願締め切りを迎えた大阪府公立高後期選抜ですが、早速翌日10日(土)の新聞各紙にて最終倍率が発表されました。

今回と次回のエントリーでは、大阪府公立高後期の最終倍率について考察して参ります。今回のエントリーでは、取り急ぎ主要各校の最終倍率を、進路希望調査結果のデータとも合わせて4年分ご紹介します。

まずは第1学区です。

大阪府公立高 後期倍率(第1学区)

注目される文理学科設置校3校ですが、これらに共通している点として「進路希望調査段階から大きく倍率が増減している」という点があります。受験生本人の意思はもちろんですが、各中学校あるいは塾での進路指導で大きく「誘導」がかけられたものと思います。

では、倍率を見てみましょう。

北野高が昨年から微増で1.5倍をとうとう超えました。一方で茨木高と豊中高は昨年から大きく倍率を下げていますが、文理学科が無かった2010年度以前の倍率と比べると高めの倍率になっていることがわかります。これら3校は文理学科が設置されたことによって普通科の募集定員が昨年度から半減していますので、受験生の心理であれば「定員が少ない所は避けよう」ということになって煽りを受けるところなのでしょうが、この倍率の高さから定員の少なさでも果敢にチャレンジしてくる受験生が多いことがわかります。それだけ「市場からの評価が高くなっている」学校である、という証拠ではないでしょうか。

進路希望調査段階から高い倍率を示していた春日丘高は1.73倍となり、結局調査段階からほとんど倍率が下がることはありませんでした。春日丘高の最終倍率の推移を見てみますと・・・

2009年度 1.35倍 ⇒ 2010年度 1.44倍 ⇒ 2011年度 1.51倍
⇒ 2012年度 1.73倍

となっており、上昇しっぱなしです。おそらく、3番手校あたりの力の受験生たちがちょっと背伸びをして春日丘高をチャレンジしているのではないでしょうか。また、同じことが豊中高にも当てはまると思います。

昨年はあまりにも低い倍率で我々を驚かせた箕面高は今年1.34倍となり、上の表でご紹介している4年分の倍率の中で最も高い値となってしまいました。

ここ4年の中で最も高い倍率、と言えば池田高(1.32倍)・桜塚高(1.28倍)もそれに当てはまります。

第2学区を見てみましょう。

大阪府公立高 後期倍率(第2学区)

この学区で最も高い倍率となったのが四條畷高の1.82倍ですが、これは今年の大阪府下で最も高い倍率となっています。進路希望調査段階から0.32ポイントも下げたにもかかわらずこの倍率となってしまいました。こちらのエントリー「四條畷高 文理学科1期生の文系・理系選択状況」でもご紹介しました通り、今年1月28日(土)に実施された中1・2対象の説明会では想定されていた倍以上の参加者数となっていましたが、四條畷高の評価がうなぎ上りに上昇中のようです。

大手前高は昨年最終倍率から大きく上げ、1.45倍となりました。進路希望調査段階では昨年の最終倍率と同水準である1.3倍を下回るものでしたが、そこから大きく伸ばしています。さすがに昨年の倍率は「低すぎる」という声が圧倒的でしたので、今年のこの倍率が適正値ではないかと考えています。

その他に、昨年から大きく倍率が高くなった所は枚方高+0.12ポイント、大阪市立高+0.17ポイント、香里丘高+0.18ポイントといったところです。

反対に、大きく倍率を下げてお手ごろ感が出ているのが寝屋川高(1.19倍)です。これまでは1.3倍越えが当たり前だったのですが、さすがにその高倍率が嫌われてしまったのか、今年は昨年から0.13ポイントも下げて一気に1.2倍を切ってしまいました。おそらくですが、従来寝屋川高を受験していたと思しき成績層の受験生たちが今年は四條畷高にシフトしている、そんな気がします。

第3学区を見てみましょう。

大阪府公立高 後期倍率(第3学区)

