光泉中高 堅調な大学合格実績

2014年5月16日 金曜日

光泉中高の塾対象説明会にお邪魔してきました。

まずは2014年度入試結果からご紹介します。

中学入試においては、今春志願者数171名・合格者数156名・入学者数99名となり、昨年と同程度の志願状況となりました。

志願者等の「実数」は志願者数120名・合格者数116名で、昨年の詳細な人数は不明ではあるものの、発表があったグラフを見る限りでは、共に昨年よりも上回っています。

日程及び専併別に見るとA日程併願が増えている様子です。

A日程・B日程の受験組み合わせパターン別人数は次の通りとなります。パターン1と2(合計67名)は光泉中が第一志望の生徒であることは明らかですが、パターン3~6(合計29名)は滋賀県立中学校を第一志望としていると思われる受験生のパターンとなります。

パターン1 1/18土A専願   1/19日B受験せず ⇒ 21名
パターン2 1/18土A専願   1/19日B専願   ⇒ 46名
パターン3 1/18土A受験せず 1/19日B専願   ⇒ 14名
パターン4 1/18土A併願   1/19日B専願   ⇒ 1名
パターン5 1/18土A併願   1/19日B受験せず ⇒ 12名
パターン6 1/18土A併願   1/19日B併願   ⇒ 2名
パターン7 1/18土A受験せず 1/19日B併願   ⇒ 15名

今春の滋賀県立中3校の受験者数合計は930名で、パターン3~6の合計29名は滋賀県立中の総受験者数の3%を占めることになります。

地域別の志願状況ですが、草津市が増えた一方で大津市が減り(昨年大幅に増えた反動?)、昨年は減らした栗東市も回復。湖南や甲賀も昨年から増えている様子です。

昨年2回実施されたプレテストですが、入試志願者のプレテスト受験状況は以下の通りとなったようです。

第1回のみ 11%
両方とも受験 60%
第2回のみ 18%
受験せず 11%

ちなみに、今年は10/11土と12/7日の2回開催が決定しています。

高校入試結果です。

県内の中学校卒業者数14533名(昨年から160名増)、県内私学志願者数11064名(昨年から180名増)という全体状況の中、志願者は2328名で昨年から190名増、合格者数も昨年から160名増、入学者数は383名で昨年から26名増と、大変順調な入試となっています。

県内私学志願者総数が昨年から180名増の中で光泉高は190名増となっており、他私学が厳しい中健闘していることが良くわかるデータです。

専併別の入学者数は、専願174名・併願209名、合わせて383名となっています。

昨年と比べて、Ⅲ類とⅡ類で上位生が増えている様子があり、Ⅲ類⇒Ⅱ類への回し合格者数も増えているみたいです。

入学者を地域別に見ると、大津市からの入学者が増えた一方で甲賀からの入学者は減っています。ただし、甲賀からの志願者数は増えているので、甲賀に関しては戻り率が低いことになります。甲賀方面の公立高校の難易度が低くなったのか?ということが予想されるデータですね。

最後に、タイトルにもあります大学合格実績についてです。

今春の高3卒業生数は340名(昨330名)でした。

国公立大73名(東京大1・京都大1・大阪大4・神戸大3含む)、関関同立146名といった実績となっています。昨年は国公立大81名(京都大(医)1・大阪大3・神戸大3含む)、関関同立156名でしたので、国公立大では微減・関関同立はほぼ同数といった所でしょうか。

これだけですと「堅調」とは言い難いのですが、他の切り口から見ると非常に良い実績になっていることがわかります。

まずは東京阪神に加え北大・東北大・名古屋大・九州大・滋賀医科大を加えた9つの難関国公立大合格者数です。今春は12名となり、初の2ケタになったそうです。昨年9・一昨年8から確実に上昇してきているのが好印象です。

国公立大の合格者数は昨年から少し下がったことは前述の通りですが、もう少し遡った推移は次の通りとなっています。この3年は70名以上を保っています。

13年73名(浪8含)
12年81名(浪9含)
11年79名(浪6含)
10年49名(浪5含)
09年59名(浪8含)
08年34名(浪4含)

