2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧⑦

2012年11月15日 木曜日

近畿地区各中学校の入試日程の位置取りに加えて「昨年からの変更点」「来年度入試におけるポイント」を解説しているシリーズ、今回で7回目のエントリーとなります。

これまでは大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県全校の入試日程についてそれぞれご紹介をしました。以下のエントリーで詳しくご紹介しています。

2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧①
2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧②
2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧③
2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧④
2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧⑤
2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧⑥

今回のエントリーでは、各府県の入試日程の位置取りがどう動いたか?について踏まえた上で、総合的な分析をしてみたいと思います。

まず、来年度入試において「どのくらいの数の学校が入試日程を動かしたのか?」について、過去のデータとともに以下の表にまとめました(画像をクリックすると拡大します)。

入試日程変更校数

来年度に向けては50校が入試日程を動かしているようです。今春2012年度入試では51校でしたから、ほぼ同じ規模です。率にすると約36%ということで、近畿地区私立中の約1/3が何らかの形で入試日程を動かしている、ということになります。

では、入試日程はどのように動いているのか?について、次の表をご覧ください(画像をクリックすると拡大します)。ちなみに、こちらの表は2府2県の集計データとなります。

日程別 総入試回数の変遷

表内で黄色く示された部分が2012年度入試から2013年度入試にかけて入試回数が「増えた」所になります。

入試日程を前倒ししている学校が多いことはこれまでのエントリーでお示ししたとおりなので、こちらの表で改めて示すまでもありませんが、やはり19日(土)や20日(日)での入試回数増加が見てとれます。

上の表を基に、各日程の入試回数が入試回数全体に占める割合がどの程度なのか?についても調べてみました(画像をクリックすると拡大します)。

日程別 総入試回数の変遷②

2012年度(左側・青)と2013年度(右側・緑)を比較できるよう、各日程とも2つの棒グラフで占有率を示しています。

当然ですが、統一解禁日である19日(土)が最も占有率が高く、次いで翌日20日(日)と続きます。この2日間の占有率を合計すると2013年度入試では60.2%となり、実に2府2県の総受験回数の6割がこの2日間で消化されている、ということになります。

・・・早期化もここまでくると恐ろしいとさえ感じますが、皆さんはどのように思われましたでしょうか?

ともかく、今近畿地区の私立中学入試は過剰なまでの「入試日程の早期化」が進んでいるのですが、その早期化を可能足らしめているのが「午後入試」の存在です。次回のエントリーでは、その「午後入試」についてスポットを当て、詳しく分析してみたいと思います。