京都学園中高 大きく伸びている大学合格実績

2012年6月19日 火曜日

京都学園中高の塾対象説明会に行ってきました。

京都学園中高

まずは入試結果を簡単にご紹介いたします。まずは中学入試です。

今春は志願者数81名(昨年99名)、昨年から約2割減少となりました。加えまして入学者数50名(昨年69名)で、こちらは昨年から約3割減となり、志願者数と共に大きくダウンしました。過去のデータもいただけましたのでよく見てみますと、過去10年で最も志願者数が多かったのが2008年度の162名なので、そこを基準に考えますとちょうど半減していることになります。

ちなみに、3学年の全在籍者における男女比は大体2:1となっているようです。

高校入試結果です。志願者数1,548名(昨年1,768名)、入学者数436名(昨年375名)となり、志願者数の減少に対して入学者数は増加となり、入学者の確保という面では成功されています。

特徴としては、5年ほど前から特進A・Bの入学者数の増加が著しく、その特進と国際を合わせた今春入学者の占有率が全体の65%にもなっているという点が挙げられます。また、今年は国際で例年より上位者が集まった入試となったというご報告もいただきました。

さて、タイトルにもあります大学合格実績についてご紹介します。

今春の四年制大学への進学率が74.8%となり、昨年の73.5%から上昇し過去最高の値を更新されました。

大学に合格した総数が543名となり、昨年の532名から微増となりましたが、入学に必要であると思われる偏差値がおよそ50以上の大学に合格した者の割合が72.9%となり、こちらも過去最高となっています。この割合は年々上昇しているようでして、比較として約10年前の2003年の数字を拝見しますとなんと29.1%しかありませんでした。この10年で四年制大学を受験・進学する生徒を増やすためにいろいろとご努力されてきたことが実を結ばれています。

国公立大合格者数は35名(昨年26名)、関関同立は120名(昨年88名)となり、いずれも昨年より大きく伸びています。

京都学園中高は関西大とのパイロット校提携をしていますので、関西大の合格者数に関してはパイロット校枠での合格が多いのではないか?と疑問視される向きがあると思います。その点についてもデータを公表いただきましたところ、今春の関西大合格者48名(昨年31名)中パイロット枠での合格は4名に留まっているとのことで、残りの40名強は一般入試を含むその他の入試形態で合格を勝ち取っていることがわかります。

ここ数年で大学合格実績が伸びている京都学園中高ですが、特に近年では公募推薦及び一般での大学受験が増えてきているそうです。以下、昨年・今年の受験者数データをご紹介しますと・・・

公募推薦 2011年度200名⇒2012年度216名
一般入試 2011年度172名⇒2012年度208名

となっています。

大学合格実績を上げようとするのであれば、まずは指定校推薦やAO入試といった専願制の試験で進学する生徒たちを引き留め、学科試験が課されるような公募推薦や一般入試での受験を積極的に行うように促さなければなりません。その点において京都学園中高では年々確実に「実力で勝負する」という層が増えているようで、大変好ましい状況に入っていると思われます。