この学区での倍率トップは高津高で1.60倍です。進路希望調査段階から昨年最終倍率を下回っており、最終倍率も昨年を下回ったものの、昨年に続いて学区トップ倍率を守りました。

それに大きく追随してきたのが生野高。昨年最終倍率から0.16ポイント増やして1.55倍となりました。生野高では普通科と文理学科の中間の位置づけとなる「SSH(スーパーサイエンスハイスクール)クラス(40名定員)」なるものが普通科内に設置されており、文理学科の理系コースと同じカリキュラムで学習することになっています。普通科でありながら文理学科と同じ勉強ができるチャンス、ということで、文理学科で残念な結果になった受験生たちが大挙ここに集まっているのではないかと推測しています。

天王寺高が1.38倍、昨年1.20倍から大きく上昇しています。こちらも大手前高同様に昨年は「低すぎる」という評価でしたので、これぐらいの倍率が出ないといけないのかな、と思います。

それ以外に上の表内で紹介している学校の中で、昨年から倍率を下げたのは夕陽丘高のみで、あとは倍率を上昇させています。特に布施高の+0.23ポイントというのが目を引きます。また、富田林高・八尾高・河南高・布施高は2009年度以降の4年間で今年の最終倍率が最も高いものになっています。これらの学校に出願した受験生の皆さんは今頃大変ガッカリされていることと思います。

最後、第4学区です。

大阪府公立高 後期倍率(第4学区)

進路希望調査段階で高い倍率を示していた三国丘高・岸和田高ですが、調査段階からは倍率を下げたものの、昨年の最終倍率からは大きく上昇してしまっています。第1学区の所で述べました通り、文理学科設置校に対する市場の評価が高まっていることがここでも浮き彫りになっている形です。

その2校の人気上昇の煽りを受けたのが泉陽高で、昨年から-0.11ポイントです。昨年は泉陽高を受験したと思われる成績層の受験生たちが、おそらくは今年岸和田高と三国丘高へ鞍替えしたのではないでしょうか。

和泉高はとうとう1.4倍を超えてしまいました。第1学区の春日丘高同様、こちらもこの4年間で倍率が上昇しっぱなしです。以下推移です。

2009年度 1.14倍 ⇒ 2010年度 1.26倍 ⇒ 2011年度 1.33倍
⇒ 2012年度 1.40倍

一般的には「倍率が上がった次の年は倍率が下がる」というのが定説なのですが、春日丘高と和泉高にはそれが当てはまらず、どんどんと倍率が上がる一方です。

その他の学校についてですが、最終倍率が昨年から0.1ポイント以上上下している学校が目立つ、というのがこの学区の特徴です。特に佐野高は-0.20ポイントの1.04倍で思いがけない低倍率となり、今年ここに出願した受験生は非常にラッキーだった形になっています。

ここまでは各学区の主要校の最終倍率を、過去の最終倍率や進路希望調査結果などと絡めて見てきました。次回のエントリーでは大阪府全体の平均倍率、今年の大阪府公立高後期に見られる特徴的な事項について検証します。こちらもお見逃しなく。

近畿地区公立高 相次ぐ学区見直し

2012年3月12日 月曜日

大阪府では先日、公立高の学区を2014年度に撤廃することを盛り込んだ府条例案が提案され、大阪府知事が幹事長の「大阪維新の会」府議団が単独過半数を占めていることから条例案が可決する見通しとなっています。これが実現すれば、現在中学1年生の皆さんが高校受験を迎えるときには、住んでいる地域にかかわらず、大阪府内のどの高校でも受験が可能となります。

さて、この学区の見直しに関する話題ですが、ここ数年で頻繁に目にしている気がします。そこで、今後の予定等も含めてですが、近畿地区だけで列挙してみました。

2006年   滋賀県 学区を撤廃し全県一区へ
2007年   大阪府 9学区から4学区へ統合
2009年   京都府 京都市・乙訓地域 東西南北4学区から南北2学区へ統合
2014年? 大阪府 学区を撤廃?
2015年   兵庫県 16学区を5学区に再編

