東海大学付属仰星中高 中学では女子比率がアップ

2014年6月10日 火曜日

東海大学付属仰星中高の塾対象説明会にお邪魔してきました。

2014年度入試結果です。

中学では入学者数が90名となり、昨年93名・一昨年88名と同規模を維持されています。

各入試日程での志願動向は以下の通り。

A日程
①受験者数85名(昨年89名・一昨年76名)となり、昨年17%増から一転し今年は前年比5%減。
②近隣の他中学に志願者が流れていると思われている(特に英数特進)。
③4年前から導入している「自己推薦書(上限20点で加点がされ、総合進学提出必須・英数特進は任意)」は、受験生ほぼ全員(昨年85名中80名・一昨年72名中61名)が提出するなど、特色ある受験生を確保できている。
④初日ということもあり専願志向が高く、例年95%以上が入学する。

B日程
①受験者数112名(昨年121名・一昨年135名)。A日程同様受験者数減少。
②合格者の上位層が他中学へ流れている様子。
③A日程総合進学受験者のうち7割がこのB日程も出願しているなど、専願者をきっちり集めている。
④B日程合格者のうち入学したのは14名で、昨年16名・一昨年6名・3年前は20名であることを考えると、3年前水準で考えると少ない。

C日程
①合格者11名のうち入学に結びついたのは8名(昨年5名・一昨年9名・3年前4名)で、昨年よりは多い数が入学。

今年度入学者の実に15%(昨年は25%)が兄弟・姉妹が卒業・在籍、または保護者が卒業生ということだそうです。

そして、特筆点としては女子の入学者数は25名、率にして28%となった点が挙げられます。女子に受けが良い吹奏楽等のクラブが充実していることと、女子受験生に限定した入試イベントを開催していることが実を結んでいるのではないか、と学校の先生方は分析をされているようです。

高校入試結果です。

受験者数763名(回し合格分含む)で、昨年764名・一昨年740名と同程度となりました。併願者数525名(昨年540名・一昨年507名)、専願は238名(昨年224名・一昨年233名)となり、併願は減ったが専願で受験者数が増えています。

最終的な入学者数は373名で、ここ10年で最も多かった昨年の378名や一昨年377名の規模を維持し、3年連続370名台となっています。

コース別の併願戻り率は、次の通りです。両コースとも戻り率ダウンとなっています。

英数特進12%(昨年15%・一昨年11%・3年前13%)
総合進学11%(昨年14%・一昨年16%・3年前10%)

最後に大学合格実績についてです。

英数特進からは国公立大13名(昨年16名・一昨年19名)で、現役9名(昨年13名・一昨年10名)となりました。国公立大の実績は昨年からはっきりとダウンしています。

一方で関関同立は39名(昨年27名・一昨年42名)で、うち現役32名(昨年22名・一昨年14名)となり、躍進しています。

総合進学では、国公立大7名(昨年6名・一昨年19名)でうち現役4名(昨年3名・一昨年8名)と、大きく後退した昨年から回復となりませんでした。私立大は関関同立77名(昨年45名・一昨年55名)に対し現役は59名(昨年26名・一昨年35名)、産近甲龍86名(昨年51名・一昨年91名)中現役は66名(昨年38名・一昨年72名)と、大きく実績を下げた昨年分を取り返す以上となる大きな伸びとなった。

こちらの学校は東海大の附属校ということもあり、同大への内部進学が可能となっています。昨年は医学部2名を含む32名(一昨年35名)が進学したものの、今年は医学部ゼロで合計48名となったそうです。

毎年、内部進学を希望しても厳しいのが体育学部・医学部・工学部 航空宇宙学科の3学部・系統なのですが、今年は医学部への内部進学はいなかったものの、医学部と同じく内部進学が大変難しいとされている工学部 航空宇宙学科に初めて2名の内部進学が出たそうです。これは特筆点にあたるのではないでしょうか。