2013年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率②

2013年12月20日 金曜日

2013年度大阪府公立高後期選抜 教科別平均点
2013年度大阪府公立高後期選抜 教科ごとの小問別得点率①

に続くエントリーです。2013年度の後期選抜における教科別の平均点、科目ごとの小問別得点率を順にご紹介してします。前回の「~①」では2013年度後期選抜 国語についてご紹介しました。

今回は、国語に続いて社会についての情報です。下のグラフ・表で昨年の得点率や無答率を紹介しています(画像をクリックすると拡大します)。

大阪府教育委員会からはこの社会の入試問題について以下のような見解が出されています。

・基礎的な事項に関する問題は、地理的分野の2⑴、公民的分野の1⑶③ⓐにおいて得点率が高くなっています。

・用語などを記述する問題は、公民的分野の2⑵③、2⑶①⒜において無答率が高くなっています。

・公民的分野の2⑵②⒝、2⑷①は、正誤を判定し、誤っている語を正しい語に直して書く問題です。評定段階別得点率に大きな差が出ています。教科書に記載されている用語の意味や内容を正しく理解するとともに、正確に書くことができるようにすることが大切です。

・歴史的分野の1⑴③は各時代の日本のようすについて答える問題で、1⑶①は歴史的事象を年代順に並べ替える問題です。他の問題に比べ得点率が低くなっています。学習した内容を活用して時代を大観し、各時代の特色をとらえることが大切です。

・資料活用の技能や思考力・判断力・表現力をみる問題について。2⑷②ⓐは、歳入の内訳と歳出の内訳とを表したグラフから、与えられた条件をもとにして、国債残高が減少する場合について考察する問題です。得点率は51.4%となっています。資料から必要な情報を的確に読み取り、学習した内容をもとにして考察することが大切です。2⑷②ⓑは、歳入の内訳のうち「公債金」と「租税」の二つの点から、「歳出の総額を変更しない」という条件の下で国債残高が減少する場合について考察し、その内容について記述する問題です。得点率は50%を下回っており、無答率は19.1%とすべての問題の中で最も高くなっています。問われている事項を的確に把握して、要点をおさえて適切に表現する力を身に付けることが必要です。

社会の対策ポイントとしては、資料やデータに関する問題に強くなっておくことが必要になってくると思います。種々の資料から必要な情報を的確に読み取り、学習した内容をもとにして考察する力を見られる問題が毎年出ています。注意が必要です。

次回は数学についてご紹介します。