なお、近畿地区以外においても2003年度以降東京都や神奈川県などで学区撤廃が相次いでいます。全国規模で見てみますと、学区を撤廃した都道府県は2010年度には約20都県となっています。

近年、この学区再編の動きは特に公立高人気の復権を目指す都市部で多く起こっています。

また、大阪府では2007年に4学区へ統合していますが、学区再編1年目・2年目に入学した生徒たちがすでに大学入試を経ています。特に、トップレベル公立高の昨春の大学合格実績は非常に良かったことは記憶に新しいところです。中でも、交通アクセスの良い公立高には学区再編1年目から優秀な生徒が集まっていたようです。2期生に加え1期生の一部が浪人で残ったこともあって、大学合格実績が飛躍的に伸びた形です。

このように、大学合格実績を見ると一部の学校には学区再編が良い影響を与えていることがわかります。ですが、交通アクセスで不利な学校や特色を出しきれず個性が埋没してしまっている学校の中には、学区再編以降の入試における倍率が低迷している例も少なくありません。

学区再編によって受験校の選択肢が広がることで、受験生の皆さんにもしっかりと「学校を選ぶ目」を持ってもらうことが必要になります。「近いから」「昔から知っているから」ということだけではなく、ご自身をきっちり育ててくれると思える所を選ぶようにしましょう。

そういった受験生が増えていくことによって、「選ばれる学校」「選んでもらえない学校」の差がはっきりとしてくることでしょう。今後ますます公立高は受験生を引きつけるような特色づくりに邁進していかなければならないことは明らかです。

近畿地区主要私立大 2012年春のオープンキャンパス

2012年3月9日 金曜日

私立大入試は2月で一般前期を終え、3月に入り最後のチャンスである一般後期が実施されております。また、2月末からは国公立大入試が本格化してくるなど、いよいよ大学入試は折り返し地点を過ぎた感があります。現在チャレンジ中の大学受験生の皆さんはあとひと踏ん張り、頑張って下さい。

さてそんな中、今高校2年生・1年生の皆さんを主に対象とするオープンキャンパスが、この春休み中に早くも実施されます。今回のエントリーでは近畿地区の主な私立大が実施する春のオープンキャンパス日時についてご紹介します。

近畿地区主要私立大 オープンキャンパス開催予定

同じ日に複数の大学が実施しているケースがあります。両方とも見学しておきたいのであれば、各大学のHPでプログラムをお探しいただき、どうしても参加したいプログラムが何時に行われているのかを把握し、2校を上手に回るためのタイムスケジュールを立てましょう。

さて、オープンキャンパスに行く前と行った後でやるべきことを簡単にご紹介しておきます。特に新高3生の皆さんは以下の点を意識して各大学を訪れるようにしましょう。

―Before― 行く前にこれだけは確認を

①大学案内を読んでおこう
せっかく大学の先生や在学生に話を聞けるチャンスなのだから、具体的に質問したいもの。そのためにも、大学案内を読んでおくことはとても重要です。知りたいこと、聞きたいことをまとめておけば、より深い情報を得ることができるでしょう。

②開催時間、場所をチェックしよう
「オープンキャンパスに参加する!」と決めたら、開催日時、場所をしっかり確認しましょう。大学はとても広く、学部や学科によってキャンパスが離れている場合も多いです。自分の志望する学部のキャンパスを間違えないようにしたいですね。

―After― 帰ってきたらこれだけはやっておこう

①情報を整理しよう
雰囲気や研究内容など、オープンキャンパスで確かめた情報はそのまま志望校選びの基準になります。納得した点、イメージと違った部分などをしっかり整理して、そろそろ志望順位を決めていきましょう。「オープンキャンパスで、新たな目的を見つけた」という先輩も多いですので、改めて進路を考えることも大切です。

②勉強プランを練り直そう
入試の出題傾向や合格に向けてのアドバイスなど、入試情報をGETしたら、さっそくそれに合わせて勉強プランを練り直してみましょう。出題傾向に絞ったプランなら、これからの志望校対策も一気にはかどるはずです。過去問は、解かないまでもざっと目を通してみて、苦手分野の出題頻度などをチェックしましょう。