また、直近6年で東京大は初(現役)、京都大は3年連続合格(すべて現役)を出しているという部分も見逃せません。

類別の国公立(現役)合格者数もご紹介いただきましたが、Ⅲ類57名・Ⅱ類8名・現役合計65名となっています。

国公立大の中でももう少し絞ってみていきます。地元滋賀県内の国公立大(滋賀医科大・滋賀大・滋賀県立大)合格者数に絞ってみてみますと、年々増えています。直近数年の推移は次の通りとなっています。

13年25名
12年26名
11年20名
10年13名
09年15名
08年10名

2年前の2011年度に20名を超えて以来、20名台をキープし続けておられます。地元滋賀の国公立大に通いたい、という少なくないであろう生徒のニーズに年々少しずつ、しかし確実に応えられている印象があります。

私立大ですが、関関同立は146名となっていますが、その内同志社大44名は過去最高数とのことです(昨32名・一昨年22名)。この点についても高い評価を出せるのではないでしょうか。

関関同立合格者はⅠ類からも出ています。ただし、同志社大1・立命館大2・関西大2(いずれも実数)と合格者が出ているものの、スポーツ等の推薦での合格が多いそうです。

最後に、中学から高校への内部進学状況についても簡単に触れておきます。

内部進学及び外部高校進学状況は次の通りです。なお、分母である今春の中学卒業生数は91名(昨79名)でした。

内部進学者数(率)
Ⅰ類 22名(昨24名)、Ⅱ類 29名(昨13名)、Ⅲ類 21名(昨20名)
合計 72名・79%(昨57名・72%)

外部高校
膳所1(昨4)、守山2、東大津2(昨1)、洛南1(昨1)、東大寺1、他
合計 19名(昨22名)

色々な切り口でみると「過去最高」や「高い水準を維持」している数値が並ぶ大学合格実績を中心に、光泉中高の様子をご紹介しました。

関関同立法学部 合同シンポジウムを開催

2014年5月15日 木曜日

大学入試において、昨今の「法学系不人気」は非常に深刻なものとなっています。

当ブログでは、国公立・関関同立それぞれの2014年度入試直前の動向として以下2つのエントリーに分けてご紹介をしましたが、いずれも法学系が大幅な人気ダウンという事をお知らせしました。

国公立大 2次出願に向けて ~2014年度 系統別人気動向~
関関同立 2014年センターリサーチ段階での人気動向

この不人気傾向は何も2014年度入試だけで現れたものではなく、ここ数年続いているものです。

そんな深刻な状況を改善すべく、関関同立4大学の法学部が集結し、合同でシンポジウムを開催することとなりました。以下詳細です(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


関関同立法学部合同シンポジウム
法学部生と法学部の未来像
―国際化と市場化のなかで―

日時:2014年5月31日(土)13:00~16:00
場所:関西大学千里山キャンパス(第1学舎1号館千里ホールA教室)
内容:基調講演、四大学法学部カリキュラム紹介、シンポジウム
定員:200名
申込:5月26日までに関西大学法文オフィスまで、電子メールかFAXで
(申込多数の場合は先着順)


法学部での学びだけでなく、法学部の今後の未来について知る大変よい機会になることでしょう。

スーパーグローバルハイスクール 指定校一覧

2014年5月14日 水曜日

「急速にグローバル化が加速する現状を踏まえ、社会課題に対する関心と深い教養に加え、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーを高等学校段階から育成する(文部科学省HPより)」ことを目的とした、「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」事業が2014年度から開始しています。

この事業の具体的な内容ですが、「国際化を進める国内の大学を中心に、企業、国際機関等と連携を図り、グローバルな社会課題を発見・解決できる人材や、グローバルなビジネスで活躍できる人材の育成に取り組む高等学校等を「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に指定し、質の高いカリキュラムの開発・実践やその体制整備を進める(同じく文部科学省HPより)」こととされております。グローバル人材育成に注力している学校として文部科学省が指定をした高校には、文部科学省から指導・助言・(金銭的なものも含む)支援が得られることになります。

詳しい中身を紹介した画像を以下に添付します(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

この2014年度にSGHとして指定されている学校をご紹介致します。次の画像に指定校をまとめています(画像をクリックすると拡大します)。

今回SGHに指定されたのは56校となりましたが、国立10校・公立117校・私立119校、実に246校からの構想調書等の提出、平たく言うと立候補があったようです。国立・公立・私立それぞれの立候補校数と指定校数、それらから算出される「合格率?」を以下にまとめました。

