摂南大の高校・予備校対象の説明会に行ってまいりました。
まずは教学面での変更点です。
2014年より、経済学部がこれまでの「地域経済領域」「観光経済領域」の2領域制からコース制へ移行します。先述の2つが「~コース」となるのに加えて「国際経済コース」が新設されることが予定されています。
また、今春より大日駅から寝屋川Cへの通学専用直通バスがスタートしており、アクセス面で向上しています。
2013年度入試結果についてです。
総志願者数は18,933名で昨年から約500名増加で、下記の通り6年連続の増加となっているだけでなく、過去17年間で最高の志願者数となっています。過去5年間の志願状況を以下にご紹介します。
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2009 |
2010 |
2011 |
2012 |
2013 |
総志願者数 |
13,083 |
15,377 |
18,024 |
18,450 |
18,933 |
実志願者数 |
5,293 |
5,988 |
6,463 |
6,651 |
6,611 |
入学定員 |
1,270 |
1,550 |
1,550 |
1,650 |
1,690 |
トータルの志願者数が増えている一方で、実志願者数は減少しています。これは、①指定校推薦による入学者数が予定より81名少なかった ②併設2高校からの内部進学者数が予定より19名少なかった ことが特に大きな打撃だったようです。
一般及びセンター利用入試のみの志願者数は12,099名。昨年12,248名から149名、率にして1.2%のマイナスとなっています。関西地区では関関同立・産近甲龍に次ぐ9番目の志願者数だった昨年ですが、今年は佛教大(13,503名)と大阪経済大(12,162名)に抜かれてしまっています。
大学側にとってはこれが非常にショックだったようで、後述の「学部間併願」を積極的に導入するきっかけになっています。
公募推薦入試全体では昨年比115%。A日程は昨年比119.2%と増えたが、B日程で同99.5%と減っています。薬学部と経済学部で大きく志願者が増えているようです。合格者数に関しては、①不人気系統である法・経済で合格者数を増やして早期確保 ②外国語学部では関西外国語大の指定校推薦が予定より51名ショートしていることを知り、前年度より合格者数を増やして対応 の2つの策をとられています。
一般入試単体で見ると、A日程で志願者数が極端に減少(前年比88.4%)していますが、偏差値が近接した大阪経済大・京都産業大に受験生が流れたのではないかと推測されます。
特に京都産業大はネット割を積極的に導入し、「浮いたお金で追加出願した」というケースが多かったそうで、それが他大学との併願動向に大きく影響を及ぼしており、摂南大はその打撃が大きかったようです。
一般入試の合格者数に関しては、①A日程で志願者数減少の危機感などを勘案し、積極的に合格者数を発表 ②各入試とも入学辞退者が極端に少なく後期日程で合格者数を絞り込んだ という特徴があります。
全般的な入学動向としては、経済・理工・薬・看護で入学目標数を上回ったそうです。入学辞退者数が非常に少なく、歩留りの読みにくい入試となったのが2013年度入試の全体的な特徴になったと思われます。特に指定校推薦・内部推薦・AOといった専願制の入試における入学者数が年々少なくなっている反面、公募制推薦入試での入学者数は前年度実績を上回っています。
2014年度入試に向けての変更点です。
前述の通り一般入試での志願者数が減ったこともあり、7年ぶりに大きく変更をされることになっています。以下、主要な変更点です。
①入試方式名称を見直し、分かりやすくなじみのある名称に改める
②公募推薦入試で「2科目方式」を新設、A・B日程とも2方式となる(詳細は添付資料を)
③一般入試前期A・Bで新たに「他学部併願制度」を導入し、1日最大2学部に出願可能に(ただし一部制約あり)
⇒ 一般後期ではすでに導入されている
④一般入試前期AC及び前期BC方式は文系学部間に限り併願する学部・学科に制限を設けず複数出願できるように
今春入試の結果と、それを受けて来る2014年度に大きく入試制度を変えることをお伝えしましたが、周辺大学の入試状況に合わせて自身の入試制度等の見直しを素早く行う、こういった所が摂南大の人気を支えているのだろうなと、そんなことを思った説明会でした。