2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率⑤

2012年3月8日 木曜日

2011年度大阪府公立高後期選抜 教科別平均点
2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率①
2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率②
2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率③
2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率④

に続くエントリーです。昨年の後期選抜における教科別の平均点、科目ごとの小問別得点率を順にご紹介してします。これまで「~①」では昨年の後期選抜の国語、「~②」では社会、「~③」では数学、「~④」では理科についてそれぞれご紹介しました。

最終回となる今回は、いよいよ英語についての情報です。下のグラフ・表で昨年の得点率や無答率を紹介しています(画像をクリックすると拡大します)。

2011大阪府公立高後期 英語

なお、2009年度と2010年度の英語についての小問別得点率や解説については以下のエントリーでご紹介していますので、そちらも合わせて参考にして下さい。

2009年度⇒「大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率⑥
2010年度⇒「2010年度大阪府公立高入試 教科ごとの小問別得点率⑤

大阪府教育委員会からはこの英語の入試問題について以下のような見解が出されています。

・基本的な語彙や文法に関する問題については、比較的高い得点率であった。
・英文の内容を文脈に沿って把握して日本語で説明する問題や、与えられた日本語に合う英文を書く問題については、得点率が低いものがみられた。
・基本的な文法を理解した上で、基本的な語彙や表現を繰り返し書いたり暗唱したりすることによって学習内容を定着させることが大切である。
・学習した内容を実際のコミュニケーション活動において使うことができるようにするために、さまざまな場面を設定し、「聞く」「話す」「読む」「書く」という4領域が有機的に関連する活動をできるだけ多く取り入れることが重要である。

選択問題Aの中で出題されている、文法・語彙の得点率はかなり高くなっています。中でも前置詞・動詞・名詞を選択する問題については90%を超えています。

ただ、一方で内容把握の問題になると極端に得点率が低くなってしまいます。どうやら、英文の内容を文脈に沿って把握することに課題がある受験生が多いようです。

共通問題においては、本文を要約した英文の空所に適切な言葉を補充する問題の得点率が低くなっています。全体の流れを把握し、その内容を別な表現を用いて言い換えるためには、学習した文法・語彙をもとにして要点をとらえて的確に表現することが必要となります。訓練しておきましょう。

これまで6回にわたって昨年の公立高校後期選抜の平均点・小問別得点率をご紹介してきました。あくまでも昨年の問題についてのデータや解説なので、今年はどんな問題・傾向になるのかはわかりません。どんな問題・傾向であってもびっくりせずに問題が解けるよう、まずは基本的な知識を確実にすること、そして記述問題ではその知識を基にして問題で問われていることに正確に答えることが出来るように訓練をしておきましょう。

大阪府公立高校後期選抜の入試日は3月16日(金)、合格発表日は3月23日(金)。

皆さんの健闘を祈っています。

2012年度大阪府公立高後期 進路希望調査結果

2012年3月7日 水曜日

今春卒業する大阪府内の公立中学3年生を対象にした2012年度公立高校後期入試の進路希望調査(3月2日現在)の結果が、6日の新聞各紙にて発表されました。今回のエントリーではこの調査結果と今後の展望についてご紹介したいと思います。

さて、今回の調査結果によりますと、後期選抜を実施する全日制公立高校107校の平均倍率は1.17倍となっています。昨年の調査時点平均倍率1.05倍という倍率は近年で最も低い倍率となりましたが、今年は0.12ポイントアップしています。理由としては、「卒業見込み者数が増えた一方で、募集定員を減らしたため」というものが有力です。

ちなみに、ここ数年の進路希望調査時点の平均倍率は次のように推移しています。

2009年度 1.23倍 ⇒ 2010年度 1.15倍 ⇒ 2011年度 1.05倍
⇒ 2012年度 1.17倍

もう1つ、昨年の調査時点で定員割れとなっていた高校が49校、その前の年である2010年度の調査時点での定員割れ校数21校から倍以上の数となり、平均倍率と同じく近年で最多となりました。