SGH 指定状況
国立 立候補 10校 ⇒ 指定 4校 合格率?40.0%
公立 立候補117校 ⇒ 指定34校 合格率?29.1%
私立 立候補119校 ⇒ 指定18校 合格率?15.1%
合計 立候補246校 ⇒ 指定56校 合格率?22.8%

国立高の合格率が高い反面、私立高は公立高の約半分の合格率となっています。

今回の選定に際し、文部科学省では「各学校から提出された構想調書等について、外部有識者会議であるスーパーグローバルハイスクール企画評価会議において、教育活動の実績を踏まえた計画の実現性、発展性、継続性の評価により審査を行うとともに、多様性を確保する観点から、取組の特徴、地域性及び国公私のバランスに配慮し、指定校を決定した(同じく文部科学省HPより)」そうです。

さて、今回指定された56校の中の1校である筑波大学附属高は「幹事校」として指名されています。幹事校の役割は、①各SGH校と連携した情報共有のためのネットワークの構築及び研究協議会の主催 ②各SGH校に共通する課題やニーズの把握及び解決方法の提案・実施 といったものがあるそうです。SGH校の中心となる学校、ということになりますでしょうか。

今回は初めての公募にもかかわらず多くの申請があったようで、「SGH事業の構想をより多くの学校に広めていく観点から、SGH事業を踏まえたグローバル・リーダー育成に資する教育の開発・実践に取り組む高等学校等を「SGHアソシエイト」として位置づけることとした(文部科学省HPより)」とのことです。

SGHアソシエイトは以下の学校が指定されたそうです(画像をクリックすると拡大します)。

SGHアソシエイトは、SGHとともにSGHコミュニティを形成し、そのコミュニティは「将来のグローバル・リーダー育成に資する教育の開発・実践に取り組むため、1年間、それぞれの学校における取組に関する情報を共有するとともに、その状況を発信するための場とする(文部科学省HPより)」ことになっており、そのSGHコミュニティにおいて中核的な存在となりながら各校と連携し、適切に情報共有を図るためのネットワークを構築する役割を、幹事校である筑波大学附属高が担うことになっているようです。

この度、企画評価会議においてSGHアソシエイトとして国立6校、公立27校、私立21校、合計54校が選定されています。

このSGHアソシエイトも含めて、今回立候補した246校がどの程度の確率で指定を受けたのか、について以下にまとめてみました。

SGH+SGHアソシエイト 指定状況
国立 立候補 10校 ⇒ 指定10校 合格率?100.0%
公立 立候補117校 ⇒ 指定61校 合格率?52.1%
私立 立候補119校 ⇒ 指定39校 合格率?32.8%
合計 立候補246校 ⇒ 指定110校 合格率?44.7%

国立高は100%の合格率(?)となっており、公立高は半分強、私立に至っては3校に1校という狭き門になっています。

SGHの指定期間は2014年度から2019年度までの5年間で、その間にSGHでは国際化を進める国内の大学を中心に、企業、国際機関等と連携を図り、グローバルな社会課題を発見・解決できる人材や、グローバルなビジネスで活躍できる人材の育成、に注力されていくこととなります。

大阪青山大・神戸女子大 相次いで看護学部・学科を設置

2014年5月13日 火曜日

当ブログでは、過日に同志社女子大と武庫川女子大での看護学部設置予定について、以下のエントリーでご紹介をしています。

同志社女子大 看護学部
同志社女子大 2015年度に看護学部設置予定
同志社女子大 質の高い看護師の育成を目指して

武庫川女子大 看護学部
武庫川女子大 2015年度に看護学部を設置予定

これら2女子大に加え、タイトルの通り、大阪青山大と神戸女子大も2015年4月に看護学部・学科を設置する予定であることを公表されました。

以下、簡単ですが各大学の名称や定員等についてご紹介します。

大阪青山大 健康科学部 看護学科(仮称)
設置場所:箕面キャンパス
名称:健康科学部 看護学科
定員:80名
資格:看護師国家試験受験資格、保健師国家試験受験資格(※保健師は選択制)
参考サイト:http://www.osaka-aoyama.ac.jp/nursing/

