大阪工業大 強気の施策が続く

2014年6月26日 木曜日

大阪工業大の高校・予備校対象説明会にお邪魔させて頂きました。

大学の概要です。

大阪工業大には工学部・情報科学部・知的財産学部の3学部がありますが、特に法学部系にカテゴライズされる知的財産学部は、特許等の知的財産を扱う専門人材を養成する、全国で唯一の珍しい学部となっています。

今春卒業生の就職率及び過去からの推移は以下の通りです。好調に推移しています。

14年97.7%・13年97.6%・12年97.3%・11年96.6%・10年96.3%・09年98.8%

求人件数が多く、今年は就職希望学生一人当たり16件だったそうです。昨年11.4件・12年3月卒業生11.1件だったので、今年は飛躍的に求人数が伸びたことになります。ちなみに、今年の全国平均は1.61件でした。

そんな高い就職率にもつながるであろう取り組みがたくさん用意されているのですが、特に筆者が注目したのは、高校から大学の橋渡し的な学年となる1年次の取り組みです。1年次に提供される学習サポートプログラムとしては、以下のようなものがあるそうです。

新入生オリエンテーション
新入生ふれあいキャンプ
教育センター(リメディアル教育) ⇒ 高校数学・物理の基礎力向上講座をはじめ、英数物の課題や疑問に個別学習相談を行う
担任制度・習熟度別クラス編成 ⇒ 情報科学部の一部の基礎科目は習熟度別クラス編成とする

さて、大阪工業大では、入学者の質を確保するため、2011年度入試から「学力重視の入試」へとシフトされています。具体的には「指定校基準の厳格化」「AO入試の廃止」を通しての「専願制の推薦系入試の制度を見直す」一方で、公募推薦入試や一般入試での合格者数を増やし、2017年度までに一般での入学者比率を53%以上にすることが目標。今春は一般入試での入学者比率が51.1%となっています。

2014年度入試結果です。今春は全学部で志願者が増加し、延べ志願者数はこの7年連続増加中。また、実志願者数も前年から9.3%増え、6年連続増加中。入試種別にみると、公募制推薦・一般とも前年比112~116%と増えているのに対し、指定校推薦やAO入試等の専願制入試の志願者数が前年から21%減少しています。これは、専願制入試の定員を減らしており、その分志願者が減ったためであると考えます。

工業系の大学ということで気になる「女子比率」ですが、2012年度入試では志願者9.2%だった所から今春は12.1%と着実に増加しています。

2015年度入試に向けた情報です。入試においては以下のような変更点や特徴点があります。

・公募制推薦及び一般入試において完全ネット出願とする。
・公募制推薦入試は「スタンダード」「高得点重視」の2方式あるが、実に94%が両方式に併願をした。
・公募制推薦入試では「女子優遇制度」なるものがある。学科ごとに合格最低点を設定後、合格最低点にわずか(10点が目安)に届かない女子受験生を合格にする、というもの。2014年度16名・2013年度15名・2012年度14名がこれにより合格を勝ち取っている。
・一般入試前期AまたはBに出願したもののうち38%がセンター併用型であるAC・BCを併願した。
⇒ 例年は50%ほどだが、併願検定料を今春値上げしたのでセ併受験者が減った
・一般前期AまたはBが不合格でもセ併であるACまたはBCで合格になった者が、3学部合計で54名。

最後に、2015年度入試に向けた、更なるとっておき情報です。

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