今年は、と言いますと、調査時点での定員割れ校数は26校となっています。こちらも、定員の大幅減が奏功しているように思えます。

さて、ここからは各学区主要校の調査時点の倍率を、2011・2010・2009年度の調査時点倍率・最終倍率とを合わせてご紹介していきます。

まずは第1学区です。

第1学区

昨年の最終倍率と同水準の高倍率となっているのが、北野高(1.39倍)・茨木高(1.70倍)・豊中高(1.84倍)といったところです。それに加え、春日丘高が昨年の最終倍率から大きく人気を上げて1.76倍になっています。これらの学校が最終的にどのような倍率になるのか、に大変注目が集まります。

昨年の最終倍率では手ごろ感が強いものになった池田高・箕面高の両校は、共に1.3倍超えと昨年の反動から人気を回復させています。

続いて第2学区です。

第2学区

目を引くのが四條畷高(2.14倍)です。調査時点では府内で2番目に高い倍率となっています。こちらのエントリー「四條畷高 文理学科1期生の文系・理系選択状況」では中1・2生対象の説明会の様子をご紹介していますが、そのあまりの人気沸騰ぶりに学校の先生方も驚かれているようでした。この一事をもってしても、四條畷高の今回の高倍率はうなづけます。

他に目立つ動きとしては、東高が昨年最終の1.25倍から今年1.46倍へ、枚方高は昨年最終1.18倍から今年は1.52倍、大阪市立高が昨年最終1.23倍から今年1.51倍、香里丘高が昨年最終1.06倍から今年1.27倍と、大幅に倍率を上げている所がある点です。この辺りの学校を志望されている受験生は注意が必要です。

第3学区はどうでしょうか。

第3学区

生野高1.67倍、高津高1.66倍と文理学科設置校の倍率がかなり高くなっています。特に生野高は昨年の調査段階でも高い倍率を示していましたものの、その後の最終倍率では生野高を敬遠する受験生が続出し、結果として大きく倍率を落としましたので、ひょっとすると今年も同じような動きが出るかもしれませんが、どうなるでしょうか・・・。

現時点では定員を割っている狭山高(0.92倍)と阪南高(0.93倍)ですが、昨年も調査時点は定員割れ⇒その後最終倍率では1倍を超える、という動きになりました。今年も同じように「人気が無いから狙い目」として出願先をこれらに変える受験生がたくさん出てくるでしょう。

最後、第4学区です。

第4学区

やはり、岸和田高の2.16倍に目が行きます。これは、今回の調査時点では府下トップの倍率となっています。また、三国丘高も1.98倍とかなり高い倍率になっており、ここでも文理学科設置校の人気が高くなっています。

反対に調査時点の倍率が低く、今後「狙い目」として受験生が殺到しそうな学校としては泉陽高(1.14倍)と佐野高(1.11倍)があります。今後、最終出願に向けて受験生がこの2校に多数出願先を鞍替えすることが予想されます。

今回ご紹介した倍率は、あくまで「進路希望調査時点」のデータとなります。最終の出願校決定に向けて、受験生はこのデータを見てあれこれと迷うことだと思います。

最後に、受験生の皆さんにおかれましては、出来るだけ今回の調査結果の倍率に惑わされず、今考えている受験校を最後まで貫き通して欲しい、と個人的には考えます。

大阪府公立高後期の出願締切は3月9日(金)、早ければその翌日には新聞紙上で各校の最終倍率が掲載されるでしょう。こちらのブログでは12日(月)から最終倍率をご紹介出来れば、と考えています。お見逃しなく!