神戸女子大 看護学部(仮称)
設置場所:ポートアイランドキャンパス
名称:看護学部 看護学科
定員:80名
資格:看護師国家試験受験資格(必修)、保健師国家試験受験資格(20名)・助産師国家試験受験資格(8名)・養護教諭一種免許状(80名)
(助産師を選択した場合は、保健師、養護教諭一種免許状は取得できません)
参考サイト:http://www.yg.kobe-wu.ac.jp/wu/i_news/2014/main_140423.html

この他にも看護学部・学科の設置に向けて動いている大学がいくつかあると聞いており、大学において看護系学部・学科の設置校数がうなぎ上りに増えています。

後日改めて「増え続ける看護学部」についてまとめたエントリーを公開したいと思います。

関西外国語大 多くの調査項目で上位にランクイン

2014年5月12日 月曜日

関西外国語大が2014年4月27日(日)に開催されたオープンキャンパスにお邪魔してきました。

ご覧の通り、お天気に恵まれた日の開催ということで、大変多くの受験生・保護者がご来場されていました。

上の写真は、大きなホールである「谷本記念講堂」で開催された全体説明の様子です。会場は1Fだけで約1500名が着席可能ですが、ざっと見た所ほぼ「満席」の状態でした。

この全体説明の後、体験授業や入試科目別の説明、保護者対象説明会等に分かれて各自で回る、という形になっていました。

当日配布された資料のうち、大学ランキングが実施した調査項目の多くで関西外国語大が上位にランクインしていることが紹介されているものがありましたので、この場を借りてご紹介致します。

・2013年度2・3年次編入学 1位(420名)
・2013年度インターンシップ 13位(442名)
・2012年度海外留学生派遣(16単位以上) 1位(1254名)
・2013年度外国人教員 総数2位(108名)・比率5位(39.6%)
・2009~2012年度参加者数推計 国際ボランティア 4位(159名)
・キャビンアテンダント 2013年度採用数1位(65名)・2009~2013年度採用数1位(181名)
・2013年中学校教員採用数 34位(47名)

質の高い教育が行われていることがランキングにも表れていると思います。語学だけでなく、「語学のその先」を目指す高校生の皆さんは、ぜひ一度関西外国語大の受験を視野に入れてみて下さい。

雲雀丘学園中高 入試結果報告&学園を知る会を開催

2014年5月9日 金曜日

雲雀丘学園中高が昨年から開催している「入試結果報告&学園を知る会」が今年も開催されます。

詳細は以下の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


雲雀丘学園中高 入試結果報告&学園を知る会

日時:2014年5月17日(土)10:00~11:30
場所:西宮市プレラホール
内容:今年度の入試結果報告、素顔の雲雀丘学園(卒業生との対談)、雲雀丘学園の目指すもの、来年度入試の展望


昨年初めて学校以外の施設を使って説明会を開催された同校ですが、反響が大きかったらしく、今年も開催されます。中高とも年々難易度が高くなる一方の同校なので、受験を予定されている方はしっかりと参加していろいろと聞いてくるべきでしょう。

帝塚山学院中 2014年度入試結果 詳細

2014年5月8日 木曜日

帝塚山学院中が、早くも塾対象の説明会を開催されました。

2014年度入試結果についてです。

初日午後に新入試「エトワール」を追加、従来3日目に実施していた最終回の入試を2日目午後にスライドし、初日・2日目両方の午前・午後で4回の入試を実施するという日程上の変更を行った帝塚山学院中。特に午後入試は「受験生にやさしい入試」を目指されたご様子で、午後入試2回とも算国2科での判定(これまでは関学コースは3科以上の受験が必要だった)となったのと、開始時間を16時半からと以前よりも遅くした上、17時半まで遅刻対応された、ということがあります。

日程別の講評及び入学状況は以下の通りです。

1次A
・志願者数213名・受験者数210名・合格者数205名
・関学単体で1.5倍
・入学者数は関学92名・V87名・合計179名
・合格者のうち約90%の手続き率となった

エトワール
・志願者数238名・受験者数236名・合格者数223名
・関学単体で2.3倍、入学者数は関学17名・V10名・合計27名
・予想以上の志願者数であったのと欠試者数が2名と極端に少ないのが嬉しい誤算のよう

