近畿大 2014年度入試より出願を完全ネット化

2013年8月17日 土曜日

近畿大の高校・予備校対象説明会に行って参りました。

近畿大関連で今一番話題になっていることと言いますと「出願のネット化」です。

昨年10月以降、ネット出願である「エコ出願」広報を開始されました。公募推薦入試において61.3%でスタートしたネット出願率が、一般前期64.9%・一般後期70.0%と宣伝が行き届くにつれて率が上昇したそうです。

男女別では男57.0%・女61.3%、文理では文系67.4%・理系61.1%といったエコ出願率となった。

今年の結果を受け、来春入試に関しては「完全ネット化」を行う。これにより、以下の恩恵が得られるそうです。

①紙資源の削減 11万部の願書印刷≒10トントラック7台分
②受験生への還元 1志願あたり3,000円割引(例)
③出願時の利便性向上 入力漏れ・入力ミス削減、メールでの各種連絡が可能、自宅から出願可能

7月には「ネット出願に関するテスト画面」をHPに設置し、練習してもらえる環境を用意する予定にされています。

スマホ・タブレットからも出願可能ですが、ネット環境に全くいない受験生は「コールセンター」「窓口」での代替出願手段が利用出来るようになる予定にもされているようです(ただし割引が適用されないとのこと、ご注意ください)。

就職および各種資格取得に関する状況についても少し。

就職率は92.0%(昨年90.2%・一昨年87.9%)。

薬剤師国家試験合格率95.04%、公立学校教員採用試験合格者数238名(昨年250名)といった所が他大学に勝る部分の一例となっています。

2013年度入試結果です。

2011年度の志願者数は11万名を突破し、それまで5年連続で上昇していたが、2012年度は久々に志願者減となり11万名を割りました。しかし、今春は大きく志願者数が増加。昨年の108,719名に対し131,198名を集め、実に昨年から31,956名増、昨年比120.7%になっています。

女子の志願者数及び入学者数も順調に増えています。

志願者数は2011・2012年度続けて31,000名台をキープしていましたが、今春は大きく跳ね上がり40,035名となりました。志願者における女子比率も30.5%となり、昨年28.6%・一昨年27.6%からまたまた上昇。入学者数(占有率)については2011年度1,641名(31.5%)⇒2012年度1,689名(31.1%)⇒2013年度1,784名(32.2%)と推移しており、1991年当時の732名(13.1%)と比較すると隔世の感がありますね。

倍率に関してですが、方式別に見ると一般後期の倍率が11.5倍(昨年6.6倍)とひどい上昇になっていますが、これは推薦入試等での歩留まり率が高い(今春は推薦で60%にも上った)影響であるとのことでした。

学部別に見ると、文芸学部で41%増と大きく志願者を増やしていますが、これは併願方式を新導入したからというのが有力な見方です。理系では薬学部が実に38%もの志願者増となっています。全国的な薬学人気に加え、近畿大では「校舎が新しい」「6年制1期生(2012年3月卒)の合格率100%」という事実が人気を押し上げたものと思われます。

最後に、2014年度入試変更点ですが、上記の「完全ネット化」が最も大きな変更点となります。また、・医学部の推薦入試において、2次試験(小論文・面接)を実施開始とされます。