国公立大志向が上昇 「志願したい大学」ランキング2012①

2012年8月21日 火曜日

リクルート進学総研が高校生の大学選びの動向を明らかにするために実施された調査の結果がこの程発表になりました。この調査は「大学ブランドランキング」として2008年から毎年調査されているものです。

その調査は関東・東海・近畿の3エリアに分けて調査結果を集計されていますが、近畿エリアの調査結果で目を引いたのが「国公立大志向が強くなっている」という点です。

以下、主な調査結果とともに「国公立大志向が上昇している」ことを検証していきたいと思います。

まずはこちらの表をご覧ください(画像をクリックすると拡大します)。

志願した大学ランキング①

こちらは、今年度の「志願したい大学ランキング」の近畿地区の集計結果です。一番左端は「全体」の集計結果、残り2つは「男子」「女子」それぞれに分けた集計結果が20位まで掲載されています。

全体のランキングを見ますと1位は関西大、2位は近畿大、3位は神戸大となっており、これら3大学の位置取りは昨年と全く変わっていません。また、国公立大のランクインは8校で、この数自体は昨年と同数なのですが、順位を上げているのが3校あります。

全体・男子・女子それぞれのランキングにおいて、昨年から順位を5ランク以上上げた大学としては次の所が挙げられます(表内で黄色く示されている大学です)。

全体:京都女子大(30位⇒20位)
男子:京都工芸繊維大(34位⇒18位)、大阪経済大(26位⇒19位)、大阪産業大(26位⇒20位)
女子:同志社???(13位⇒8位)、京都???(17位⇒12位)、京都橘?(25位⇒18位)

男子のランキングでは、京都工芸繊維大が16ランクアップと大きくジャンプアップしています。また、女子のランキングでは同志社女子大・京都女子大といった名門・難関女子大の評価が浮上しています。

まとめますと、2012年度のランキングにおいては国公立大に関する動向としては次のような点にまとめられます。

・国公立大のランクインは8校で昨年と同数だが、順位を上げているのが3校あり
・男子のランキングでは京都工芸繊維大のランキング昨年より16ランクも上昇

集計結果を他の切り口から見ると、まだまだいろいろな動向が見られます。この続きは後日のエントリーでご紹介します。