1次B
・志願者数225名・受験者数216名・合格者数213名
・関学単体で2.6倍
・入学者数は関学9名・V10名・合計19名
・1次B志願者数は2011年度220名 ⇒ 2012年度240名 ⇒ 2013年度251名と増えていたが2014年度225名と2011年度水準まで減った

2次
・志願者数98名・受験者数74名・合格者数67名
・関学単体で6.5倍
・入学者は両コースとも2名の計4名
・2011年度77名 ⇒ 2012年度111名 ⇒ 2013年度90名 ⇒ 2014年度98名と志願者数は推移
・当初より手続き率の低さを予想していたのでエトワールと1次Bで多めに合格者を出していたことが関学コースの高倍率化につながっている

もう少し入試結果について掘り下げてみます。

(さらに…)

神戸龍谷高 過去最多の神戸大合格者数+理系も多数合格

2014年5月7日 水曜日

神戸の高台にある静かな邸宅街に広がる、神戸の街を一望できる絶好のロケーションにある神戸龍谷中高の話題です。

この2014年度大学入試において、特筆すべき結果をお出しになられたとのことなので、ご紹介を致します。

まずは、学校から頂戴致しました大学合格実績(速報)をご覧ください。

「速報」ということで、今後合格者数に変動が出る可能性がありますので、その点をご承知おきの上で以下ご一読下さい。

まず、神戸大5名という記載が目に飛び込んできます。タイトルにもありますとおり、神戸大の合格者数は同校始まって以来最多、とのことです。

また、国公立大については合格した学部名も記載があります。その部分をよく見てみますと、徳島大医学部医学科を筆頭に、工・理・農など理系学部が非常に多く並んでいます。

神戸龍谷中高と言えば「英語に注力している」というイメージが強いと思いますが、国公立大の合格実績を見ていると「理系に強い」ことが分かります。

私立大についても、地元神戸の私立大だけでなく、早稲田大・上智大を筆頭とする首都圏の難関私大にも合格者を輩出しています。中には、難易度の上では非常に厳しいものがある医学科や獣医といった難関も突破されています。

さて、そんな神戸龍谷中高ですが、高校入試において募集定員の変更が予定されています。2015年度入試より、以下のような定員構成になること予定です。

特進文理S 30名 ⇒ 60名
特進文理 70名 ⇒ 80名
特進グローバル 40名のまま
進学GR 120名 ⇒ 80名

進学GR(女子のみ募集のコース)の定員を1クラス(40名)分減らし、その分を上位コースに振り分けています。中3生の皆さんはご注意ください。

大卒後の年収 学力検査を課されて入学した人は高い

2014年5月2日 金曜日

大学入試において、昔に比べて現在は入試制度が多様化していることは大学受験生やその保護者の皆さんでしたら周知の事実であると思います。

大学入試に存在する多種多様な入試制度は、以下のように大きく「学力検査を課す入試」と「学力検査を課さない入試」に二分できます。

学力検査を課す入試
一般入試、センター試験利用型入試

学力検査を課さない入試
指定校推薦入試、公募制推薦入試、AO入試、附属校・系列校からの内部推薦入試

「公募制推薦入試」が学力検査を課さない入試に入っていることに違和感を感じる方がいると思います。少し補足をしておきますと、公募制推薦入試の中には「スポーツ推薦」「一芸一能」といった、特定の分野に秀でた生徒をほぼ無試験で選抜される入試を含んでいるケースが結構あり、こちらに入れています。

よく聞かれる話として、「AO入試で入学した生徒の入学後の成績はあまり良くない」「一般入試で入ってきた学生はその後の成績や就職でも良い結果を出す傾向にある」といった、入試の種類とその後の「学力」「就職先」といった所の流れについてのものはありますが、社会に出て以降の入試制度別の評価についての話というものはあまり見かけません。

そんな中、興味深いデータを見つけました。この度ご紹介するデータは、上記の「学力検査を課すor課さない」の違いでその後の年収に違いがあるのか?について調査されたものになります。

以下は、「45歳以下の就業者」を対象として調査された、学力検査を課すあるいは課さない入試を経て入学・卒業した人たちの年収を、国公立・私立それぞれにおいて文系・理系別に集計をしたものです(画像をクリックすると拡大します)。

