同志社女子大 高い就職率・資格合格率

2012年4月3日 火曜日

同志社女子大が3月25日(日)に実施されたオープンキャンパスにお邪魔してきました。

同志社女子大①

今出川キャンパスと京田辺キャンパスの両方での実施でしたが、今回は今出川キャンパスに行ってまいりました。これは後日談ですが、京田辺・今出川両キャンパスで今回オープンキャンパスが開催されましたが、合計874名もの参加者がおられたそうです。さすがは人気女子大の一角だけあります。

同志社女子大②

まずは大学の概要についての説明をお聞きしました。

同志社女子大は今年で創立136年、卒業生は5万人以上おられます。ちなみにお隣同志社大は創立137年だそうです。

教育理念は「キリスト教主義」「国際主義」「リベラルアーツ」の3つで、特にリベラルアーツを大事にしている理由としては「教養があってこその専門」という部分を重視しているから、とのことです。

自校の授業だけでなく、同志社大との単位互換制度(2012年度で443科目)があったり、参加している大学コンソーシアム京都の単位互換制度(49大学・短大が参加、2012年度547科目)が利用出来るなど、学びの幅は広く確保されているのも魅力です。

同志社女子大は大学改革に熱心に取り組まれています。一番わかりやすい例としてはやはり「学部・学科数」ではないでしょうか。1999年には2学部5学科しかありませんでしたが、2012年4月時点で5学部10学科を有するまでとなっています。

また、今年からは現代子ども学科に保育士養成課程(定員50名)を設置することが決まっています。伝統だけでなく大学改革にも積極的であることがわかります。

後程ご紹介しますが、就職率の高さもウリの1つです。その就職率の高さに直結するキャリア教育の推進の一環として、以下4つを目的として今年から「同志社女子大学の学生に卒業までに身につけてもらいたい10の力」を「DWCLA10」として提示されています。

4つの目的
①自立した社会人となるための基礎力の獲得
②キャリア意識の形成と発展
③社会的視野を広げる基礎知識の獲得
④学問と社会の関わり合いを示し、勉学意欲を向上させる

DWCLA10
分析力・思考力・創造力・プレゼンテーション力・コミュニケーション力
リーダーシップ・思いやる力・変化対応力・自己管理力・自己実現力

就職率や資格合格率をご紹介しましょう。主なものを以下に列挙します(すべて2010年度生)。

・就職決定率 92.5%
・管理栄養士合格率合格率 98.9%(全国平均40.5%)
・公立小学校教員採用試験合格率 69.0%(58名中40名合格)
・薬剤師国家試験合格率 98.7%

就職・資格取得関連のどれをとっても数値が高いことがわかりますが、こういった点が評価されて全国約780大学を対象とした全国大学満足度ランキングにおいて2003年・2007年の2度も3位を獲得されています。

同志社女子大③

続いて、食物栄養学科の詳細について拝聴してきました。

食物栄養学科内には「食物科学専攻」と「管理栄養士専攻」の2つがあり、共に「食」「栄養」を扱うものの、管理栄養士国家試験受験資格の有無も含めてそれぞれの専攻で特徴が異なります。

まず、食物科学専攻の特徴は以下の通りです。

①食品学・調理学・栄養学をバランスよく学ぶ
⇒ 京菓子や京料理を扱うなど、京都の大学ならではの学びも含まれる
②実験・実習が多いだけでなく、商品開発・提案に必要なプレゼン力の養成にも注力
③この専攻単位での就職率は91.7%
④管理栄養士国家試験受験資格は得られないので注意が必要

続いて、管理栄養士専攻の特徴は以下の通りです。

①卒業に必要な単位数が138単位と他より多め
②病院や福祉施設に赴いての実地研修や100人分の給食を計画的に提供する実習など、実験・実習多い
③管理栄養士国家試験は「全員受験・全員合格」が目標
④同専攻単位での就職率は86.6%、病院の募集は卒業後の5~6月にあるため3月末の就職率計測時点では行き先が決まっていない子が多数いることが原因

「食」「栄養」の分野といえばやはり「管理栄養士」が真っ先に思い浮かぶところです。管理栄養士専攻はその名の通り管理栄養士国家試験突破を目標としてカリキュラムが組まれている一方、食物科学専攻はそういった試験についての縛りがないことからカリキュラムに自由度や幅が感じられるものになっています。