2013年度大阪府公立高後期選抜 教科別平均得点率

2013年12月12日 木曜日

今回を含む6回のエントリーで、大阪府公立高2013年度後期選抜での教科別平均点や問題ごとの正答率をご紹介し、「取るべき問題」と「間違えても影響が無い問題」について考えてみたいと思います。入試までの残りわずかな時間を前向きに、効率の良い学習を進めてほしいとの願いを込めつつ・・・。

このシリーズ第1回目となる今回は「教科別の平均得点率」についてご紹介します。下のグラフは過去3年間の教科別平均得点率をまとめたものです(画像をクリックすると拡大します)。

このデータを見るときには1つ注意点があります。「合格者の無作為抽出標本調査」という方法が採られているという点です。・・・簡単に言うと「後期選抜を受験した受験生の全員のデータではない」ということです。「合格者だけ」、それも「全員ではない」という点がポイントです。

今回の「教科別の平均点」についてですが、各教科の過去3年分の平均点がグラフで示されています。ご存じのとおり、大阪府公立高校 後期選抜はどの教科も100点満点ではありません。上の表に出ている数字は100点満点に換算して計算した「得点率」となっています。それを踏まえた上でグラフを見てください。

グラフの中に数学・英語それぞれに「A」と「B」がありますが、数学と英語はそれぞれA問題とB問題のうちから各高校が自由に選択することになっています。以前はどの学校がどちらの問題を選ぶのか、については当日にならないとわからなかったのですが、2014年度入試に向けて各校の選択状況がすでに発表されています。詳しくは、大阪府教育委員会のHPで資料が手に入りますので、そちらをご覧ください。

さて、毎年作られる入試問題は出来るだけ問題の難しさを一定に保つように工夫はされていますが、どうしてもその年その年で難しさが少しずつ異なります。ですから、問題が難しかった年、逆に簡単だったという年、が起こってしまいます。

赤い棒グラフで示されている2013年度の得点率ですが、数学Bと英語Bで前年より平均得点率が大きくアップ、他教科に関しては前年とほぼ同じ得点率となっています。ですから、公立高の過去問を解いた時に去年の数学Bと英語Bに関してはやたらと点数が取れることとは思いますが、問題が易しかったということなので、あまり油断することが無いようにしましょう。

ただ単に「点が取れた」「点が取れなかった」だけで判断せず、このように平均点との差などできっちり判断することが大切になります。

同じように過去3年間の平均得点率と自分の各教科の出来とを比較して、冷静な判断をするようにしてください。

次回以降では、去年の5教科それぞれについて小問題ごとの正解率や簡単なコメントなどを順番にご紹介していきます。お楽しみに!