揺れる高校入試 ~諸制度が続々と変更・変更予定に~ ②

2013年1月15日 火曜日

揺れる高校入試 ~諸制度が続々と変更・変更予定に~ ①」に続くエントリーです。

昨年末に怒涛のように報道があった、近畿地区高校入試に関する話題を順にご紹介をしていっております。

今回は、京都府・乙訓地域での総合選抜廃止と新入試制度導入に関する「予定」の内容をご紹介します。

②京都府 京都市・乙訓公立高 総合選抜廃止⇒新入試制度へ

全国では今や京都市・乙訓地域だけとなっていた「総合選抜制度」が、早ければ現中3生の入試を最後に廃止され、単独選抜に移行する方向で調整されています。

11月末に行われた地域住民に対する説明会に開成教育グループ 入試対策課も参加致しましたが、その場では、専門学科の多くが参加する前期選抜の定員を総定員の半分以下とする方針を示し、現在の一般入試にあたるものを中期選抜とする、といった案など、以下のようなものが「現在の検討内容」として提示されました。

・普通科第Ⅰ類と第Ⅱ類を「普通科」として一つに。普通科の中にコースを設置し、生徒が自らの能力・適性・進路希望に応じてコースや教科・科目を選択できるように教育課程を編成する。なお、コースについては「合格した後にコースを選択」「学年進級時にコース変更が可能」となる予定だが、どういうコースを作るかは各高校が決定し、コース分け開始学年やコース分け方法も各校に裁量が委ねられる。
・普通科Ⅲ類は普通科の中の専門的なコースとして存続。
・通学区域は、現在の北・南通学圏を廃止し、1通学圏に統合。

この新制度は、早ければ現在の中2生からの導入とされる予定のようですが、それに向けて現在様々な調整がされているようです。

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入試新制度1月公表へ 京都市・乙訓公立高(2012年11月30日 京都新聞)

京都市・乙訓地域の新しい公立高入試制度について、京都市教育委員会は30日、同日まで募ったパブリックコメント(意見公募)や説明会の結果を踏まえ、来年1月に新制度を公表する意向を示した。新制度を反映した各校のコース設定や選抜方法も、年度内に示される見通し。

同日の11月定例市議会の代表質問で、生田義久教育長が答弁した。現在示している新制度案は、総合選抜から単独選抜への移行や類・類型の廃止、南北2通学圏の統合、前期と中期、後期の3選抜方式を盛り込んでいる。1月にはこれら方針に加え、前期選抜が占める定員割合や、中期選抜の複数校志願と合否判定の仕組みも示す見通し。

京都府、京都市両教委によると、例年は5月の連休明けに示す各校ごとのコースや受験科目などの選抜方法についても、公表を年度内に前倒しする方針。11月下旬に開かれた府民説明会で、とくに2014年度入試を迎える中学生の保護者らから、早期の公表を求める声が相次いでいた。
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新聞記事にもありますとおり、現時点で公表されているのはあくまでも「案」の段階で、前述の説明会以降に市民から公募した意見などを参考にしながら微調整を行い、最終的には1月に新制度を発表される予定のようです。

京都市・乙訓地域の新中学3年生の皆さんにとっては非常に気になる話題かと思いますので、1月は毎日新聞・テレビのニュースに注目しておくべきでしょう。

次回は「無償化」についての話題をご紹介する予定です。