東大谷高 移転・共学化に向けて

2012年9月19日 水曜日

東大谷高の塾対象説明会に行ってまいりました。

東大谷高

2013年4月より、泉北高速泉ヶ丘駅から徒歩8分の所に移転、同時に男女共学化することがすでに発表になっています。現中3生の入学より新校地の使用・男女共学開始となります。

この移転・共学化については随分前に決定されて一般的に知られるところとなっていたものの、詳細については泉北ニュータウン内で配布されているコミュニティ誌が報じるだけで、当事者である学校のHPなどでの紹介は皆無でした。しかし、今年の4月以降は非常に積極的に移転・共学化についての宣伝活動をされておられます。この春(5月末)に実施された説明会では中1・2生の参加も含めて700名ほどが集まったようですから、広報面での出遅れに関しては「遅れを取り戻した」と言い切れるでしょう。また、その説明会の参加者数1つを取ってみても注目度の高さは抜群であることを示しています。

さて、現在の校地である阿倍野の校地ですが、現在籍生が引き続き使用し、現高1生の卒業をもって使用を終了することとなります。以後は大谷中高が何らかの形で使用予定とのことです。

制服も変更しており、先ほどご紹介した春に実施された説明会の際には「投票」が行われ、その結果も受けたスタイル(ブレザー)になっています。

教育方針としては以下のような点を養う、とご説明頂きました。
①学力の基盤となる国語力
読書百冊、到達度別授業、「ことばの教育研究所」を設置、「10年未来プロジェクト」「探究ゼミナール」
②豊富な知識と教養
③自分で考える力
④考えを発表する力

また、ホワイドボード・電子黒板・タブレット型端末・無線LAN環境といった電子機器を整備することも発表されています。この辺りについては近年新しく校舎を建てる学校にはほぼ「常識」の範囲として設置されているもので、東大谷高もきっちりとそれに倣っておられます。

先の説明会の際にもご要望が多かったと思われるスクールバスですが、以下の3系統運行することになっています。

①古市コース 古市~富田林~金剛~学校
②泉大津コース 泉大津~和泉府中~学校
③泉佐野コース 泉佐野~熊取~貝三中前~学校

最後に、2013年度入試についてご紹介します。

コース構成を以下のように刷新されています。募集定員とともにご紹介します。

特別進学(120名)
言語・国際(40名)
進学探究(160名)

合計の募集定員が320名となっており、今春の240名から80名もの定員増となっています。男女別の人数設定はありません。

回し合格に関しては7通りの出願パターンから選ぶことになります。詳しくは願書や入試要項でご確認下さい。

入試科目及び合否判定で大変面白い制度が採られていますので、詳しくご紹介します。試験を受験する際は全員必ず5教科を受験する必要がありますが、判定は以下の形で行われることになります。

①出願時に国数英の中で最も得意な教科を1つ申告、その科目は②判定時に「2倍」される
②国数英3科400点満点で判定
③上記②で基準に達しなかった受験生についてのみ5科500点の成績を中心に総合的に判断して判定

3教科(うち1教科は得点2倍)で判定し、万が一の時は5教科で判定してくれる、という制度になります。他校では見られない、ユニークな制度ですね。

合否判定の際、以下の条件に合う受験生は合否判定の際に「有利に取り扱われる」との旨、発表になっています。

①部活動で優秀な成績を修め、中学校長・部顧問から推薦された者
(言語・国際、進学探究の専願者に適用)
②英語検定3級以上の資格を有する者(言語・国際に適用)
③日本語検定4級以上の資格を有する者(全コースに適用)
④漢字検定3級以上の資格を有する者(全コースに適用)

最後に学費面でのお話を1つ。授業料が軽減・無償といえども私立高入学者は一時的に授業料を納める(立て替える)⇒後日無償分を返還、という流れになっていますので、一時的に授業料を納める必要がありますが、東大谷高では1年次の立て替え納付が免除、つまり学校側が肩代わりしてくれるとのことです。この点も願書・入試要項で細かい所を必ずご確認下さいますようお願いします。

泉北の地で新たな歴史を刻むべく、いろいろと準備しておられる東大谷高の様子でした。