京都産業大学附属中高 移転で見込まれる受験者数の増加

2012年9月5日 水曜日

京都産業大学附属中高の塾対象説明会の様子をご紹介します。

京都産業大学附属中高

今年度より新校地(京都市中京区中堂寺)へ移転しており、塾対象説明会の場所も新たにこの場所で実施となりました。

京都産業大学附属中高は今年度で開校6年目をお迎えになられており、いよいよ中学1期生が高3となり中高一貫教育の真価が問われる時がやってきています。

また、今春卒業生は京都成安中の最後の入学者が卒業を迎えた、という節目を迎えています。

まずは大学合格実績についてです。

今春は296名が卒業され、特進から73名、進学コース内の文理コースから26名、同コース内KSUコースから197名、という構成となっています。

国公立大57名合格(浪人3名含む)⇒49名入学、大阪大の受験者が多かったようだがあまり通らなかったそうです。

関関同立104名合格(浪人5名含む)⇒12名入学、昨年は176名合格だったので大幅減。特に関西大が昨年60名⇒今年19名と大きく後退しているのが特徴です。

京都産業大へは内部進学で183名が合格。内訳は180名がKSUコースから、特進から1名、文理から2名も。それに加えて外部受験経由では37名が合格しています。京都産業大への合計の入学者数は185名となったそうです。

京都産業大への内部進学についてですが、高3の9月にKSUだけでなく文理や特進も含めて全コース対象で希望を募るようです。内申基準を設けていない一方で「希望すれば他大学受験は不可」となる点注意が必要です。学部・学科の希望はKSUコース生が優先で、成績上位者から選んでいくことになることになっています。ちなみに、人気の学部は理系の各学部と外国語学部だそうです。

特進コースでは75%(昨年73%)、文理コースからは35%がそれぞれ国公立大or関関同立に合格した、という統計もご紹介いただいています。

2012年度入試結果です。

まずは中学入試結果から。開校から3年間は70名の募集、それ以降は90名の募集で展開されておられます。

今春受験者数は567名、これまで一番少なかった受験者数である2年前の439名から回復傾向にあります。日程別に受験・合格者数を見ますと・・・

A日程:87名受験、56名合格
B日程:319名受験、187名合格
C日程:161名受験、71名合格

となっています。特にC日程受験者の中には洛南高等学校附属中の併願者が2名居た模様です。

最終的に今春入学者数は100名となりました。男子が多い傾向で、あまりこれが続くようであれば男女別募集に踏み切る可能性もある、とのお話がありました。今後の動向を見守りたいと思います。

さて、その100名の入学者中、8名が全額特待生、3名が半額特待生、1/3特待生が5名、合計16名が特待生として入学されています。2割弱が何らかの特待生として迎えられているわけですから、結構高い比率ではないでしょうか。

高校入試結果です。

今春は専願285名(昨年332名)、併願694名(昨年657名)、合計979名(昨年989名)の受験者数を集められました。移転をアナウンスした昨年度入試で受験者数が前年から大きく増えていますが、その傾向が今年も続いた形となっています。

ただ、受験者数が増えた分、残念ながら専願で53名・併願で32名が不合格になっています。

今春入試における特待生の当日得点ラインは以下の通り。

全額免除 専願約73% 併願約76%
半額免除 専願約71% 併願約74%
1/3免除 専願約68% 併願約70%

2013年度入試に向けてですが、中高ともに特に変更点はありません。ただ、特に高校入試に関しては合格に必要なレベルが少々上がっている気がしますので、その点はご注意いただきたいと思います。校地移転によりアクセス面が大きく改善されただけでなく、新校舎で学習・生活できる点が人気を呼ぶことが十二分に考えられますから、昨年・今年以上の難易度になることも想定した学習を進めてほしいところです。