畿央大 理学療法士・看護師・管理栄養士全て合格率100%!

2014年7月23日 水曜日

畿央大の高校・予備校対象説明会にお邪魔してきました。

大学の概況です。

2014年5月現在、大学には1,922名が在籍されており、昨今の畿央大の人気動向から考えますと、恐らく来年は2,000名を超えるのではないか、との予想がされます。

ここ数年で大阪府からの入学者が増え(今年は占有率47.4%)ているのですが、一方で近畿以外の地域からの入学者比率が下がっているそう。

大学全体の女子比率は71%と高いのですが、女子に人気の「看護」「栄養」といった学科を持っているからこその女子比率かと思います。学科別女子比率は以下の通りです。

理学療法48% 看護医療91% 健康栄養91%
人間環境デザイン52% 現代教育65%

学科ごとに「高校時代の文系・理系」をお調べになられた所、看護医療では文系・理系とも42%ずつという結果になったそうです。一般入試3科目型だと理科か数学が必要になるものの、一般入試2科目型だと英国で受験可能なため、文系でも対応できることがこの文系・理系比率を生んでいると思われます。正直な所、高校時代に理科をやっていない看護師は「コワい」のですが、同学科の看護師国家試験合格率が極めて高いことを考えると、高校では文系でも大学の4年間できっちりと教育をされていると思われます。畿央大ならば、文系の高校生でも安心して看護師を目指せます。

詳しいデータのご紹介は避けますが、学科別の退学・留年率が公開されました。特に退学と留年の率が高いのが理学療法と人間環境デザインの2つの学科で、理由は以下の通りとなっています。

理学療法学科
入学したものの「思っていたものと違う」と言う学生が多い様子

人間環境デザイン学科
この学科は合格最低点が最も低いことから、2学科同時出願をする場合の「回し先」として重宝されているが、回しで入学した学生は「本来の志望とは違う」として熱意を持てない

・・・入試に臨む前に、学部・学科の研究をしっかりと行うようにしましょう。

各種資格・国家試験合格率・就職状況です。

今春卒業者に関しては理学療法士・看護師・管理栄養士の3国家試験全てで合格率100%を達成されました。これらの3学科が揃って以降では「初めて」とのことです。この情報が広まると、畿央大の人気・レベルはまたアップしそうです。

「就職者÷卒業者(大学院・専攻科進学者除く)」で算出される就職率は、今春95.5%(昨年97.9%・一昨年91.2%)となり、極めて高い就職率となっていることがお分かり頂けます(全国平均94.4%)。

畿央大の素晴らしい所は、「100%の進路保障を目指す」という目標で活動されており、その証拠として就職未決定者全員の理由まで把握しているという点です。こちらも詳しいデータのご紹介は割愛しますが、就職が叶わなかった学生一人ひとりの「理由」もきっちりと把握されています。

2014年度入試結果についてです。

のべの志願者数は今春8,235名で、昨年の9,199名から大きく後退も、昨年に次ぐ過去2番目に多い志願者数となっています。全体の志願者数は5年連続増加で記録が止まり、6年ぶりに前年を下回りました。しかしながら、その数は近畿地区で17番目(昨年も17番目、一昨年は18番目)に位置する多さとなっています。

のべの志願者数は上記のような結果になりましたが、逆に「実志願者数」は増えているそうです。一人あたりの受験回数が減った、ということになります。

公募制推薦では5つ全ての学科で志願者数が増加(特に健康栄養と現代教育は13~14%増)しましたが、看護医療以外の4学科で定員が増加したこともあった合格者数が増やされ、昨年8.1倍⇒今年度7.8倍となりました。

一般入試では、新設大学の影響もあって看護医療・現代教育では志願者が2割以上の減少となり、他3学科も小幅な増加にとどまりました。特に中期では志願者数が前年比72.8%、後期は同65.1%と大きくダウン。一方で、定員増に伴い合格者数が増やされているので、かなり易化した学科もあるように見受けられます。

合格最低点ランキングでは、理学療法が一番高い点数となり、続いて看護医療・健康栄養・現代教育がほぼ横並び、人間環境デザインが一番フレンドリーなラインとなっています。

センター利用のおおよその合格最低得点率ですが、どうやら理学療法は90%弱という恐ろしく高い所でラインが切られている方式があるようです。看護医療・健康栄養・現代教育も7割後半から8割と高いラインになっているやに聞いています。理学と看護は大阪府立大との併願が、現代教育は大阪教育大と奈良教育大との併願が多いそうなので、その辺りの受験生がラインを押し上げているものと思います。

2015年度入試情報です。

変更点は以下の通り。あまり大きな変更点はありません。他所での動きが活発なため畿央大はあえて入試制度をいじらなかったと思われます。

①AO入試において、「エッセイ方式」を廃止し、新たに「課題論文方式」を実施。
②一般前期A~C日程の選択科目で、理科2科目、地歴2科目の選択が不可になる。
③センター利用入試中期において、新たに「人間環境デザイン学科C3方式(3教科型)」を実施。

最後、2015年度入試に向けての畿央大の難易度予想について、簡単にお伝えします。

(さらに…)