近畿地区主要私立大 公募推薦・一般の比率③

2012年12月19日 水曜日

近畿地区主要私立大 公募推薦・一般の比率①
近畿地区主要私立大 公募推薦・一般の比率②
に続くエントリーです。

近畿地区主要私立大における公募推薦・一般それぞれの入試でどれだけの定員や入学者がいるのか、についてのデータをご紹介するシリーズです。

2回目となる前回は2009~2012年度の4年間の、公募推薦や一般だけでなく指定校推薦やAO入試といったものも含めた「入学者比率」を、産近甲龍4大学の公募推薦・一般の状況について見てみました。

今回は関関同立のうち、関西学院大と関西大のデータを見てみましょう(画像をクリックすると拡大します)。

2012年度については学部別のデータも明らかになっていますが、それ以前の年度については大学全体の集計データしか判明していません。また、関西学院大については画像内に記載をしている出典には数値が掲載されておらず、直近2年分のデータが欠落した形となっています。よって、今回のエントリーはほぼ関西大についての話のみとなってしまうことをご了承ください。

関関同立各校には「附属の高校」が複数設置されていてそこから大学への進学を果たす子が結構存在する、というのが一般的なイメージの1つかと思いますが、(同志社大と立命館大については次回のエントリーで数値をご紹介しますが)こと関西大については内部進学者が占める割合が8%弱となっており、非常に割合が低くなっています。同じく附属校を持ちつつも関関同立ほどは内部進学者の割合が高くない産近甲龍とほぼ同水準です。これは意外なデータです。

関西大のもう1つの特徴ですが、指定校推薦での入学者割合が2012年度では26.9%となっており、次回ご紹介する同志社大・立命館大よりも非常に高い比率となっています。特に人間健康学部では33.3%、社会安全学部については32.3%と、だいたい3人に1人が指定校推薦での入学であったことがわかります。

この2つの学部は「2010年に出来たばかり」「キャンパスが千里山ではない」という点が共通しており、他学部に比べて募集面で不利であるということが多少配慮され指定校推薦枠が多めに出されているのかな、と思われます。

ただ、2010年度のデータを見ている限りでは関西学院大も指定校推薦での入学者比率が3割と高めになっています。この辺りの数値が今現在ではどのようになっているのか、大変興味があります。

一般入試に関してですが、関関同立は募集人員の半分以上を一般入試に充てており、入学者の比率に関しても大体どの大学も6割前後となっています。よって、これから始まる一般入試は「最大の入学チャンス」となっていることは間違いありません。

次回のエントリーでは同じ京都に位置する同志社大と立命館大のデータを検証してみたいと思います。