京都産業大 2014年度より外国語学部内の学科を再編へ

2013年1月23日 水曜日

京都産業大は、2014年4月より外国語学部内の学科を再編して「英語学科」「ヨーロッパ言語学科」「アジア言語学科」「国際関係学科」の4学科体制とする予定であることが発表されました。

同大の外国語学部はこれまで8専攻語を擁してきましたが、今回の学部改組では新たに韓国語と日本語を加えて10専攻語となり、更に専門力が強化されることになります。

予定されている学科・専攻の名称等は以下の通りとなります。現在の構成との対比で見てみると違いが分かりやすいかと思います。

現在
英米語学科/ドイツ語学科/フランス語学科/中国語学科/言語学科(ロシア語専修、スペイン語専修、インドネシア語専修、イタリア語専修)/国際関係学科

今後の予定(○がつく専攻は今回の新体制で新設置となる予定の専攻)
英語学科 英語専攻、○イングリッシュ・キャリア専攻
ヨーロッパ言語学科 ドイツ語専攻、フランス語専攻、スペイン語専攻、イタリア語専攻、ロシア語専攻、○メディア・コミュニケーション専攻
アジア言語学科 中国語専攻、○韓国語専攻、インドネシア語専攻、○日本語・コミュニケーション専攻
国際関係学科

新しい専攻が4つ出来ることになりますが、そのどれもがユニークな特色を持つ専攻となっています。以下、大学HPで紹介されている新設予定の各専攻の予定内容です。

イングリッシュ・キャリア専攻
外国語学部では、イギリス英語とアメリカ英語が英語の発達・普及過程に果たした役割を重視して「英米語学科」の名称を使用してきました。しかし、近年、英語が名実ともに世界共通語となった国際社会においては、「英語はネイティブスピーカーだけでなく全ての英語話者のものである」という考え方が急速に普及しています。このような状況を踏まえて、平成26年度から「英米語学科」を「英語学科」へと名称変更します。
加えて、英語学科内に特定のキャリア(外務省、防衛省専門職、実務通訳、翻訳専門職、航空事業専門職、高校英語教員)への人材育成を目的とするイングリッシュ・キャリア専攻を新たに設置します。本専攻は、教養教育から専門教育まで基本的に英語の授業だけで卒業要件単位を取得することが出来るEnglish Track とし、6か月以上の長期留学を原則必修とする。語学力のみならず志望するキャリアに応じた専門教育科目やインターンシップの履修も義務付け、グローバルな舞台で活躍するための素養を確実に習得させます。

メディア・コミュニケーション専攻
外国語学部生の中には、専攻語を究めようとする学生だけでなく、専攻語以上に異文化コミュニケーションやメディア・コミュニケーションなど多様なコミュニケーションの形態に興味を持ち専門的に学びたいと希望している学生が存在している。このような学生のニーズに合わせ、独・仏・西・伊・露の5言語から1つを選択し語学能力を身につけると同時に、多様なIT機器を操作し多様な文化やメディアに対応するデジタル・コンテンツを作成することのできる人材を育成します。

韓国語専攻
外国語学部は、私学では最多の8専攻語を有していますが、そのうちアジア圏の言語は中国語とインドネシア語の2言語のみです。建学以来、アジア圏との交流を重視する本学の基本方針や政治・経済面で国際社会の中で存在価値を高めているアジア圏の状況を勘案すれば、日本との関わりが深く経済的発展を遂げている韓国語を専攻語に加えることは自然なことであり合理的です。

日本語・コミュニケーション専攻
アジア言語学科においては、更に、日本語・コミュニケーション専攻を設置します。日本経済の発展に伴い海外で日本語を学ぶ人々は数多く存在しますが、近年は、経済面の必要よりもサブカルチャーを含めた日本文化への関心が海外で大いに高まっています。このような状況の中で、外国語学部生の中にも日本語教師として、国内外で将来活躍したいと希望する学生が少なからず存在します。そこで、日本語・コミュニケーション専攻を設置し、アジア言語学科内の専攻語プラス英語から1 言語を選択して学習すると同時に日本語教育学を専門的に学ぶカリキュラムを編成します。

また、入学定員に関しても増やされることが予定されているようです。以下、学科単位での定員予定(カッコ内は現在の定員)です。

英語学科 入学定員120(100)名 ※( ) 内の数字は編入学定員30名含む
ヨーロッパ言語学科 入学定員175(175)名
アジア言語学科 入学定員125(75)名
国際関係学科 入学定員80名

専攻数が増え、おまけに入学定員も増えることになる京都産業大の外国語学部。外国語や国際といった系統を志望する新高3生は、必ず一度この大学・学部のことは確認しておくべきでしょう。

今後の情報にも注目です。