関西学院大 2014年度一般入試に向けて

2013年11月26日 火曜日

関西学院大の受験生対象説明会にお邪魔してきました。

一般入試に向けた情報です。

文系学部において、全学日程と学部個別日程では入試の「時間割」が異なる点に注意が必要です。全学日程では国語と選択1科合計で135分ありますが、学部個別では2科通しで120分しかありません。単純に考えると学部個別で国語の解答時間が15分少なくなることになりますが、出題傾向や問題量は「全学日程と同じ」ということです。ペース配分に工夫が必要ですね。

全学日程 英語90分+国語75分+選択1科目(地歴・数学)60分
学部個別 英語90分+選択2科目(国語・地歴・数学)120分

なお、理系は両日程とも同一の時間割となっています(英語90分+選択1科(理科)75分+数学90分)。

英語と国語については、日程によってマークと記述の割合が異なります。次のような割合になります。

全学日程
英語・国語 全問マーク  地歴公民 全問マーク  数学・理科 全問記述

学部個別日程
英語・国語 75~80%がマーク・20~25%が記述  地歴公民 全問マーク  数学・理科 全問記述

関学独自方式
英語・国語 80%がマーク・20%が記述 地歴公民 なし  数学 全問記述

一部例外は除き、各日程とも学部間で同じ問題が出題されますが、各日程で配点が異なります。

全学日程
文系学部 全学部同一配点
理工学部 数理科学科以外同一配点

学部個別日程
文系学部 学部により異なる
理工学部 学科により異なる

全学・学部個別・関学独自の3日程・方式がありますが、「どれが狙い目か」という質問がよく寄せられます。倍率上低めに出る傾向にあるのは「関学独自方式」なのですが、センター試験併用型であったりするなど入試科目にクセがあって敬遠されているのだと思われます。勧めてもすんなり受験に結び付きにくいのではありますが、知っておいて損はない情報かと思います。

各科目の点数ですが、選択科目間で有利・不利が生じないよう中央補正法によって合格最低点・得点率をいじっている(引き下げている)ので、大学が公表している合格最低得点率(合計)に「全学日程は+2%」「学部個別日程は+4~5%」して見ると、本来の合格最低ラインに近い形となります。過去問対策の際はこのラインを超えるように心がけてください。ちなみに、学部個別の方が値が大きいのは、前述の通り選択科目が2科目あるためです。

この説明会では、英語の出題傾向解説や対策法に関するお話も伺えました。

2013年度2月1日と2月3日を例にした、読解問題とその他の問題の割合は以下の通りとなっており、読解が多いことがわかります。
 
2月1日(全学日程)
読解総合61.0%  文法・英作24.0%  会話文15.0%

2月3日(学部個別)
読解総合60.0%  文法・英作25.0%  会話文15.0%

正答率が40%以上の問題だけで、今春2月1日では全体の92%、2月2日では77.5%もの得点率を占めているようです。よって、明らかな難問(大問6がそれに当たる)には手を付けず、ケアレスミスを無くして確実に易しい問題を取りに行く作戦が妥当でしょう。

出題の特徴や学習のポイントは次の通りです。

(さらに…)