「45歳以下」といいますと、1970年代以降の生まれ、となります。1990年代以降、AO入試に代表されるような大学入試制度の多様化が急速に進みましたが、今回集計対象となった45歳以下というのは、この多様化の中で大学入試を経た世代となります。「学力検査なし」の入試区分で大学に合格した学生が多くなってきて以降が調査対象なので、「学力検査なし」のサンプル数も豊富にあると思われます。

上記のグラフをご覧頂きましたらすぐにお分かりの通り、学力考査を課す入試制度による入学者の年収は学力考査を課さない入試制度による入学者のそれよりも高くなっていることが示されています。この傾向は特に国公立大理系学部出身者で顕著に出ています。

学力考査を課さない入試制度による入学者の年収が低い理由、について考えてみたいと思います。

一番先に思いつくのは、AO入試に代表されるような「学力考査を課さない入学制度」の多くは高3の秋には合格が決まるので、その後3ヶ月~半年ほどはほとんど勉強しないことです。一方で、年明けの一般入試で入学を目指す受験生は集中的に勉強します。その差が大学入学時の学力差を生むこととなり、ひいては入学後の学習の達成度に影響を与えている可能性がある、ということでしょうか。

例えば、立命館大では指定校推薦枠を削り、AO入試や公募制推薦入試からも脱却を果たし、これまで以上に一般入試に募集定員を配分することで「入学者の質の担保」に動いています。他にも、京都橘大の説明会でも2014年度入試からAO入試の実施学科を大幅に減らすことを明言されていたなど、AO入試に関して見直す大学が出てきています。

朝日新聞と河合塾による共同調査「ひらく日本の大学」によりますと、一般入試を拡大し、推薦入試とAO入試を縮小したい、と考える学長が多いことが記されています。設置者別では、特に私立大で一般入試の拡大を望ましいとする割合が41%と高く(国立大20%、公立大23%)、AO入試については、「拡大・増加の方向」と答えたのは回答全体の14%であるのに対し、「縮小の方向」と答えたのは30%となりました。

大学としても、学力検査を課さないAO入試を縮小し、一般入試のような学力検査でしっかりと選抜する方法で学生の「質の担保」を目指したい、ということなのがこれで明らかです。

その考えの根底にあるのは、まずは大学での学業面と就職実績なのでしょうが、今回ご紹介したような「社会に出てからの活躍」の部分も薄々とは(ひょっとすると「はっきりと」なのかもしれませんが)感づいておられるのではないか、と思います。

大阪青凌高 国公立大合格者数で開校以来初の快挙を達成

2014年5月1日 木曜日

大阪青凌高の大学合格実績が大きく上昇し、一部で「開校以来初」の実績も出ているようなので、ご紹介を致します。

同校の今春2014年度の大学入試結果は次の通りです(画像をクリックすると拡大します)。

今春卒業者数は261名で、特進Sで1クラス・特進で1クラス・進学が5クラスという構成でした。

その261名中、国公立大合格者数が25名(現役24名)となり、この値が「開校以来初」となったそうです。現役合格者数24名のコースごとの内訳は、特進Sで17名・特進で6名・進学から1名となったそうです。特に、特進コースから6名もの国公立大合格者数が出たのも「初めて」だそうです。

また、国公立大現役合格者数24名のうちで、中学入試で入学し6年間を大阪青凌中高で過ごした「一貫生」は8名となり、その中には徳島大 医学部医学科の合格者もおられるとのことです。この学年で中高一貫生として卒業したのは30名程度のようなので、およそ4名に1名は国公立大への進学が叶っているということになります。

浪人生も含む25名の国公立大合格者数ですが、文系学部・理系学部としては「11:14」で理系学部合格者が多くなっている模様です。大阪青凌高は理系にも充分対応している、という感じです。

関関同立に関しては、6~7年前の水準には満たない56名(現役48名)に留まっておりますが、特に進学コースで現役で23名の合格者が出ています。

なお、現在高3生の皆さんは9クラスとなっているようで、今年卒業された学年より2クラス分多くなっています。母数となる生徒数が多い分、次年度の大学入試結果に期待が持てます。

大阪青凌高の大学合格実績をご紹介しました。