大阪府高校入試 2012年度第2回進路希望調査結果④

2013年2月5日 火曜日

大阪府高校入試 2012年度第2回進路希望調査結果①
大阪府高校入試 2012年度第2回進路希望調査結果②
大阪府高校入試 2012年度第2回進路希望調査結果③
に続くエントリーです。

去る1月23日(水)に新聞各紙に掲載された、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査結果を細かく見ていくシリーズです。①・②では私立高の状況について、前回の③より公立高前期の状況についてご紹介しています。

今回のエントリーは、公立高前期で選抜が実施される専門学科のうち、主な学科の各校の人気状況をご紹介してまいります。以下4枚の画像に分けてご紹介します。

まずは文理学科の状況です。北野高・茨木高・高津高・天王寺高で3倍を超えています。

茨木高は一昨年の進路希望調査と最終倍率、昨年の進路希望調査と最終倍率で3倍を大きく超えた倍率をマークしていた一方で今年の調査段階では3倍を少しだけ上回った程度になっています。例年の高人気を見てさすがに今年の受験生は若干敬遠傾向にあるようです。

その層が流入したと考えられるのが北野高です。これまでは2.5倍に少し届かないところで安定した倍率を刻んできましたが、今年の調査段階ではとうとう3倍を超えました。

天王寺高も調査・最終倍率を通して初めて3倍を超えています。要注意です。

反対に、四條畷高が大きく倍率を下げています。一昨年・昨年の最終倍率の高さが目立っていますので、受験生に高倍率傾向が嫌われているのではないでしょうか。

 

国際教養と単位制です。

佐野高 国際教養でかつてない高倍率となっている一方で、長野高 国際教養や長吉高 単位制で定員割れが起こっています。普通科前期の倍率や予想難易度の動向とも絡みますが、今回の調査結果を受けて最終倍率はどのようになるか注目です。

最後に総合学科です。今年より布施北高に新しく「デュアル総合学科」なるものが設置されますので、そちらも合わせてご紹介しています。

その布施北高 デュアル総合学科の倍率が非常に高いのですが、その反面既存の総合学科の多くで人気を大きく下げています。この辺りの学校になってくると普通科前期で同程度のランクとなる学校が多く存在します。志望校の選択肢としては豊富になってくるところです。

今回のこのデータを見ている限り、従来であれば総合学科を受験していたであろう層の受験生が大量に普通科前期に流れていることが明らかです。このままいけば、総合学科は例年よりも低倍率での戦いになる可能性が高くなってきました。

総合学科は学校の数が多い分、受験生が簡単に志望校を変えることができます。それに加えて今年は普通科という選択肢も増えました。よって、現時点のこのデータを見て出願までの間に大きく受験生が動くことが考えられます。ご注意ください。

次回はいよいよ普通科全校の調査時点の倍率動向をご紹介します。