兵庫医療大 学科間、兵庫医科大や2つの医科大病院と連携

2014年8月20日 水曜日

兵庫医療大の高校・予備校対象説明会にお邪魔してきました。

この度、初めてキャンパスにお邪魔をさせて頂きました。

大学概要です。

兵庫医科大・兵庫医科大学病院・兵庫医科大学ささやま医療センターを持つ法人が設置する、医学部以外の医療系に特化した大学です。教育理念は「幅広い知識と豊かな人間性を持ち、社会とともに医療を担う医療専門職者を育成する」というものです。

同大を含んだ2大学・2病院が一体となって医療人育成に取り組む「医療総合大学」である、というのが大きな特徴です。

薬学・看護・理学療法・作業療法の4学科が単独で学ぶだけでなく、兵庫医科大も含めて関連分野とのボーダレスな教育環境のもと、専門性の高い知識と技術の取得を目指します。これにより、優れたコミュニケーション能力を基礎としたチーム医療や地域医療を担える資質を育成しています。

学生の交流、医療大の学生を医科大(病院)で実習生として受け入れる、医療大の学生を医科大(病院)の人材(就職先)として受け入れる、などの連携が取られています。

これらの点は、他の医療系学部・学科を持つ大学とは一線を画する点となっています。

気になる国家試験合格率・就職状況についてです。各種国家試験の合格率は以下の通りとなります。すべて新卒のみのデータです。

薬剤師国家試験51.3% 全国平均70.5%
看護師国家試験100% 全国平均95.2%
保健師国家試験96.0% 全国平均88.8%
助産師国家試験85.7% 全国平均97.6%
理学療法士国家試験100% 全国平均90.2%
作業療法士国家試験97.4% 全国平均94.2%

薬剤師国家試験の合格率が低いのが気になるところです。

看護学部は2年続けて看護師国家試験合格率100%の上、今春は大学病院に70.3%、公立病院15.8%、民間病院13.9%と卒業生全員が病院へ就職を決めているそうです。

2014年度入試結果です。

今春は「看護学部で公募推薦A日程を追加」「リハビリテーション学部の数学でマークシートの変更」という変更点がありました。

薬学部は大幅な志願者増。特に公募推薦Bと一般前期Cが前年比1.5倍の志願者数とのことです。看護学部も大幅な志願者増。特に前述の通り公募推薦Aを新設し9.1倍の高倍率をマークした上、合格者の半分が入学に結びつくなど、レベル・歩留りとも言う事なし、という状況だったようです。

理学療法は微増。一般Aに志願者が集まったようですが、その後の一般Bと一般後期で志願者が減少しています。

作業療法は前年並みの志願者数。各入試も昨年と同じような感じの動向のようでした。

特待生は全学部で18名に合格を出されましたが、入学に結びついたのは4名どまりです。

最後に、2015年度入試に向けた変更点です。次の通りとなっています。

①リハビリテーション学部の一般入試後期を廃止。
⇒ 薬学部・看護学部に比べて志願者数が極端に少なく、非効率であると判断したのでは?
②上記①のこともあり、募集定員の配分を変更する。
薬学部 センター利用前期 5名⇒7名  センター利用後期 5名⇒3名
理学療法学科 一般前期B 6名⇒8名  一般後期 2名⇒廃止
作業療法学科 専願公募制 15名⇒13名  一般前期A 13名⇒17名  一般後期 2名⇒廃止
③看護学部 一般前期日程(従来の前期A)を薬学部・リハ学部一般前期B日程と同じ期日に実施
④看護学部 一般前期日程及び薬学部・リハ学部 一般前期Bで大阪(天王寺)と岡山会場を新設。