大阪府高校入試 2013年度第2回進路希望調査結果②

2013年1月31日 木曜日

大阪府高校入試 2012年度第2回進路希望調査結果①」に続くエントリーです。

去る1月23日(水)に新聞各紙に掲載された、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査結果を細かく見ていくシリーズです。

第2回目となる今回は、前回ご紹介した私立高全体概況から更に深く掘り下げ、私立各校の希望状況を見ていきます。

なお、今回のエントリーをお読みになる前に、私立高の全体的な状況についての前回のエントリーを先にお読み下さい。

さて、私立高各校が専願・併願それぞれで何人希望者を集めているのか、を以下の表3つにまとめています。昨年の同時期に行われた調査からの増減とも合わせて表記しています(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

まずは、男子校と女子校についてです。

男子校は5校中4校で希望者を昨年より増やしておりますが、昨年は5校すべてが前年よりも希望者が増えていました。男子校の人気は上昇中です。その中でも特に興国高が180名もの希望者増となっています。

女子校は昨年よりも希望者数を減らしてしまっている所が多いのが残念です。その中で、コース制を大きく変更される予定の梅花高では150名の希望者増で、女子校では「一人勝ち」となっています。

続いては共学校です。学校数が多いので、2枚に分けています。

後日のエントリーで詳しくご紹介をしますが、公立高普通科においても前期選抜が実施されることになったことを受け、私立高では専願者の数が大きく減少しています。高い倍率になるであろう公立高普通科前期ですが、それでもチャンスがあるのであれば挑戦したいので私立高は併願に、という流れでしょうか。

学校別に見てみますと、昨年は希望者増となっている学校が多かったのですが、今年は専願・併願問わず共学校においても希望者減となっている所が目立ってきています。

そんな中、大きく希望者を増やしているのが羽衣学園高(+839名)と東大谷高(+1216名)の2校です。この2校には「2013年度から共学化」という共通点があります。

特に、東大谷高は「東大谷高 移転+共学化+中学開校 へ」や「東大谷高 移転・共学化に向けて」といったエントリーで過去にもご紹介している通り、「校地移転・新校舎」ということもついてきます。新しいキャンパス・校舎で新たに教育活動が開始となる東大谷高に大きな注目が集まっていましたが、この調査結果でそれが数字としてはっきりと表に出てきた形です。

希望者を大きく減らした、特に300名以上減らした学校もいくつか見られます。こういった学校に共通するのは「これまで人気が高く、入学に必要なレベルが年々上がってきていた学校」という点があります。

次回から3回に分けて、公立高前期選抜の希望状況をひも解いていきます。注目の「普通科前期」はどのような状況になっていますでしょうか?お楽しみに。