2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率④

2012年3月6日 火曜日

2011年度大阪府公立高後期選抜 教科別平均点
2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率①
2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率②
2011年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率③

に続くエントリーです。昨年の後期選抜における教科別の平均点、科目ごとの小問別得点率を順にご紹介してします。これまで「~①」では昨年の後期選抜の国語、「~②」では社会、「~③」では数学についてそれぞれご紹介しました。

今回は、理科についての情報です。下のグラフ・表で昨年の得点率や無答率を紹介しています(画像をクリックすると拡大します)。

2011大阪府公立高後期 理科

なお、2009年度と2010年度の理科についての小問別得点率や解説については以下のエントリーでご紹介していますので、そちらも合わせて参考にして下さい。

2009年度⇒「大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率⑤
2010年度⇒「2010年度大阪府公立高入試 教科ごとの小問別得点率④

大阪府教育委員会からはこの理科の入試問題について以下のような見解が出されています。

・基礎的・基本的な事項に関する問題については、高い得点率であった。科学的な思考を要する問題や論理的に説明する問題については、低い得点率であった。
・観察・実験を通して技能や知識を習得するとともに、学習した内容と実生活でみられる事物・現象とのかかわりについて考えることにより、科学的な思考力・判断力や表現力を身に付けることが大切である。

身近な自然の事物や現象を題材として取り上げ、中学校で学習する基礎・基本的な事項についての理解を問う問題が中心となっている中にも、観察や実験に基づく科学的な思考力・判断力や論理的に説明する力が問われる問題となっています。

また、これまでのエントリーでもお伝えしたとおり、国語や社会ではきちんとした記述力が必要なのですが、理科でもそれが当てはまります。観察や実験で得た結果をできるだけわかりやすく、短い言葉で表現する練習をしておけば記述問題の対策になるでしょう。

当然、基礎・基本の知識は不可欠です。言葉の意味だけでなく、漢字で書くべきところは漢字で書けるように練習しておきましょう。

最終回となる次回は、英語についてご紹介します。

近畿大 2012年度後期入試に向けて

2012年3月5日 月曜日

近畿大の後期入試向け説明会に参加してきました。

近畿大①

近畿大 東大阪キャンパス内にある11月ホールで実施されたこの説明会ですが、大変たくさんの受験生・保護者の方がお見えでした。

近畿大②

公募推薦・一般前期A日程・一般前期B日程の各学部・文系理系別の志願動向を表で配ってもらいましたが、特に文系学部はどの学部・入試方式でも軒並み志願者数減少となっていました。後期入試では文系学部は全般的に狙い目になると思われますが、特に減少が目立つのが法・文芸・総合社会といった所です。

反対に、大学全体の志願者減少にもかかわらず理系学部は人気を維持or昨年以上の人気を得ている所があるなど、元気の良さが印象的です。そんな中、理系では農学部が昨年よりも大きく志願者数を減らしているので、狙い目として挙げられます。

さて、近畿大の後期入試ですが、昨年の各種入試及び総合計の合格者数は以下の通りとなっています。

一般後期 募集定員507名 合格者数1520名
C方式後期 募集定員163名 合格者数409名
PC方式後期 募集定員98名 合格者数402名
合計 募集定員768名 合格者数2331名

後期で2000名規模の合格者数を出している大学は全国にもそうそうないのではないでしょうか?これだけ見ても、近畿大には大きなチャンスが眠っていることがわかります。

近畿大③

合格最低点のお話です。

昨年の一般後期の合格最低点は文系では79~65%、理系で78~58%の中での分布となっています。合格最低点の差が大きいのには推薦・一般前期での手続き者数が大きくからんでおり、昨年特に合格者数を絞りたいところは高く、反対に入学者数がもっと欲しいところは我慢してラインを低くして合格をだしていた、ということになります。よって、この合格最低点が今年もそのまま当てはまることにはなりませんが、参考までにご紹介しておきました。

入試科目数ですが、おおざっぱに言って以下のような形となっています。

一般後期 「3科目受験⇒高得点2科目で判定」の形がスタンダード
C方式 センター高得点2科目を200点に換算して判定
PC後期 一般後期3科目の中から高得点1科目+センター高得点1科目で判定。

