関西学院大 各科目の出題ポイント

2012年11月20日 火曜日

関西学院大が各地で開催されている受験生・保護者対象の説明会ですが、京都で実施された回にお邪魔をしてきました。

関西学院大 説明会

関西学院大にとっては「アウェー」となる京都であるにもかかわらず、この日は100名ほどの参加者がいました。

まずは、入試制度とポイントについて簡単にご紹介します。

筆記試験が必要となる入試制度は「全学日程」「学部個別日程」「関学独自方式日程」の3タイプとなり、それとは別に「センター利用型」も用意されています。

筆記試験が必要となる各日程の特徴とポイントは次の通りです。

①全学日程
文系型は全学部共通の配点(英語200・国語200・選択150)
英語・国語・地歴は全問マーク式の出題、数学・理科は全問記述式

②学部個別日程
文系学部は学部によって、理工学部は学科によって配点が異なる
英語と国語は約80%がマーク式、残り20%が記述式、地歴は全問マーク、数学・理科は全問記述

③関学独自方式日程
2科目で受験可能なもの、センター試験を併用するものと、様々
英語は約80%がマーク式、残り20%が記述式、数学は全問記述式

全学日程と学部個別日程の違いなのですが、①試験日 ②出題形式 ③時間割(文系学部のみ)の3点に集約されます。特に③は、全学日程は英・国・選択が1コマずつ区切られている一方、学部個別日程は英語90分の後、他2科目は120分間通しで解答することになる点が大きな違いです。

もう1つの試験型である「センター試験利用型入試」ですが、お聞きする所によると毎年ほぼ同じレベルで合格のラインを引いており、平均点の変動や志願者数・レベルなどは一切考慮していないとのことです。よって、ライン以下の受験生が多く出願しても予定している数の合格を出さないこともあり得る、とのことでした。

続いては今回の本題である科目別の出題形式と特徴についてです。

英語
①正答率が高い問題が全体の80%あり、その割合から考えれば関西学院大の英語は「標準」レベル
②ただし、分量が多い(90分に対して60問前後)のが難点
③長文問題であっても半分ほどが文法問題で占められている

国語
①全日程とも現代文1題、古文1題の合計2題
②全学日程は全問マーク式、学部個別ではマーク7~80%+記述2~30%で構成
③現代文は評論中心の出題で、ジャンルは社会・文化・思想・芸術など
④古文は出典の時代区分にかたよりが見られず、源氏物語や更級日記などメジャーな出典が多い
⑤古文の難易度はセンターレベルなので、対策を進めれば満点も可能
⑥設問数は現代文が11~14問、古文は12~13問と古文にウエイトが置かれている

数学(文系)
①出題は3題で、問題1と2は小問集合の空所補充(計算結果のみ記入)、問題3は記述式
②出題範囲は数Ⅰ・Ⅱ・A・B(ベクトル・数列)
③基本配点は大問1つで50点、合計150点だが、学部によって配点が異なる場合には基本配点で採点の後得点を換算する
④問題1と2はいくつかの分野にまたがって出題する(分野が混在する)

数学に関しての補足として「計算ミスが多いのが最近の特徴。限られた時間で正確に解く練習(計算力アップ)は絶対に欠かせない。特別な学習方法は無く、入試レベルの例題を何度も繰り返し練習し、解法を身につけ、加えて過去問を練習すれば効果が大きい」とのことも発表されていました。

当グループの塾生・保護者の皆さんには更にお伝えしたいことがございますので、開成ネット内に設置の「学校選びの道しるべ PREMIUM」もお読みください。