2014年度中学入試 狙われそうな「時事問題」

2014年1月9日 木曜日

近畿地区中学入試の統一解禁日である2014年1月18日(土)まで、あと1週間ほどとなりました。

中学受験生の皆さんは最後の追い上げに余念が無いことでしょう。勉強も大切ですが、くれぐれも風邪をひいたりすることだけは無いよう、気をつけて欲しいと思います。

さて、中学入試の社会においては「時事問題」に対する対策が必要不可欠となっていることは、周知の事実かと思います。そんな時事問題ですが、来る中学入試ではどのような題材が扱われるのか?について、簡単に予想をしてみたいと思います。

①安倍晋三内閣成立
2012年末(成立は2012年12月26日)の出来事ではありますが、2013年は「アベノミクス」という言葉があちこちで聞かれたこともあり、出題確率はかなり高いものと思われます。「三本の矢(金融緩和・財政政策・成長戦略)」「デフレからの脱却」といった所も押さえておくべきでしょう。

②富士山 世界文化遺産登録
これも確率はかなり高いと思います。注意が必要なのは、単純に「世界遺産」と覚えるだけではいけないという点です。世界遺産はその内容によって「自然遺産」「文化遺産」「複合遺産」の3種類に大別されるということに加え、今回登録された富士山だけではなく、過去に登録された世界遺産がどの区分に当てはまるのかまで知っておかないと解けない問題が出される可能性もあります。日本にある世界遺産がどの区分で登録されているのか、程度まで押さえておく必要があるかもしれません。

③参議院議員通常選挙
7月21日に行われた参議院議員通常選挙も狙われるのではないでしょうか。「参議院議員の任期」「3年ごとに半数を改選する」というベーシックな内容だけでなく、第1回選挙が行われた年や、今回の通常選挙は何回目となるのか、といった所も押さえておきましょう。また、この選挙の結果、2010年の参議院選挙以来続いていた衆参のねじれが解消されています。これもポイントです。

④堺市長選
大阪の中~南部にある学校で特に出題確率が高いかもしれません。「大阪都構想」が争点となった選挙であるということは押さえておく必要がありますが、大阪都構想を現実のものとするためには「ある法律」を改正する必要がある、ということまで突っ込んで聞いてくる学校も出てくるかもしれません。

⑤その他
サッカー日本代表がブラジルワールドカップに出場決定
2020年のオリンピックが東京で開催されることが決定
消費税の引き上げ
特定秘密の保護に関する法律(通称「特定秘密保護法」) など

中学入試の社会では必ずといっていいほど出題される時事問題。勉強するときの注意点を一つ。最近、漢字で人名・地名を書くように指定している中学が多くなっており、厳しいところでは記述問題も全部漢字指定をしている所も出てきています。人名・地名は必ず漢字で書けるよう、何度も練習しておくようにしましょう。もちろん、誰が読んでもわかる「丁寧な字」で書くようにしましょう。