この中では特にPC後期で「筆記で日本史+センター日本史」という同一科目での判定も可能になることから、大逆転が生まれる可能性が高くなっています。

近畿大を目指す皆さん。最後まで頑張って下さい。

龍谷大 2012年度後期入試に向けて

2012年3月2日 金曜日

龍谷大が受験生を対象として各地で実施された一般後期入試向けの説明会に参加させていただきました。

龍谷大 一般後期向け説明会

龍谷大が3月に実施している入試としては、まず「一般入試C日程」が挙げられます。このC日程の試験日は3月7日(水)で、近畿地区に限って言いますと京都の龍谷大の他に神戸・和歌山・大津といったところでも受験が可能となっています。一般C日程では理系学部の募集が行われていませんので、ご注意ください。ただし、文系学部のみの募集ということで、当日の試験科目は英国の2教科で固定となっています。

一般C日程の特徴としては、もう出願期間が終わってしまっていますが、同一試験日において最大3出願(文学部は1日最大2出願)が可能である、という点があります。1回の試験で多くの学部・学科の判定をしてもらうようにしておくと、意外に良い結果が出てきたりします。複数学部での判定で出願している方は、その点もある程度期待してよいと思います。

こちらC日程の合格発表は15日(木)です。

もう1つ、3月に実施されている入試としては「センター利用型後期募集」があります。こちらはこの記事がアップされる本日3月2日(金)に合格発表が実施されます。

・一般A・B日程の志願動向及び昨年対比は以下の表の通りとなっています(画像をクリックすると拡大します)。

龍谷大 2012年度一般入試志願動向

一般A・B日程合計の志願者数で昨年から922名の増加となっており、産近甲龍で唯一昨年より志願者数を増やしているのが特徴です。ただし、一般のA・B日程で1279名もの志願者を集めるなど高い人気を集めた新設の文学部 臨床心理学科の志願者を差し引くと昨年から357名の減少となることから、既存学部ベースではやはり厳しい志願動向であり、昨年から引き続いて狙い目として考えてよい大学だと思われます。

学部・学科・専攻個々に見て志願増加率が高い所は以下のようになります(短大除く)。

・増加率が高い所:
歴史学科 仏教史学専攻(135.0%)
社会学部 臨床福祉学科(122.5%)
理工学部 機械システム工学科(120.8%)
理工学部 電子情報学科(120.2%)

近年は「理高文低」という言葉があちこちで言われています。つまり、理系学部に人気が集まる状況になっています。龍谷大の理工学部は08年度→09年度→10年度と人気がずっと上がってきていた反動もあって昨年は志願者数が若干ダウンしましたが、今年は理工学部の各学科・専攻の人気が昨年並み~上昇傾向にあります。一般A・B日程の動向では特に電子情報学科と機械システム工学科が昨年から20%もの志願者増となっています。

反対に志願者数を減らしている所は以下のようになります(短大除く)。

・志願者を減らしている所:
社会学部 コミュニティマネジメント学科(74.9%)
国際文化学部 国際文化学科(80.3%)
文学部 哲学科 教育学専攻(86.7%)
文学部 仏教学科(92.4%)

昨年は全国的に国際系が人気であったという傾向でしたので、その追い風を受けて国際文化学部についてはそこそこの人気がありました。今年はその反動で人気を落としています。また、文学部 哲学科 教育学専攻 については、昨年は教育系人気もあって志願者数はある程度確保出来ていた反動で今年は人気を落としています。

上記のデータ等を加味して一般後期に向けての狙い目学部を挙げるとするならば、公募推薦と一般A・Bのすべてで志願者数を減らしている仏教学科・哲学科教育学専攻・経済学部・経営学部・コミュニティマネジメント学科・国際文化学部 ではないでしょうか。

昨年は約500名に、一昨年は250~60名程度の合格者数となっているなど、一般後期の動向が読みにくい大学ではあるものの、最大3出願が可能(文学部内では最大2出願)な点も受験生に有利に働きますし、何よりも入試科目が英国2科で済む点を考えると比較的対策をしやすいと思います。

龍谷大の一般後期に挑戦する受験生の皆さん、最後まで頑張りましょう。