奈良育英中高 高校に新コース「選抜コース」設置

2013年9月11日 水曜日

奈良育英中高の塾対象説明会に行って参りました。

中高それぞれのコースと取り組み内容をご紹介します。中学には以下2つのコースが設置されています。

選抜
・難関国公立大を目指し、1日10限授業(20時まで)を週5回行う。
・クラブは放課後17時半まで(7・8限)の活動。
・7~10限は自習・補習とし、20時まで上記の通り学習を行う。
・数学は代数と幾何に分け、「体系数学」を用いて先取り学習を実施。
・長期休業中の特別授業や選抜コース独自の行事(近大生石農場や水産研究所での実習等)も実施。

総合
・難関私立大進学を目指し、1日6限授業で学習習慣と基礎学力定着を図る。
・推薦入試や一般入試など多様な入学制度に対応する。
・朝学習では前日の学習内容を確認し、放課後には「補充授業」を用意するなど、基礎学力を充実させたり苦手科目克服をするための講座を用意している。

高校には以下3つのコースがありますが、来春より文理特進コースが募集を停止し、代わりに選抜コースが設置されるという変更が入っています。

選抜(来春より新設、それに伴い文理特進は廃止)
・難関国公立大を目指し、1日7限授業を週4回行う。
・受験教科中心の教育課程や補習授業を展開。
・学習合宿は連携大学等の施設を使い、習熟度に応じたクラス編成で1日15時間の学習をして学力アップ。年数回実施。
・学内予備校も開校。現役の予備校講師を迎えて難関大の受験に対応。

高大連携S
・難関私立大への進学を目指し、1日6限授業とする。
・連携私立大の推薦枠を積極的に利用した進学となるので、大学教授の出張講義、連携大学の施設利用などを通じて高1の早い時期から自分の進路をイメージすることが可能。主な大学の枠は以下の通り。

関西大13・立命館大2・近畿大38・龍谷大13・畿央大5・帝塚山大19
摂南大18・大阪電気通信大10

・クラブと勉学の両立が可能。

総合進学
・有名私立大進学を目指し、6限授業とする。
・推薦入試や一般入試など多様な入学制度に対応。
・中学までの「基礎学力」チェックと「学びなおし」を高1初期段階で実施、朝学習で基礎学力を充実、苦手科目克服のための講座を用意しているなど、サポートは万全。

大学合格実績です。

今春は302名が高校を卒業したが、そのうち中高一貫生67名が含まれています。

浪人含む国公立大合格者数は24名(昨年22名)、関関同立は55名(昨年55名)、産近甲龍110名(昨年97名)と、実績は横ばいか若干上向きとなっています。

中高一貫生だけの合格実績ですが、現役ベースの実績だと、67名中8名が国公立大に合格し、文理特進(現在は募集をしていない)コース在籍生の半分が国公立大に通っていることになります。なお、関関同立(同志社はゼロ)は17名(現役ベース)となります。

現在は文理特進の代わりに選抜コースが募集されており、その1期生がまだ卒業していないので今後はそちらに期待をしたいと思います。

2013年度入試結果です。

中学入試では、受験者数は77名、入学者数は52名(選抜17名・総合35名)となっています。

高校入試では受験者数は2,705名(昨年2,384名、昨年から+321名)という大規模な入試となり、「これまで経験したことが無い入試となった」とのことで、併設の小学校などの先生等も動員し、外部の施設も借りての入試となっています。

高校入試において地域別受験者数で最も多いのが「奈良市825名(昨年688名)」となり、昨年比約20%増、実に「奈良市の中3生の1/3にあたる」とのことです。

最終的には入学者数が358名(昨年330名)となり、7クラス定員のところを10クラスの入学となっています。

2014年度入試に向けてです。

中学入試は日程・定員等変更はありません。専願のみ面接があります(面接官2名:受験生1名、約5分、中学での抱負など)。

高校入試では、前述の通り文理特進コースを廃止して選抜コースを設置することになっています。コース内容は前述の通りです。

選抜コースは5科受験、他2コースは3科受験となりますが、選抜コース受験者に回し合格判定をする際は、3科で判定してもらえます。

注意点ですが、今春入試結果にもある「定員を大幅に超えた入学者数」と、新コースである選抜コースがが非常に高い目標としていることもあり、全コースで合格に必要となる力が上昇すると思われます。特に選抜コースはかつての文理特進コースに合格する力があっても中々合格するのは難しくなるのではないか、と考えます。