金蘭千里中 50周年を迎えるにあたり学校改革に着手

2014年3月7日 金曜日

金蘭千里中が2014年3月1日(土)に開催された、「金蘭千里みてきいて2014」という学校説明会にお邪魔してきました。

千里ニュータウンの北公園内に金蘭千里中高が誕生したのは1965年なので、来年で50周年をお迎えになられます。その記念すべき年を迎えるにあたり、この度全方位での学校改革に着手されます。

この度の改革の目指すところは「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」「柔軟性」をもった、「切りひらく覇気・引き受ける意気を持った人物の育成」にあるとのことで、このような人物を育てたい、という人物像を以下8つの点とし、それらを「断金八鍛(だんきんはったん)」という言葉でまとめておられました。

①基礎学力 ②体力 ③相手の言うことを把握する論理性
④イメージを的確に発信できる表現力 ⑤周囲の人への洞察・思いやり
⑥行動にうつす勇気をささえる自尊心 ⑦多様な価値観を受容できる教養
⑧一面的な批判行為をしない当事者

また、改革も行うのですが、それ以前にこの50年間で培ってきたものを「継承する」点もきっちり残しておられます。具体的には以下のような点は金蘭千里の「良い所」として、引き続き継承されることとなります。

①授業(テスト・生活指導・進路指導など) ②毎日の20分テスト ③野外活動
④生活指導 ⑤個に応じた対応 ⑥国際理解・キャリア・情操 各教育

それでは、進化(変更)する点を以下にご紹介します。非常に多くの点で見直しが行われています。

①中学入試制度の変更(2015年1月入試から)
 ・初日の前期、3日目の後期両方に午後入試「も」新設。初日午前「前期A」、同午後「前期B」、3日目午前「後期A」、同午後「後期B」とし、計4回の入試機会となる
 ・アラカルト入試を導入。従来の国算理から、前期・後期Aは4科必須受験 ⇒ 「4科・国算理×1.2・国算社×1.2のいずれか高いもの」で判定、とする
 ・午後入試の前期B・後期Bでは国算2科での入試とする
 ・後期Bに関してのみ、当日午前まで出願可能とする
 ・運動機能検査・面接は廃止(書類で代替)
 ・インターネットでの合格発表も予定している

②クラブ活動の拡大(2014年4月から)
 ・中1から全員クラブ入部可能に(これまでは本格的な入部は中3から)
  ⇒ ただし、授業・補習が最優先であり、活動回数は従来通り最大で週3~4回
 ・クラブを増設予定(これまで、そして今後増設予定のクラブ名は以下の通り)
  ⇒ ただし、現在在校生に行っているアンケート調査の結果次第では追加が見送られるクラブも出てくることになる

体育系 これまで
男子サッカー、女子バレーボール、テニス、女子モダンダンス

体育系 増設予定
バスケットボール、卓球、剣道、女子サッカー、男子バレーボール、バドミントン 等

文化系 これまで
合唱、美術、生物、PLS(視聴覚)、文芸、家庭科、百人一首

文化系 増設予定
吹奏楽、ESS、演劇、古典研究・鑑賞、歴史、ボランティア、ミュージックベル、新聞、将棋、囲碁、茶道、ディベート、鉄道研究、手話、歴史 等

③高中祭
 ・2011年から2日開催(体育の部、文化の部)としており、文化の部ではクラス単位で展示発表をしているが、2014年より体育の部で徒競走・リレー・綱引き・障害物競争など個人・団体競技を実施へ(従来実施していた校技は校内大会を充実へ)

④その他
 ・「学習記録ノート」を全員に使わせ(2014年4月から)、「自ら学ぶことのできる力」の養成を目指し、面談や保護者会資料への活用も試みる
 ・緊急時連絡体制の確立や飲料・防寒具など備蓄の検討といった、緊急・災害時対応の強化
 ・2015年4月入学生(中高とも)より新制服へ
  ⇒ 制服だけでなく、防寒具や靴・鞄などについてもトータルで検討する
 ・アクセス改善、供食体制改善、学校の雰囲気づくり、地域との連携、学校行事、入試のあり方といったところについては今後も具体的な検討を進めていく予定

2015年度入試に向けて、今後の金蘭千里中の動向に目が離せなくなりました。